※本記事はIMVが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
IMV株式会社の2025年9月期は、売上高17,941百万円(前期比+17.0%)、営業利益2,315百万円(同+25.3%)、EBITDA2,991百万円(同+23.1%)となり、売上高・利益の両面で5期連続の過去最高を更新した。セグメント別ではDSS(振動シミュレーションシステム)が売上構成比72.6%を占め前期比+19.7%と全体を牽引し、TSS(テスト&ソリューションサービス)も+17.1%と伸長した一方、MES(メジャリングシステム)は△6.0%の減収だった。受注・引き合いとも継続して好調で、2026年9月期に向けて堅調な見通しとしている。
連結業績(2025年9月期 実績)
経常利益は2,569百万円(前期比+716百万円、経常利益率14.3%で前期比+2.2pt)、当期純利益は1,935百万円(同+507百万円、当期純利益率10.8%で同+1.5pt)となった。EPSは121.68円(前期88.75円、前年同期比+37.1%)、ROEは17.5%(前期14.7%、同+2.8pt)だった。営業利益の増減要因として、売上高変動がプラス980百万円と押し上げに寄与した一方、売上原価率変動がマイナス19百万円、研究開発費変動がマイナス58百万円、その他販管費変動がマイナス434百万円とそれぞれ押し下げに働いた。増益要因として粗利率の高い案件の増加、生産プロセスの最適化やサービス提供が挙げられる一方、一部部材の高騰、米国関税の影響(約16万USD)、人的資本に関する投資増加が減益要因として挙げられている。フリー・キャッシュ・フローは2,646百万円(前期972百万円)、自己資本比率は50.9%(前期53.0%、△2.1pt)だった。
| 項目 | 当期(2025年9月期) | 前期(2024年9月期) | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 17,941百万円 | 15,340百万円 | +2,600百万円(+17.0%) |
| 営業利益 | 2,315百万円 | 1,847百万円 | +467百万円(+25.3%) |
| 営業利益率 | 12.9% | 12.0% | +0.9pt |
| 経常利益 | 2,569百万円 | 1,853百万円 | +716百万円 |
| 経常利益率 | 14.3% | 12.1% | +2.2pt |
| 当期純利益 | 1,935百万円 | 1,428百万円 | +507百万円 |
| 当期純利益率 | 10.8% | 9.3% | +1.5pt |
| EPS | 121.68円 | 88.75円 | +32.93円 |
| ROE | 17.5% | 14.7% | +2.8pt |

セグメント別の状況
事業別の受注高・生産高・受注残高をみると、DSSは受注高16,760百万円(前期比+12.1%)、生産高14,048百万円(同+30.3%)、受注残高14,420百万円(同+35.0%)、TSSは受注高3,864百万円(同+13.6%)、生産高3,693百万円(同+17.5%)、受注残高741百万円(同+31.4%)、MESは受注高1,133百万円(同△5.2%)、生産高1,232百万円(同△6.1%)、受注残高301百万円(同△24.8%)となった。全社では受注高21,757百万円(同+11.3%)、生産高18,974百万円(同+24.5%)、受注残高15,463百万円(同+32.8%)で、受注高が生産高を上回る状態が続き受注残高が増加した。DSSは欧米の航空宇宙・防衛産業向けを中心に需要が拡大し、欧米での受注高(€mil)は欧州21.7、米国18.4となった。
| セグメント | 当期売上高 | 前期売上高 | 前期比 | 売上構成比 |
|---|---|---|---|---|
| DSS(振動シミュレーションシステム) | 13,021百万円 | 10,879百万円 | +19.7% | 72.6% |
| TSS(テスト&ソリューションサービス) | 3,687百万円 | 3,149百万円 | +17.1% | 20.6% |
| MES(メジャリングシステム) | 1,232百万円 | 1,311百万円 | △6.0% | 6.8% |

通期業績予想
2026年9月期の見通しは、売上高20,000百万円(前期比+11.5%)、営業利益2,400百万円(同+3.7%)である一方、経常利益は2,400百万円(同△6.6%)、親会社株主に帰属する当期純利益は1,850百万円(同△4.4%)と、増収ながら経常利益・当期純利益は減益を見込んでいる。売上高営業利益率は12.0%(前期12.9%、△0.9pt)、EPSは116.28円(前期121.68円)を見込む。新規受注高の増加を受け、必要な設備投資や研究開発活動を継続することでさらなる競争力の向上を図るとしている。また、2025年9月期実績が上振れたことを受け、中期経営計画の経営指標を上方修正した。2026年9月期の売上高は修正前16,500百万円から20,000百万円に、EBITDAは修正前2,594百万円から3,150百万円に、EPSは修正前101.08円から116.28円に見直され、2027年9月期は売上高20,500百万円(修正前18,000百万円)、EBITDA3,600百万円(修正前3,065百万円)、EPS130.65円(修正前108.42円)を見込む。3年後の成長率は145%以上としている。
| 項目 | 2026年9月期見通し | 2025年9月期(実績) | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 20,000百万円 | 17,941百万円 | +11.5% |
| 営業利益 | 2,400百万円 | 2,315百万円 | +3.7% |
| 経常利益 | 2,400百万円 | 2,569百万円 | △6.6% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 1,850百万円 | 1,935百万円 | △4.4% |
| 売上高営業利益率 | 12.0% | 12.9% | △0.9pt |
| EPS | 116.28円 | 121.68円 | – |

株主還元
2025年9月期の1株当たり配当金は30円(配当性向24.7%)だった。2026年9月期も1株当たり配当金30円(横ばい)を予定しており、配当性向は25.8%を見込む。従来の「額を基準に安定的な配当を重視」する方針から、「最終の利益(純利益額)と連動した配当を重視」する方針へ転換し、業績の伸長スピードに応じて臨機応変に自己株式取得も実施するとしている。自己株式取得は2024年9月期に243,837千円を実施したが、2025年9月期は実施せず、2026年9月期の実施有無は未定としている。
| 期 | 1株当たり配当金 | 配当性向(連結) |
|---|---|---|
| 2021年9月期 | 10円 | 17.4% |
| 2022年9月期 | 10円 | 15.3% |
| 2023年9月期 | 12円 | 17.4% |
| 2024年9月期 | 20円 | 22.5% |
| 2025年9月期 | 30円 | 24.7% |
| 2026年9月期(予想) | 30円 | 25.8% |

※本記事はIMVが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。