※本記事は暁飯島工業が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
暁飯島工業は2025年8月期の業績で、売上高9,135百万円(前期比3.5%増、計画比3.8%増)、営業利益1,126百万円(前期比50.0%増、計画比12.6%増)を計上した。経常利益は1,160百万円(前期比48.2%増)、当期純利益は796百万円(前期比42.4%増)となり、いずれも前期比・計画比ともに上回った。1株当たり配当金は110円(特別配当45円を含む、前期比35円増)とした。
業績(当期 実績)
前期の手持工事高の増加を背景に完成工事高が増加したほか、受注時採算性の強化や原価・施工管理の徹底により工事利益率が上昇した。完成工事総利益率は19.6%(前期比3.9ポイント上昇)、売上総利益率は20.1%(同4.1ポイント上昇)となり、販管費率が7.7%(同0.2ポイント上昇)にとどまったことで、営業利益率は12.3%(同3.8ポイント上昇)まで改善した。
| 項目 | 2024/8期実績 | 2025/8期計画 | 2025/8期実績 | 前期比 | 計画比 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高(百万円) | 8,825 | 8,800 | 9,135 | 3.5% | 3.8% |
| 営業利益(百万円) | 751 | 1,000 | 1,126 | 50.0% | 12.6% |
| 営業利益率 | 8.5% | 11.3% | 12.3% | +3.8P | +1.0P |
| 経常利益(百万円) | 783 | 1,030 | 1,160 | 48.2% | 12.6% |
| 当期純利益(百万円) | 559 | 700 | 796 | 42.4% | 13.7% |
| 1株当たり当期純利益(円) | 275.74 | 346.07 | 393.90 | 42.8% | 13.8% |
| 自己資本利益率 | 8.5% | 8.0% | 11.1% | +2.6P | +3.1P |
| 1株当たり配当金(円) | 75 | 90 | 110 | +35円 | +20円 |
セグメント別(事業別)の状況
事業セグメント別売上高は、建築設備事業3,929百万円(前期比19.8%減)、リニューアル事業3,226百万円(同40.3%増)、ビルケア事業1,788百万円(同24.6%増)、太陽光発電事業他190百万円(同1.1%増)。売上高利益率は建築設備事業17.6%、リニューアル事業22.1%、ビルケア事業19.8%、太陽光発電事業他39.9%と、いずれも前期比で上昇した。エリア別売上高では水戸エリア5,675百万円(前期比11.4%増)が伸びた一方、戦略エリアと位置付けるつくばエリア1,650百万円(同13.9%減)と東京エリア1,809百万円(同0.2%減)は前期比で減少したが、両エリアとも売上高利益率は前期比でそれぞれ3.9ポイント、9.5ポイントと大幅に向上した。
| セグメント | 指標 | 2025/8期 | 2024/8期 |
|---|---|---|---|
| 建築設備事業 | 売上高(百万円) | 3,929 | 4,904 |
| 建築設備事業 | 売上高利益率 | 17.6% | 14.7% |
| リニューアル事業 | 売上高(百万円) | 3,226 | 2,299 |
| リニューアル事業 | 売上高利益率 | 22.1% | 17.1% |
| ビルケア事業 | 売上高(百万円) | 1,788 | 1,434 |
| ビルケア事業 | 売上高利益率 | 19.8% | 16.5% |
| 太陽光発電事業他 | 売上高(百万円) | 190 | 188 |
| 太陽光発電事業他 | 売上高利益率 | 39.9% | 31.4% |

官公庁・民間ともに設備投資額は一定の水準を維持しているものの、需要の急激な変動に伴うサプライチェーンの混乱等により工期延長傾向が見受けられるため投資動向を注視するとしている。また、慢性的な技術労働者の不足と建設コスト上昇により受注競争は激化しており、リニューアル・メンテナンス分野の企画提案力、技術競争力及び価格競争力の強化で対応する方針を示した。

通期業績予想
2026年8月期は、設備投資の中止や延期及び工期延長等により受注競争の更なる激化や工事利益率の低下を見込む。技術労働者不足や資源価格高騰、需給バランス悪化等による建設コストの上昇も継続し、工事利益の圧迫要因になると予想している。第Ⅱ期中期経営計画で掲げた施策を着実に実行するとしており、売上高は増収を計画する一方、営業利益・経常利益・当期純利益は減益を見込む。
| 項目 | 2025/8期実績 | 2026/8期計画 | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高(百万円) | 9,135 | 9,300 | 1.8% |
| 営業利益(百万円) | 1,126 | 1,000 | △11.1% |
| 営業利益率 | 12.3% | 10.7% | △1.6% |
| 経常利益(百万円) | 1,160 | 1,030 | △11.2% |
| 当期純利益(百万円) | 796 | 700 | △12.0% |
| 自己資本利益率 | 11.1% | 10.0% | △1.1P |

株主還元
株主に対する利益還元を最重要政策の一つと位置付け、将来の経営環境への対応や厳しい競争に勝ち抜くため財務面での健全性を維持しつつ、利益水準を勘案した成果の配分を行う方針。自己株式の取得については業績の動向などを総合的に勘案し、機動的に実施するとしている。2025年8月期の配当性向は27.9%、総配分性向は27.9%であり、2026年8月期は1株当たり配当金95.00円(配当性向27.4%)を計画する。
| 項目 | 2024/8期 | 2025/8期 | 2026/8期計画 |
|---|---|---|---|
| 1株当たり利益(円) | 275.74 | 393.90 | 346.18 |
| 1株当たり配当金(円) | 75.00(特別配当25円含む) | 110.00(特別配当45円含む) | 95.00 |
| 配当性向 | 27.2% | 27.9% | 27.4% |
| 総配分性向 | 30.2% | 27.9% | 27.4% |

中期経営計画/トピック
暁飯島工業は2021~23年度を第Ⅰ期「変革の基盤構築」、2024~26年度を第Ⅱ期「新たなAEの躍進」、2027~30年度を第Ⅲ期「次期成長モデルへの準備」と位置付け、10年後のビジョン実現に向けたステップを段階的に進めている。第Ⅱ期では、社内業務改革、ビル空間事業サイクル強化、トータルエンジニアリング集団に向けた人材育成、BIM・ZEB等を活かした提案と新規領域、サステナビリティへの取り組みを重点戦略とし、2030年度に売上高100億円、100年続く企業を目指すとしている。
※本記事は暁飯島工業が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。