INCLUSIVE Holdings

INCLUSIVE Holdings、2026年3月期は減収 純損失は縮小 食・宇宙関連事業は伸長

決算サマリー 2026.08.13
INCLUSIVE Holdings、2026年3月期は減収 純損失は縮小 食・宇宙関連事業は伸長

※本記事はINCLUSIVE Holdingsが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

INCLUSIVE Holdings株式会社(証券コード:7078)は2026年5月14日、2026年3月期(通期)の決算補足資料を公表した。メディア部門の営業不振や不採算案件からの撤退、先行投資を優先したことなどにより売上高・利益ともに通期業績予想を下回ったものの、コスト削減により営業損失の拡大は限定的にとどまった。食関連事業のEC拡大や宇宙関連事業の「圃場DX」の伸長を背景に、同社は2028年3月期の連結黒字化を目指す方針を示した。

目次

連結業績(2026年3月期 実績)

売上高は4,569,198千円(前期比△6.7%、通期業績予想比△13.7%)となった。調整後EBITDAは△325,347千円、営業利益は△414,597千円、経常利益は△425,584千円といずれも損失を計上し、通期業績予想を下回った。一方、親会社株主に帰属する当期純利益は△173,649千円となり、前期の△1,073,835千円から900,186千円改善した。

項目2025年3月期実績2026年3月期予想2026年3月期実績予想比増減額予想比増減率
売上高4,897,245千円5,294,887千円4,569,198千円△725,689千円△13.7%
調整後EBITDA△106,129千円△114,796千円△325,347千円△210,551千円
営業利益△366,589千円△270,660千円△414,597千円△143,937千円
経常利益△354,899千円△277,918千円△425,584千円△147,666千円
親会社株主に帰属する当期純利益△1,073,835千円△40,286千円△173,649千円△133,363千円
2026年3月期(連結)決算概要ハイライト
出典:2026年3月期 決算補足資料 P.11

セグメント別の状況

ブランドコンサルティングは大型案件の時期見直しやデジタルマーケティング領域の競合激化により売上高が前期比△21.1%の2,212,815千円となったが、EBITDA・セグメント利益はともに改善した。食関連事業は下鴨茶寮のEC事業が前年比195%と急拡大したことなどにより売上高が前期比6.1%増の2,216,684千円となり、EBITDA・セグメント利益ともに黒字を確保した。宇宙関連事業は「圃場DX」の有償導入拡大により売上高が前期比529.5%の30,078千円となり、セグメント損失は縮小した。投資事業は第3四半期に営業投資有価証券の減損を計上したものの、第4四半期の売却によりセグメント利益21,278千円の黒字で着地した。

セグメント指標2025年3月期実績2026年3月期実績増減率
ブランドコンサルティング売上高2,802,828千円2,212,815千円△21.1%
ブランドコンサルティングEBITDA△161,315千円△111,589千円
ブランドコンサルティングセグメント利益△302,062千円△180,754千円
食関連売上高2,089,638千円2,216,684千円6.1%
食関連EBITDA66,437千円96,771千円45.7%
食関連セグメント利益△53,528千円87,285千円
宇宙関連売上高4,778千円30,078千円529.5%
宇宙関連EBITDA△10,997千円△3,326千円
宇宙関連セグメント利益△10,997千円△3,326千円
投資事業売上高109,620千円
投資事業EBITDA21,278千円
投資事業セグメント利益21,278千円
セグメント別損益計算書
出典:2026年3月期 決算補足資料 P.13

通期業績予想(2027年3月期)

会社は2027年3月期の通期業績予想として、売上高4,827,662千円(対前期実績+5.7%)、調整後EBITDA△60,702千円、営業利益△152,452千円、経常利益△149,866千円、親会社株主に帰属する当期純利益△177,612千円を見込むと発表した。徹底したコスト削減と営業施策の改善・強化により業績回復を図るとし、ブランドコンサルティング事業では収益性の高い案件へ注力するほか、食関連事業・宇宙関連事業のさらなる成長を図るとしている。

項目2025年3月期実績2026年3月期実績2027年3月期業績予想対前期実績増減率
売上高4,897,245千円4,569,198千円4,827,662千円+5.7%
調整後EBITDA△106,129千円△325,347千円△60,702千円
営業利益△366,589千円△414,597千円△152,452千円
経常利益△354,899千円△425,584千円△149,866千円
親会社株主に帰属する当期純利益△1,073,835千円△173,649千円△177,612千円
2027年3月期通期業績予想(連結)
出典:2026年3月期 決算補足資料 P.16

株主還元

本資料には配当や自己株式取得など株主還元に関する記載はない。

事業構造改革と成長戦略

同社は不採算事業からの撤退・整理を完了し、食・宇宙・地域創生の高成長領域へ経営資源を集中する方針を示した。全社共通費用の20%削減やグループ会社人員の適正配置などのコスト最適化を進めるとし、2026年3月期を「構造改革の完遂」、2027年3月期を「収益化フェーズ」と位置づけ、2028年3月期の連結黒字化(全セグメント黒字化)を目指すロードマップを示した。宇宙関連事業では「圃場DX」の導入自治体数が前年の22自治体から125自治体に拡大し、農林水産大臣賞を受賞した。ブランドコンサルティング事業では2025年大阪・関西万博のシグネチャーパビリオン「EARTH MART」や「MoN Takanawa」の総合プロデュースなど大型案件を手掛けたとしている。

2026年3月期決算 エグゼクティブサマリー
出典:2026年3月期 決算補足資料 P.4

※本記事はINCLUSIVE Holdingsが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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