文章量・粒度は前期とほぼ同水準のまま、有価証券評価損等の前期特有の要因が浜岡原発の不適切事案対応や中期経営目標達成の説明に入れ替わった。
調査の概要
本記事は、東証プライム市場の時価総額上位500社を対象に、決算短信の「経営成績等の概況」相当部分の記載がどう変化したかを調べた調査の一部で、中部電力分です。
通期: 2025年3月期決算短信 と 2026年3月期決算短信(開示日: 2025年4月28日 → 2026年4月28日)
四半期: 2026年3月期 第1四半期決算短信 と 2027年3月期 第1四半期決算短信(開示日: 2025年7月29日 → 2026年7月29日)
ここでいう定性文とは、決算短信のうち「1. 経営成績等の概況」相当の見出しから、次の大見出しの手前までの記述を指します。文字数は、タイトル名(『』)を除外し、空白を除いて計測しています。
通期決算短信の比較
文字数: 1,005字 → 1,020字(前期比+1.5%、変化なし)
見出し構成の変化: 変化なし
粒度の判定: 同等
セグメント情報注記: あり(503字) → あり(511字)
変化の型: 出来事型
増えた要素
- 浜岡原子力発電所の新規制基準適合性審査における基準地震動策定に係る不適切事案・委託契約解約費用の説明
- 中期経営目標(連結経常利益2,000億円以上)の達成に関する言及
減った要素
- 中部電力ミライズにおける電源調達ポートフォリオ組み替えの費用削減効果減少に関する説明(前期特有の要因)
- 子会社等における有価証券評価損の特別損失計上の説明(今期は減損損失に置き換え)
要約: 見出しは両期とも設けられておらず、本文の分量・構成(全体概況+ミライズ/パワーグリッド/JERAのセグメント別概況)も同水準。前期特有だった有価証券評価損や調達ポートフォリオ関連の説明が、今期は浜岡原発の不適切事案対応費用や中期経営目標達成の説明に置き換わっている。
四半期決算短信の比較
四半期は比較不能でした。理由: 前期・今期とも本体は説明資料参照のみ(「決算補足説明資料をご覧ください」の案内文のみで実質的な定性記載なし)
定性文の全文(前期・今期)
通期 2025年3月期
出典: 中部電力 2025年3月期 決算短信〔日本基準〕、開示日 2025年4月28日(https://www2.jpx.co.jp/disc/95020/140120250423521353.pdf)
1.経営成績の概況2024年度の当社連結収支の状況につきましては,連結売上高(営業収益)は,燃料費調整額(燃調収入)等の減少はあったものの,販売電力量の増加などから,前連結会計年度と比べ1.6%増加し3兆6,692億円となりました。連結経常損益は,燃料価格等の変動が電力販売価格に反映されるまでの期ずれについて差益が減少したことや,中部電力ミライズにおける電源調達ポートフォリオの組み替えによる費用削減効果等の減少,中部電力パワーグリッドにおける需給バランス調整などを適切に実施するための調整力確保費用の増加などから,前連結会計年度と比べ2,328億円減少し2,764億円の利益となりました。なお,期ずれを除いた連結経常損益は,2,640億円程度の利益と,前連結会計年度と比べ1,070億円程度の減益となりました。また,子会社などにおける有価証券評価損64億円を特別損失に計上しました。この結果,親会社株主に帰属する当期純損益は,前連結会計年度と比べ2,010億円減少し2,020億円の利益となりました。当連結会計年度におけるセグメント別の業績(内部取引消去前)は以下のとおりです。なお,㈱JERAは持分法適用関連会社のため,売上高は計上されません。〔ミライズ〕電力・ガスの販売と各種サービスの提供に伴う売上高につきましては,燃調収入等の減少はあったものの,販売電力量の増加などから,前連結会計年度と比べ2.5%増加し2兆9,622億円となりました。経常損益は,電源調達ポートフォリオの組み替えによる費用削減効果等が減少したことなどから,前連結会計年度と比べ867億円減少し1,170億円の利益となりました。〔パワーグリッド〕電力ネットワークサービスの提供に伴う売上高につきましては,再生可能エネルギー特別措置法に基づく購入電力の卸電力取引市場への販売単価の上昇などから,前連結会計年度と比べ6.3%増加し9,632億円となりました。経常損益は,需要電力量の増加に伴う託送収益の増加はあったものの,需給バランス調整などを適切に実施するための調整力確保費用の増加などから,前連結会計年度と比べ480億円減少し475億円の利益となりました。〔JERA〕燃料上流・調達から発電,電力・ガスの販売に伴う経常損益は,期ずれ差益が減少したことなどから,前連結会計年度に比べ1,115億円減少し673億円の利益となりました。
通期 2026年3月期
出典: 中部電力 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕、開示日 2026年4月28日
1.経営成績の概況2025年度の当社連結収支の状況につきましては,連結売上高(営業収益)は,燃料費調整額(燃調収入)等の減少などから,前連結会計年度と比べ3.4%減少し3兆5,460億円となりました。連結経常損益は,浜岡原子力発電所の新規制基準適合性審査における基準地震動策定に係る不適切事案を受け,審査に関係する業務などの委託契約を解約することとし,実施済みの業務に対応した費用を計上したものの,JERAの国内火力事業における石炭の調達競争力改善などによる利益増加などから,前連結会計年度と比べ146億円増加し2,910億円の利益となりました。また,子会社などにおける減損損失160億円を特別損失に計上しました。これにより,親会社株主に帰属する当期純損益は,前連結会計年度と比べ257億円増加し2,277億円の利益となりました。燃料価格等の変動が電力販売価格に反映されるまでの期ずれを除いた連結経常損益は,2,840億円程度の利益となり,中期経営目標(2022年公表・2024年見直し)として掲げていた連結経常利益2,000億円以上を達成いたしました。当連結会計年度におけるセグメント別の業績(内部取引消去前)は以下のとおりです。なお,㈱JERAは持分法適用関連会社のため,売上高は計上されません。〔ミライズ〕電力・ガスの販売と各種サービスの提供に伴う売上高につきましては,燃調収入等の減少などから,前連結会計年度と比べ3.5%減少し2兆8,592億円となりました。経常損益は,期ずれが差損から差益へ転じたことや電源調達ポートフォリオの組み替えによる費用削減効果等が拡大したことなどから,前連結会計年度と比べ209億円増加し1,379億円の利益となりました。〔パワーグリッド〕電力ネットワークサービスの提供に伴う売上高につきましては,エリア需要の減少に伴う託送収益の減少や需給調整に係る収益の減少などから,前連結会計年度と比べ3.6%減少し9,286億円となりました。経常損益は,エリア需要の減少に伴う託送収益の減少や設備関係費の増加はあったものの,需給調整に係る費用の減少などから,前連結会計年度並みの475億円の利益となりました。〔JERA〕燃料上流・調達から発電,電力・ガスの販売に伴う経常損益は,国内火力事業における石炭の調達競争力改善などによる利益増加などから,前連結会計年度と比べ268億円増加し941億円の利益となりました。
四半期 2026年3月期 第1四半期
出典: 中部電力 2026年3月期 第1四半期 決算短信〔日本基準〕、開示日 2025年7月29日(https://www2.jpx.co.jp/disc/95020/140120250725520391.pdf)
1.経営成績等の概況経営成績等の状況に関する事項につきましては,決算補足説明資料「2025年度第1四半期 決算説明資料」をご覧ください。決算補足説明資料「2025年度第1四半期 決算説明資料」はTDnetで同日開示しております。
四半期 2027年3月期 第1四半期
出典: 中部電力 2027年3月期 第1四半期 決算短信〔日本基準〕、開示日 2026年7月29日(https://www2.jpx.co.jp/disc/95020/140120260729501435.pdf)
1.経営成績等の概況経営成績等の状況に関する事項につきましては,決算補足説明資料「2026年度第1四半期 決算説明資料」をご覧ください。決算補足説明資料「2026年度第1四半期 決算説明資料」はTDnetで同日開示しております。
本記事は各社が開示した決算短信の記載を機械的に抽出・比較し、AIが要約したものです。数値・表現は原資料をご確認ください。投資判断はご自身の責任で行ってください。