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JSH、2026年3月期は19.5%増収も先行投資で営業損益は105百万円の赤字 2027年3月期は営業利益178百万円で黒字復帰を見込む

決算サマリー 2026.08.11
JSH、2026年3月期は19.5%増収も先行投資で営業損益は105百万円の赤字 2027年3月期は営業利益178百万円で黒字復帰を見込む

※本記事はJSHが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

株式会社JSH(東証グロース:150A)は2026年5月15日、2026年3月期(FY25)通期の決算説明資料を公表した。売上高は4,740百万円と前期比19.5%増加した一方、先行投資により営業損益は105百万円の赤字(前期は185百万円の利益)となり、親会社株主に帰属する当期純損益も121百万円の赤字に転落した。EBITDAは139百万円(予想比120.0%)、在宅医療事業を除くEBITDAは335百万円となった。2027年3月期(FY26)は全セグメントで30%以上の成長を見込み、全社売上高は34.6%増の6,380百万円、営業利益は178百万円の黒字復帰、EBITDAは前期比246.6%増の482百万円を予想している。

目次

連結業績(2026年3月期 実績)

売上高は4,740百万円(前期比19.5%増)。資料では、売上は月ズレの影響等で予想比96.2%と若干未達となったものの、地方創生事業の売上高が27.8%増加し全社では順調に伸長したと説明されている。利益面は、需要が好調なIoTソリューションサービス事業へ予想比50百万円程度増の積極投資を行いながら、農園開園延期などのコストコントロールを全社で調整し、上振れて着地したとしている。営業利益率は前期の4.7%から△2.2%へ低下した。

項目FY25(2026年3月期)FY24(2025年3月期)成長率
売上高4,7403,96719.5%
営業利益△105185
営業利益率△2.2%4.7%
経常利益△108194
親会社株主に帰属する当期純利益△121153
EBITDA139334△58.4%
在宅医療事業除くEBITDA33517096.9%
FY25の連結売上高と連結営業利益・セグメント利益の実績を示すスライド
出典:JSH 2026年3月期 通期 決算説明資料 P.27

セグメント別の状況

地方創生事業は売上高3,205百万円(前期比27.8%増)、セグメント利益776百万円(同39.7%増、マージン24.2%)と伸長した。在宅医療事業は売上高1,445百万円(同0.6%減)、セグメント利益は△196百万円と赤字となり、資料では出店・採用強化への先行投資によるものと説明されている。2025年1月に子会社化したIoTソリューションサービス事業(連結子会社ショウタイム24株式会社)は売上高90百万円、セグメント利益△63百万円。全社共通費は△623百万円(前期は△537百万円)となった。

セグメント売上高 FY25売上高 FY24セグメント利益 FY25セグメント利益 FY24
地方創生事業3,2052,509776555
在宅医療事業1,4451,454△196164
IoTソリューションサービス事業90△63
全社共通費△623△537
合計4,7403,967△105185

事業別KPI

地方創生事業は利用企業数・単価がともに伸長し、通期リカーリング売上(定着支援サポート料、農園利用料、水耕栽培設備レンタル料の合計)は前期比26.8%増の約2,773百万円となった。障がい者受入純増数は月ズレの影響で予想比89.0%の356人で着地し、障がい者受入数は2026年3月末時点で1,788人となっている。在宅医療事業は採用が好調に推移し、期末常勤換算看護師数が予想を11%上回る183人(前期比44.5%増)となった一方、採用・育成への時間投下により生産性が低下し、年間訪問件数は予想比95.0%にとどまった。IoTソリューションサービス事業では、子会社化後のBtoBマーケティング・カスタマーサクセス強化により月次リカーリング売上が1年で倍増し、2026年3月時点で年次換算113百万円と1億円を突破した。

事業指標FY25(2026年3月期)前年同期比
地方創生事業通期リカーリング売上2,773百万円+26.8%
地方創生事業期末利用企業数248社+22.2%
地方創生事業単価(期末1企業あたり通期リカーリング売上)11,183千円+3.8%
地方創生事業通期解約率(人数ベース・前期末受入数比)4.5%(月次換算0.37%)
在宅医療事業利用者数2,297人+12.8%
在宅医療事業期末常勤換算看護師数183人+44.5%
IoTソリューションサービス事業月次リカーリング売上9.5百万円+104.5%
IoTソリューションサービス事業利用企業数126社+51.8%
地方創生事業と在宅医療事業の事業別KPIハイライトを示すスライド
出典:JSH 2026年3月期 通期 決算説明資料 P.29

2027年3月期 業績予想

FY26は全セグメントで30%以上の成長を予想し、全社売上高は34.6%増の6,380百万円を見込む。営業利益は、需要が好調なIoTソリューションサービス事業への投資を拡大するものの、在宅医療事業の改善と地方創生事業の成長により178百万円の黒字復帰(前期比で約2.8億円の改善)を予想している。セグメント利益は地方創生事業985百万円、在宅医療事業△13百万円、IoTソリューションサービス事業△77百万円、全社共通費△717百万円の計画。

項目FY26(2027年3月期)予想FY25(2026年3月期)実績成長率
売上高6,3804,74034.6%
 地方創生事業4,2423,20532.3%
 在宅医療事業1,8981,44531.4%
 IoTソリューションサービス事業23990167.2%
営業利益178△105
営業利益率2.8%△2.2%
経常利益150△108
親会社株主に帰属する当期純利益40△121
EBITDA482139
FY26業績予想の連結売上高と連結営業利益・セグメント利益を示すスライド
出典:JSH 2026年3月期 通期 決算説明資料 P.40

EBITDA

FY25のEBITDA(営業利益+償却費)は予想比120.0%の139百万円で着地し、在宅医療事業を除くEBITDAは335百万円となった。FY26は在宅医療事業の大幅な改善を見込み、EBITDAは前期比246.6%増の482百万円、在宅医療事業除くEBITDAは47.8%増の495百万円を予想している。資料では、健全な成長性と収益性の指標として参照する「売上成長率+EBITDAマージン」がFY25の22.4%からFY26は42.2%へ大幅改善する見込みとしている。

FY21からFY26予想までのEBITDAと在宅医療事業除くEBITDAの推移を示すスライド
出典:JSH 2026年3月期 通期 決算説明資料 P.41

株主還元

本資料に配当に関する記載はない。株主還元に関連する記載としては、生産者との共創を通じて農産物や工芸品など「その土地ならではの価値」を全国へ届ける地域特産品ECサイト「リロカルマーケット」について、株主優待制度と合わせて推進しているとの説明がある。

中期の方向性・トピック

FY27ターゲットとして、売上高8,000〜8,500百万円(成長率25〜33%)、営業利益率10%程度を掲げ、セグメント別では地方創生事業5,647百万円(33.1%成長)、在宅医療事業2,530百万円(33.3%成長)を示している。また参考として、在宅医療事業の先行投資前の水準であるEBITDA倍率10倍の場合のFY26末時価総額は50億円程度と計算されるとし、2030年までの時価総額100億円以上に向けてEBITDA拡大に邁進するとしている。地方創生事業のコルディアーレ農園は2026年5月1日時点で全国27農園を展開し、関東地域での障がい者雇用の需要を受けて東京都への進出を加速、大阪府にも開設している。観光物産事業では、2026年4月4日に静岡県伊東市で一棟貸別荘「AUFU VILLA」をオープンした。

※本記事はJSHが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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