※本記事はニフコが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
ニフコは2026年3月期(資料表記「2025年度」、4Q累計)の連結業績を発表した。売上高は3,527億円で前年比0.1%減、営業利益は481億円(営業利益率13.6%)で前年比2.3%減となったが、いずれも予算を上回った(売上高達成率101.4%、営業利益達成率97.0%)。親会社株主に帰属する当期純利益は340億円で、減損損失の計上等の一過性要因があったものの、予算306億円を上回る実績(達成率111.1%)となった。配当は前期比30円増配となる年間110円(配当性向30%)とし、2026年9月30日を基準日とする普通株式1株につき2株の株式分割を予定している。
連結業績(2026年3月期 実績)
資料は「一過性の要因により減益も、高利益率を維持」としている。売上は前年比で減少したが予算を上回る実績となり、OPM(営業利益率)は13.6%と高水準を維持した。当期純利益は減損等の一過性要因があったもののガイダンス(予算)を超える340億円を達成した。1株当たり当期純利益は361.44円(前期461.95円)で、2026年9月30日を基準日とする株式分割を考慮していない分割前ベースの金額である。想定為替レートは1ドル=149.6円(前期151.7円、予算145円)。
| 項目 | 2026年3月期実績 | 2025年3月期実績 | 2026年3月期予算 | 予算達成率 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 3,527億円 | 3,530億円 | 3,480億円 | 101.4% |
| 営業利益(営業利益率) | 481億円(13.6%) | 492億円(13.9%) | 495億円(14.2%) | 97.0% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 340億円 | 447億円 | 306億円 | 111.1% |
| 1株当たり当期純利益(分割前ベース) | 361.44円 | 461.95円 | 315.76円 | 114.5% |
| ROE | 12.0% | 17.2% | 12.0% | ― |
| 想定為替レート | 1ドル=149.6円 | 1ドル=151.7円 | 1ドル=145円 | ― |
セグメント別の状況
合成樹脂事業は売上高3,157億円(前年比-0.1%)、営業利益476億円(前年比-2.8%、利益率15.1%、前年比-0.4pt)。ベッド・家具事業は売上高370億円(前年比-0.4%)、営業利益60億円(前年比+0.4%、利益率16.2%、前年比+0.1pt)となった。なお、資料に記載された合成樹脂事業とベッド・家具事業の営業利益の合計(536億円)は連結営業利益(481億円)と一致しない。差額の要因について資料に明記はない。地域別(海外セグメントは1-12月ベース)では、合成樹脂事業の日本が売上高873億円(利益率18.1%、前年19.1%)、北米が917億円(利益率9.1%、前年9.4%)で新工場立上の影響により減益、欧州が294億円(利益率8.8%、前年10.3%)はOEMの減産影響があるも利益を確保、中国が296億円(利益率21.7%、前年20.2%)は減収も改善により増益、インドが103億円(利益率20.4%、前年21.7%)は韓国系OEMの減産影響があるも利益を確保した。ベッド・家具事業は日本が売上高198億円(利益率14.1%、前年14.2%)でホテル・輸出が好調も販売店が苦戦、アジアが売上高172億円(利益率18.5%、前年18.4%)で香港が不調も中国が好調だった。
| セグメント | 指標 | 2026年3月期実績 | 2025年3月期実績 |
|---|---|---|---|
| 合成樹脂事業 | 売上高 | 3,157億円 | 3,159億円 |
| 合成樹脂事業 | 営業利益(利益率) | 476億円(15.1%) | 490億円(15.5%) |
| ベッド・家具事業 | 売上高 | 370億円 | 371億円 |
| ベッド・家具事業 | 営業利益(利益率) | 60億円(16.2%) | 59億円(16.1%) |


財務状況
設備投資額は185億円(前年度197億円、2026年3月期通期計画210億円)、減価償却費は125億円(前年度130億円、計画135億円)、研究開発費は44億円(前年度44億円、計画48億円)だった。営業キャッシュ・フローは国内仕入先への支払いサイト変更により前年度を下回る471億円(前年度542億円、計画460億円)、投資キャッシュ・フローは-181億円(前年度-238億円、計画-230億円)、フリー・キャッシュ・フローは290億円(前年度304億円、計画230億円)、財務キャッシュ・フローは-313億円(前年度-351億円、計画-270億円)だった。現預金残高は1,416億円(前年度1,410億円、計画1,370億円)と前年並みとなった。

通期業績予想
2027年3月期(資料表記「2026年度」)は、為替前提を1ドル=153円(前年度比+3.3円)とし、中東情勢による不確実リスクはあるものの、改善や円安の影響もあり増収・増益を計画する。
| 項目 | 2027年3月期計画 | 2026年3月期実績 | 前年同期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 3,670億円 | 3,527億円 | +4.0% |
| 営業利益(営業利益率) | 508億円(13.8%) | 481億円(13.6%) | +5.6%(+0.2pt) |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 340億円 | 340億円 | ±0% |
| 1株当たり当期純利益(分割前ベース) | 365.10円 | 361.44円 | +3.66% |
| ROE | 12.5% | 12.0% | +0.5pt |
| 想定為替レート | 1ドル=153円 | 1ドル=149.7円 | +3.3円 |

株主還元
2026年3月期の配当は前期比30円増配となる年間110円とし、配当性向は30%とした。2027年3月期の配当は前期比2円増配となる112円(分割前)を予定し、累進配当方針を維持するとしている。総還元は単年で50%以上とする方針である。なお、当社は2026年9月30日を基準日として、普通株式1株につき2株の割合で株式分割を実施する予定であり、上記の2027年3月期配当予定額(112円)は分割前ベースの金額である。
※本記事はニフコが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。