※本記事はぐるなびが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
株式会社ぐるなびは2026年3月期(通期)の決算を発表した。売上高は14,132百万円(前期比+5.0%)、営業利益は400百万円(同+52.7%)、親会社株主に帰属する当期純利益は236百万円(同+11.9%)と増収増益となった。ストック型サービスARPU(2026年3月期4Q)は25,164円(前年同期比+6.8%)、ストック型有料加盟店舗数(2026年3月末)は33,881店(前期末比+1.2%)、楽天ID連携会員数(2026年3月末)は1,116万人(前期末比+10.8%)と、いずれも拡大した。
連結業績(当期 実績)
売上高は13,458百万円から14,132百万円へ+5.0%増加。売上原価は5,140百万円から5,770百万円へ+12.3%増加し原価率は40.8%となった一方、販売費及び一般管理費は8,055百万円から7,961百万円へ-1.2%減少した。営業利益は262百万円から400百万円へ+52.7%増加、経常利益は261百万円から368百万円へ+41.2%増加、親会社株主に帰属する当期純利益は211百万円から236百万円へ+11.9%増加した。なお特別利益に投資有価証券売却益103百万円、特別損失に店舗開発事業の一部施設等に係る固定資産の減損損失234百万円を計上している。
| 項目(百万円) | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 14,132 | 13,458 | +5.0% |
| 売上原価 | 5,770 | 5,140 | +12.3% |
| 売上総利益 | 8,362 | 8,317 | +0.5% |
| 販売費及び一般管理費 | 7,961 | 8,055 | -1.2% |
| 営業利益 | 400 | 262 | +52.7% |
| 経常利益 | 368 | 261 | +41.2% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 236 | 211 | +11.9% |

セグメント別(事業別)の状況
売上高内訳をみると、ストック型サービスはARPU・店舗数双方の拡大により9,142百万円から9,898百万円へ+8.3%増加し、着実な増収基調を継続した。スポット型サービスは年間を通じた伴走型サポートの観点からストック型受注に注力した結果、1,335百万円から1,221百万円へ-8.5%減少(上期-14.5%→下期-2.8%と下期は減収幅が縮小)。プロモーションは主に省庁・自治体等向けプロモーション売上の拡大により1,168百万円から1,225百万円へ+4.9%増加。関連事業は厨房機器販売店「テンポスぐるなび」の売上拡大があった一方、将来的な収益性を鑑みた店舗開発事業の新規案件受注の見送り等により1,812百万円から1,787百万円へ-1.4%減少した。
| 区分 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|---|---|---|
| ストック型サービス | 9,898 | 9,142 | +8.3% |
| スポット型サービス | 1,221 | 1,335 | -8.5% |
| 飲食店販促サービス計 | 11,119 | 10,477 | +6.1% |
| プロモーション | 1,225 | 1,168 | +4.9% |
| 関連事業 | 1,787 | 1,812 | -1.4% |
| 売上高合計 | 14,132 | 13,458 | +5.0% |

通期業績予想
2027年3月期の業績予想は、売上高15,100百万円(前期比+6.8%)に対し、営業損失830百万円、経常損失920百万円、親会社株主に帰属する当期純損失1,000百万円と、前期実績(営業利益400百万円、経常利益368百万円、当期純利益236百万円)から赤字転換の見通しとなっている。飲食店ネットワークの拡大に向けた営業体制の増強等に約10億円を投下する「戦略投資」(飲食店支援領域を中心に約70名の採用、トスアップパートナーの拡充)を実行し、Jカーブ成長の礎を築く方針。あわせて店舗開発事業の事業内容の見直しや「ぐるなびFineOrder」の導入拡大に向けた運営体制強化等の収益改善施策、AIがプロダクト・データを正しく「理解・操作」できるモジュール構造への刷新等「AIフレンドリー」化の推進にも取り組む。
| 項目(百万円) | 予想(2027年3月期) | 実績(2026年3月期) | 変化率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 15,100 | 14,132 | +6.8% |
| 営業利益(損失) | -830 | 400 | – |
| 経常利益(損失) | -920 | 368 | – |
| 親会社株主に帰属する当期純利益(損失) | -1,000 | 236 | – |

株主還元
資料に掲載された長期データによれば、1株当たり配当金(普通株式)は2024年3月期・2025年3月期・2026年3月期のいずれも「-」(無配)となっている。当期の配当・自己株式取得の方針についての記載は資料中に確認できない。
| 項目 | 2024年3月期 | 2025年3月期 | 2026年3月期 |
|---|---|---|---|
| 1株当たり配当金(普通株式)(円) | – | – | – |
中期経営計画/トピック
中期経営計画2028では、FY2026での戦略投資を通じ売上・利益の成長力を高め、FY2028までに売上高189億円(CAGR(25-28) 10%)、営業利益13億円(OPM7%)を目指す(延長線上のCAGRは5%)。中長期ビジョンでは、顧客基盤の再構築フェーズを経て「飲食店経営プラットフォーム」の機能拡充、情報資産の本格活用フェーズへと段階的に進み、有料加盟店舗数6万店舗(+1.7万店)、総加盟店舗数10万店舗(+2.3万店)を目指し、新たな成長を支える礎を築き「飲食店情報ネットワークNo.1企業」への進化を掲げている。

※本記事はぐるなびが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。