※本記事はSGホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
SGホールディングスの2026年3月期は、営業収益16,447億円(前期比111.2%)、営業利益902億円(同102.7%)、経常利益917億円(同103.3%)、親会社株主に帰属する当期純利益590億円(同101.6%)と増収増益となった。営業利益は業績予想(2026年2月6日公表)900億円に対し100.3%と、概ね業績予想通りの着地となっている。デリバリー事業では成長領域と定めた越境ECの取り込み等により取扱個数が増加し、ロジスティクス事業では低温物流(名糖/ヒューテック)の成長と国内3PLの収益性改善が増益に寄与した一方、グローバル物流事業は米国の通商政策の影響等による運賃下落でエクスポランカ社の業績が悪化した。2027年3月期は営業収益17,400億円、営業利益970億円を見込む。
連結業績(2026年3月期 実績)
営業収益は16,447億円で前期の14,792億円から1,655億円の増収。営業利益は902億円(営業利益率5.5%)、経常利益は917億円、親会社株主に帰属する当期純利益は590億円となった。ROEは10.5%(前期10.0%、+0.5pt)、ROICは7.0%(前期8.2%、△1.2pt)。資産の選択と集中として上海虹迪物流科技有限公司の出資持分を譲渡し特別損失31億円を計上する一方、不動産・政策保有株式の整理等により特別利益54億円を計上した。自己資本比率は前期末の55.8%から26.3期末は44.4%となっている。
| 項目 | 2026年3月期 実績 | 2025年3月期 実績 | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 営業収益 | 16,447億円 | 14,792億円 | 111.2% |
| 営業利益 | 902億円 | 878億円 | 102.7% |
| (営業利益率) | ( 5.5% ) | ( 5.9% ) | - |
| 経常利益 | 917億円 | 888億円 | 103.3% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 590億円 | 581億円 | 101.6% |
| ROE | 10.5% | 10.0% | +0.5pt |
| ROIC | 7.0% | 8.2% | △1.2pt |
セグメント別の状況
デリバリー事業は営業収益10,485億円(前期比104.5%)、営業利益701億円(同102.6%)。取扱個数は6月以降BtoB・BtoCともにプラスで推移し、適正運賃収受の取組みを進めるも越境ECの増加等により平均単価は前年から下振れたが、利益は計画並みで着地した。ロジスティクス事業は営業収益2,027億円(同141.7%)、営業利益62億円(同148.5%)で、低温物流(名糖/ヒューテック)の連結効果と国内3PLの適正料金収受・生産性向上が寄与。名糖/ヒューテック単体では営業収益1,224億円(同102.7%)、営業利益71億円(同126.2%)と過去最高益を達成した。グローバル物流事業は営業収益3,215億円(同125.4%)と増収となる一方、営業利益は1億円(同3.9%)にとどまった。エクスポランカ社は米国関税の影響等により6月以降航空・海上運賃の下落基調が続き、営業収益1,744億円(同80.7%)、営業利益2億円(同5.7%)と減収減益。Morrison社は計画並みに進行し、営業収益1,374億円、営業利益63億円(参考値)となった。為替影響は営業収益△18億円、営業利益+0.6億円。不動産事業は売却物件の差異により営業収益154億円(同64.4%)、営業利益103億円(同98.6%)、その他の事業は大型トラックの新車販売やシステム関連が好調で営業収益564億円(同106.9%)、営業利益26億円(同139.3%)となった。
| セグメント | 営業収益 2026年3月期 | 営業収益 2025年3月期 | 営業利益 2026年3月期 | 営業利益 2025年3月期 |
|---|---|---|---|---|
| デリバリー事業 | 10,485億円 | 10,030億円 | 701億円 | 683億円 |
| ロジスティクス事業 | 2,027億円 | 1,430億円 | 62億円 | 42億円 |
| グローバル物流事業 | 3,215億円 | 2,563億円 | 1億円 | 35億円 |
| 不動産事業 | 154億円 | 239億円 | 103億円 | 105億円 |
| その他の事業 | 564億円 | 527億円 | 26億円 | 18億円 |
| 調整額 | - | - | 6億円 | △ 6億円 |
| 合計 | 16,447億円 | 14,792億円 | 902億円 | 878億円 |

デリバリー事業の取扱個数は1,360百万個(前期比104.0%)で、うち飛脚宅配便が1,324百万個(同104.2%)。平均単価は656円(前期661円、前期差△5円)で、越境EC等の小型荷物の増加により前年を下回った。TMS売上高は1,379億円(同110.4%)。中期経営計画の進捗では、越境ECの取扱個数が122百万個と2028年3月期目標の105百万個を上回り、低温物流は46百万個(同目標61百万個)、リアルコマースは2025年3月期比+0.7百万個(同目標+5百万個)となった。

2027年3月期 通期業績予想
2027年3月期は営業収益17,400億円(前期比106%、前期差+952億円)、営業利益970億円(同107%、+67億円、営業利益率5.6%)、経常利益950億円(同104%)、親会社株主に帰属する当期純利益600億円(同102%)を見込む。ROEは11.0%(前期差+0.5pt)、ROICは6.8%(同△0.2pt)を計画。2026年2月に開示した事業計画から連結目標は変更なしとしている。セグメント別ではデリバリー事業の営業収益10,900億円・営業利益760億円、ロジスティクス事業2,100億円・75億円、グローバル物流事業3,800億円・40億円、不動産事業130億円・65億円、その他の事業470億円・20億円、調整額10億円を計画する。業績予想の前提として、宅配便・TMSは平均単価663円(前期差+7円)、取扱個数13.9億個(前期比102%)、TMS売上高1,420億円(同103%)を置いている。なお第2四半期累計は営業収益8,460億円(前年同期比108%)、営業利益360億円(同93%)、経常利益340億円(同89%)、親会社株主に帰属する中間純利益200億円(同86%)の予想で、賞与引当の配分方法の見直しにより上期にコストが傾斜するため減益となる見通し。
| 項目 | 2027年3月期 予想 | 2026年3月期 実績 | 前期差 | 前期比 |
|---|---|---|---|---|
| 営業収益 | 17,400億円 | 16,447億円 | + 952億円 | 106% |
| 営業利益 | 970億円 | 902億円 | + 67億円 | 107% |
| (営業利益率) | ( 5.6% ) | ( 5.5% ) | - | - |
| 経常利益 | 950億円 | 917億円 | + 32億円 | 104% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 600億円 | 590億円 | + 9億円 | 102% |
| ROE | 11.0% | 10.5% | +0.5pt | - |
| ROIC | 6.8% | 7.0% | △0.2pt | - |

株主還元
2026年3月期の1株当たり配当金は第2四半期末26円、期末27円の合計53円。2027年3月期は第2四半期末27円、期末27円の合計54円(前期差+1円)を予想する。自己資本の適正化に向けて2026年3月期は自己株式取得450億円を実施した(連結キャッシュ・フロー計算書上の自己株式の取得による支出は△749億円)。財務レバレッジの活用として成長投資の実行に銀行借り入れを活用し、自己資本比率は40%程度を目線にコントロールする方針を示している。
| 1株当たり配当金 | 2026年3月期 実績 | 2027年3月期 予想 | 前期差 |
|---|---|---|---|
| 第2四半期末 | 26円 | 27円 | - |
| 期末 | 27円 | 27円 | - |
| 合計 | 53円 | 54円 | +1円 |

中期経営計画の進捗
中期経営計画の初年度として、デリバリー事業・ロジスティクス事業は堅調に進捗した一方、グローバル物流事業は事業環境の想定とのギャップによる課題が顕在化し対応方針を策定したが、全体として重点戦略の方向性は見直し不要としている。ロジスティクス事業では国内3PL売上が620億円(2028年3月期中計目標700億円)、倉庫契約坪数51万坪(同60万坪)、従業員あたり営業利益は2025年3月期対比1.4倍(同1.6倍)。低温物流の名糖/ヒューテックは営業利益率が23.3期3.9%から26.3期5.8%へ改善した。グローバル物流事業では、EFL・Morrison社のシナジー効果額が2026年3月期末時点で約2.5百万ドルと限定的な水準にとどまり、2027年3月期はプロキュアメント9.0百万ドル、コマーシャル2.0百万ドル、オペレーション等1.0百万ドルの計12.0百万ドルのシナジー効果をKPIに、フォワーディング事業の構造改革、シナジー創出推進、セグメント統括体制の強化を進める。資本効率面では2031年3月期のROE目標15%に向け、2026年3月期は期初計画10.3%に対し10.5%と期初想定以上に改善した。2026年3月期の投資実績は成長投資682億円・更新投資244億円の計926億円(このほか資本投資としてMorrison社株式の取得約1,410億円を計上)、2027年3月期は成長投資410億円・更新投資260億円の計670億円を計画している。
※本記事はSGホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。