林兼産業

林兼産業、2026年3月期は減収増益 営業利益1,316百万円 2027年3月期は年間配当45円を計画

決算サマリー 2026.08.13
林兼産業、2026年3月期は減収増益 営業利益1,316百万円 2027年3月期は年間配当45円を計画

※本記事は林兼産業が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

林兼産業株式会社は2026年5月15日、2026年3月期の決算補足説明資料を公表した。売上高は45,586百万円(前年増減▲3,681百万円)と、養魚用飼料の販売数量減少などにより減収となった。一方、営業利益は自社ブランド「霧島黒豚」の農場肥育成績改善などにより1,316百万円(同240百万円)と増益、経常利益は営業利益の増加により1,673百万円(同309百万円)と増益となり、親会社株主に帰属する当期純利益は1,275百万円(同219百万円)だった。

目次

連結業績(2026年3月期 実績)

売上高は当初計画48,000百万円に対して▲2,413百万円、営業利益は当初計画950百万円に対して366百万円の着地となった。前期との主な変動要因として、売上高は養魚用飼料の販売数量減少など、営業利益は自社ブランド「霧島黒豚」の農場肥育成績改善など、経常利益は営業利益の増加が挙げられている。貸借対照表では、期末の純資産合計は13,568百万円(前年増減1,776百万円)、資産合計は28,236百万円(同603百万円)。キャッシュ・フローでは、営業活動によるキャッシュ・フローは714百万円、フリー・キャッシュ・フローは76百万円で、現金及び現金同等物の期末残高は1,951百万円(同▲1,194百万円)となった。(単位:百万円)

項目2026年3月期 実績2025年3月期前年増減当初計画当初計画増減
売上高45,58649,267▲3,68148,000▲2,413
営業利益1,3161,076240950366
経常利益1,6731,3633091,150523
親会社株主に帰属する当期純利益1,2751,055219800475

セグメント別の売上高・営業利益

食品事業は売上高224億17百万円(前期比0.1%増)、営業利益8億46百万円(前期比82.7%増)。豚肉の販売数量が増加したことなどにより増収、「霧島黒豚」の農場肥育成績改善などにより増益となった。営業利益の増加は3億83百万円で、増減要因には豚肉や食肉加工品および水産加工品の値上げに伴う収支改善、霧島黒豚の農場肥育成績改善などが挙げられている。飼料事業は売上高231億63百万円(前期比13.7%減)、営業利益15億41百万円(前期比7.2%減)で、養魚用飼料の販売数量減少などにより減収減益。営業利益の減少は▲1億20百万円で、養魚用飼料の販売数量減少に伴う利益減少の一方、水産物の相場好転および養鰻の新事業所稼働に伴う利益拡大があった。(単位:百万円)

セグメント指標2026年3月期 実績2025年3月期前年増減
食品事業売上高22,41722,39918
飼料事業売上高23,16326,830▲3,666
その他の事業売上高538▲33
連結合計売上高45,58649,267▲3,681
食品事業営業利益846463383
飼料事業営業利益1,5411,661▲120
その他の事業営業利益327▲24
消去又は全社営業利益▲1,074▲1,0762
連結合計営業利益1,3161,076240
セグメント別の売上高・営業利益(食品事業・飼料事業・その他の事業)の実績と計画比較
出典:林兼産業株式会社「2026年3月期 決算補足説明資料」P.4
食品事業のセグメント状況。売上高224億17百万円、営業利益8億46百万円と営業利益の増減要因
出典:林兼産業株式会社「2026年3月期 決算補足説明資料」P.9
飼料事業のセグメント状況。売上高231億63百万円、営業利益15億41百万円と営業利益の増減要因
出典:林兼産業株式会社「2026年3月期 決算補足説明資料」P.11

通期業績予想(2027年3月期計画)

2027年3月期の計画は、売上高48,500百万円、営業利益1,000百万円、経常利益1,200百万円、親会社株主に帰属する当期純利益1,200百万円。セグメント別では食品事業の売上高21,974百万円・営業利益816百万円、飼料事業の売上高26,520百万円・営業利益1,312百万円を計画している。(単位:百万円)

項目2027年3月期計画2026年3月期実績2025年3月期実績
売上高48,50045,58649,267
うち食品事業21,97422,41722,399
うち飼料事業26,52023,16326,830
うちその他の事業5538
営業利益1,0001,3161,076
経常利益1,2001,6731,363
親会社株主に帰属する当期純利益1,2001,2751,055
2027年3月期の売上高・利益計画(セグメント別内訳を含む)
出典:林兼産業株式会社「2026年3月期 決算補足説明資料」P.14

株主還元

2026年3月期の年間配当金は期末43円00銭の合計43円00銭で、配当金総額は351百万円、配当性向(連結)は28.0%、純資産配当率(連結)は2.8%。前期(2025年3月期)は期末25円00銭(普通配当15円00銭・特別配当10円00銭)だった。2027年3月期(予想)は期末45円00銭の合計45円00銭で、配当性向(連結)は30.6%を見込む。

項目2025年3月期2026年3月期2027年3月期(予想)
年間配当金(合計・期末)25円00銭(普通配当15円00銭・特別配当10円00銭)43円00銭45円00銭
配当金総額(合計)211百万円351百万円
配当性向(連結)20.3%28.0%30.6%
純資産配当率(連結)1.9%2.8%

セグメント施策の進捗状況

食品事業では、自社ブランドの展開として霧島黒豚入り魚肉ソーセージの販売を開始(量販店、ふるさと納税、ギフトにて展開)。販売チャネルの多角化では、大手コンビニ向け具材原料が伸長(前期比 数量145%増)し、ふるさと納税市場の販売が拡大(前期比 売上高108%増)、配食会社PB商品の販売も開始した。機能性素材では、4月にハラール認証を取得しタイ向けエラスチンが販売好調のほか、脳機能改善素材「ボケエキス」を25年10月に上市、マレーシアにて回転寿司チェーン向けハラル対応和菓子の販売を開始した。農場肥育成績の改善では、斃死率が安久農場で前期比9.1%、御池農場で前期比1.2%改善した。飼料事業では、業界トップクラスの魚病研究所による難治性魚病の研究と、獣医師による感染拡大防止を目的とした訪問診療を実施(トラフグのヤセ病対策は特許取得、真鯛のエドワジエラ症対策は特許申請中、ブリ類のミコバクテリウム症対策は実証実験中)。生産アイテムの集約・削減およびエネルギー原単位10%改善による生産性向上に取り組む一方、国内はブリの養殖尾数減少、海外は養殖魚価格低迷により販売数量が減少した。

※本記事は林兼産業が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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