人・夢・技術グループ

人・夢・技術グループ、2025年9月期は増収増益で最終利益は黒字転換 配当は62円に増配

決算サマリー 2026.08.30
人・夢・技術グループ、2025年9月期は増収増益で最終利益は黒字転換 配当は62円に増配

※本記事は人・夢・技術グループが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

株式会社人・夢・技術グループは、中期経営計画「持続成長プラン2025」の最終年にあたる2025年9月期の連結決算を発表した。受注高は462億22百万円(前期比+4.4%)、売上高は459億84百万円(同+15.5%)、営業利益は26億83百万円(同+49.9%)、経常利益は27億8百万円(同+54.2%)となり、いずれも通期計画を上回った。親会社株主に帰属する当期純利益は15億64百万円となり、前期の1億90百万円の赤字から黒字転換した。配当は62円となり、前期の60円から増配となった。2025年9月期末時点の社員数は2,150人、重要資格保有者数は1,210人、主要グループ会社は7社としている。

2025年9月期 連結損益計算書サマリー
出典:人・夢・技術グループ 2025年9月期 決算説明資料 P.6
目次

連結業績(2025年9月期 実績)

資料は、前期(2024年9月期)の好調な受注に加え、大型業務の契約変更の一部前倒しにより増収となり、売上高の増加を主要因として営業利益・経常利益・当期純利益が大幅な増益になったとしている。営業利益の増加要因として、一部大型の契約変更による売上高の増加や効率化等による利益率の向上、戦略事業投資額の減少を挙げる一方、政府からの要請に応じた3%以上の賃上げの実施が減少要因になったとしている。各項目とも通期計画を上回り、受注高は計画比101.6%、売上高は106.9%、営業利益は122.0%、経常利益は124.2%、当期純利益は136.1%の達成率となった。

項目当期(2025年9月期)前期(2024年9月期)前期比
受注高(百万円)46,22244,270+4.4%
売上高(百万円)45,98439,814+15.5%
営業利益(百万円)2,6831,790+49.9%
営業利益率5.8%4.5%+1.3pt
経常利益(百万円)2,7081,756+54.2%
親会社株主に帰属する当期純利益又は損失(百万円)1,564▲190黒字転換(+1,755百万円)

事業別の状況

コンサルタント事業は、国土交通省・防衛省・地質土質調査などの受注が好調に推移し、受注高・売上高・売上総利益がいずれも増加した。サービスプロバイダ事業は、PPP/PFI事業分野やデマンド交通事業、新事業分野の受注が堅調に推移し、増収増益となった。プロダクツ事業は、コンクリート用夜間反射塗料やバイオグリーンシールドなどのオリジナル商品を拡充したが、一部商品の販売タイミングにより受注高・売上高は微減となった。ただし売上総利益は前期並みを維持したとしている。

事業区分指標2025年9月期2024年9月期
コンサルタント事業受注高(億円)443.7425.3
コンサルタント事業売上高(億円)443.0382.8
コンサルタント事業売上総利益(億円)125.4109.8
サービスプロバイダ事業受注高(億円)8.16.5
サービスプロバイダ事業売上高(億円)9.57.6
サービスプロバイダ事業売上総利益(億円)2.11.9
プロダクツ事業受注高(億円)10.310.8
プロダクツ事業売上高(億円)7.27.6
プロダクツ事業売上総利益(億円)0.70.7
2025年9月期 セグメント別連結損益計算書サマリー
出典:人・夢・技術グループ 2025年9月期 決算説明資料 P.8

財務状況(連結貸借対照表・キャッシュ・フロー)

総資産は411億45百万円(前期末比+38億28百万円)となり、資料は完成業務未収入金及び契約資産、未成業務支出金の増加によるとしている。自己資本比率は50.7%となり、前期末の53.9%から低下した。純資産合計は209億12百万円(同+7億59百万円)で、資料は利益剰余金の増加によるとしている。連結キャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが▲11億42百万円(前期9億83百万円)となり、資料は売上債権の増加による影響としている。投資活動によるキャッシュ・フローは▲6億35百万円、財務活動によるキャッシュ・フローは社債の発行により10億36百万円となった。期末現金及び現金同等物残高は75億32百万円(前期末81億92百万円)。連結キャッシュ・フロー計算書では、減損損失を2025年9月期に92百万円、2024年9月期に548百万円計上している。

通期業績予想(2026年9月期)

資料は、2025年9月期に大型業務(2026年9月期分)の契約変更の一部前倒しにより増収増益となったため、2026年9月期は一時的な減収減益を見込むとしている。受注高は好調な受注環境を背景に増加を見込む一方、売上高は契約変更の反動で減収の見込み。営業利益の減少要因として、政府からの要請を踏まえた給与水準3%引き上げの継続実施を含む人的投資の増加、業務効率化に向けたDX投資および新事業領域拡大に向けた投資の増加を挙げる一方、IT/DX化の推進による業務の効率化・内製化等により利益率は改善するとしている。中期経営計画「持続成長プラン2028」により3年間で増収増益をめざすとしている。

項目2025年9月期(実績)2026年9月期(予想)増減率
受注高(百万円)46,22248,050+4.0%
売上高(百万円)45,98444,800▲2.6%
営業利益(百万円)2,6832,300▲14.3%
営業利益率5.8%5.1%▲0.7pt
経常利益(百万円)2,7082,318▲14.4%
親会社株主に帰属する当期純利益又は損失(百万円)1,5641,236▲21.0%
2026年9月期 連結業績予想
出典:人・夢・技術グループ 2025年9月期 決算説明資料 P.12

株主還元

2025年9月期の配当は62円(普通配当のみ)となり、前期(2024年9月期)の60円から増配となった。2024年9月期は親会社株主に帰属する当期純利益が190百万円の赤字だったが、配当は60円が実施された。2025年9月期の配当性向(記念配当込み)は35.1%。2026年9月期の配当予想は60円(配当性向43.0%)としている。資料は、長期経営ビジョンの最終年である2031年9月期まで、1株当たり配当額60円と配当性向35%に基づく配当額の高い方を目安として安定的な配当を行うとし、機動的な自社株買いなど適切な資本コントロールを実施するとしている。また、中期経営計画のキャッシュアロケーションでは、営業キャッシュ・フロー(研究開発費等控除前)120億円のうち、株主還元に18億円を配分する計画を示している。

配当(円)配当性向(記念配当込み)
2023年9月期7052.0%
2024年9月期60開示なし
2025年9月期6235.1%
2026年9月期(予想)6043.0%
株主還元(配当推移)
出典:人・夢・技術グループ 2025年9月期 決算説明資料 P.15

中期経営計画「持続成長プラン2028」

資料は、前中期経営計画「持続成長プラン2025」の3年間で基幹事業の底固めに取り組んだ結果、最終年である2025年9月期に売上高・営業利益・経常利益がいずれも伸長したとする一方、新設の道路・橋梁の減少、不安定な海外受注への対応、新事業の収益化の遅れ、イノベーションの実現を課題として挙げている。新中期経営計画「持続成長プラン2028」では、基幹事業の新たな価値創出、新分野・新事業の収益性向上、多様な人材が活躍できる環境づくりを重点ポイントとし、2028年9月期の業績目標として売上高487億円、営業利益31億円(営業利益率6.4%)、ROE9.0%、社員数2,390人を掲げている。さらに長期経営ビジョン2030では、2031年9月期に売上高600億円、営業利益率8.3%、ROE10%、社員数2,600人を目指すとしている。また、空飛ぶクルマや量子コンピューターなど新分野への積極的な事業投資も推進しているとしている。

※本記事は人・夢・技術グループが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

Articles

株主優待

記事がありません。

個人投資家・企業様各位

目次