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ベクターホールディングス、2026年3月期は売上高156百万円・営業損失593百万円 AI関連事業を新たな報告セグメントに

決算サマリー 2026.08.11
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※本記事はベクターホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算短信)に基づく簡易サマリーであり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

本記事は、ベクターホールディングス(2656)が2026年5月15日に公表した2026年3月期 通期決算短信〔日本基準〕(連結)に基づく簡易サマリーです。同社は決算補足説明資料の作成および決算説明会の開催がいずれも「無」とされているため、決算短信のサマリー頁・注記・業績予想を原典としています。当期の連結業績は売上高156百万円(前期比3.5%減)、営業損失593百万円、経常損失660百万円、親会社株主に帰属する当期純損失549百万円となりました。当期は不採算事業の整理と新規事業への投資を並行して進め、AI(人工知能)関連サービスへ参入したことから、「AI関連事業」を新たに報告セグメントとして記載する方法へ変更しています。

目次

連結業績(2026年3月期 実績)

決算短信のサマリー頁および連結損益計算書によると、売上高は156百万円(156,486千円、前期比3.5%減)、営業損失は593百万円(593,102千円)、経常損失は660百万円(660,823千円)、親会社株主に帰属する当期純損失は549百万円(549,757千円)となりました。短信の経営成績の概況では、営業損失は前年同期と比べ19百万円の損失増加、経常損失は同94百万円の損失増加、親会社株主に帰属する当期純損失は同230百万円の損失縮小と説明されています。1株当たり当期純損失は23円04銭(前期は39円27銭の損失)、潜在株式調整後1株当たり当期純利益は当期純損失であるため記載されていません。売上高営業利益率は△379.0%(前期△354.1%)、自己資本当期純利益率は△86.6%(同△135.6%)です。

損益の内訳をみると、売上原価は96千円(前期33,741千円)、販売費及び一般管理費合計は749,493千円(同702,406千円)で、うち役員報酬117,280千円、給料手当及び賞与173,737千円、業務委託費97,687千円などが計上されています。営業外費用には株式交付費70,183千円、貸倒損失8,002千円などが含まれ、営業外費用合計は79,423千円。特別利益には貸倒引当金戻入額60,000千円、固定資産売却益2,818千円等で合計65,318千円、特別損失には減損損失25,756千円、関係会社株式売却損1,165千円等で合計26,921千円が計上されました。税金等調整前当期純損失は622,427千円で、サーバー契約により来期の親会社株主に帰属する当期純利益が発生する見込みのため、繰延税金資産および法人税等調整額△74,000千円を計上しています。

事業面では、2025年6月に連結子会社であった株式会社ベクターエネルギー、株式会社ベクターワークス、株式会社ベクタービジョンファンドの全株式を譲渡し連結除外としたほか、ポイントモール「QuickPoint」の新規会員登録を2026年1月28日をもって停止しました。一方、AIインフラ事業に向けて高性能サーバーを導入し、CUE Groupの中核であり持株会社であるCue Digital International Pte. Ltd.との間で、同社が所有する高性能サーバーの演算リソースをレンタルする利用契約を締結しています。財政状態は、資産合計が前連結会計年度より843百万円増加し1,196百万円、負債合計が5百万円減少し110百万円、純資産合計が848百万円増加し1,085百万円となり、自己資本比率は86.7%(前期66.0%)、1株当たり純資産は34円61銭(同11円91銭)となりました。キャッシュ・フローは営業活動が869百万円の支出、投資活動が85百万円の支出、財務活動が1,298百万円の収入で、現金及び現金同等物の期末残高は423百万円です。なお短信には、当連結会計年度において593,102千円の営業損失および869,401千円のマイナスの営業キャッシュ・フローとなり、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような状況が存在するとの記載があります。同社は、AI関連サービスへの参入や「ベクターサイン」の登録者数の獲得等により営業利益・営業キャッシュ・フローの大幅な改善が見込まれるとして、現時点において継続企業の前提に影響を及ぼす重要な不確実性は認められないと判断しており、「継続企業の前提に関する注記」は該当事項なしとされています。参考として開示された個別業績は、売上高156百万円(前期比9.0%増)、営業損失575百万円、経常損失638百万円、当期純損失545百万円です。

項目当期(2026年3月期・連結)前期(2025年3月期・連結)増減(短信記載)
売上高156百万円162百万円3.5%減
営業損失(△)△593百万円△574百万円損失19百万円増加
経常損失(△)△660百万円△566百万円損失94百万円増加
親会社株主に帰属する当期純損失(△)△549百万円△779百万円損失230百万円縮小
1株当たり当期純利益(△は損失)△23円04銭△39円27銭
総資産1,196百万円353百万円843百万円増加
純資産1,085百万円237百万円848百万円増加
自己資本比率86.7%66.0%
現金及び現金同等物 期末残高423百万円80百万円

セグメント別の状況

報告セグメントは「ICT事業」「AI関連事業」「その他の事業」の3つです。当連結会計年度より、従来「ICT事業」に含まれていた「AI関連事業」を量的重要性が増したため報告セグメントとして記載する方法に変更し、また再生可能エネルギー事業等を運営していた子会社3社の全株式を2025年6月30日付で譲渡し連結の範囲から除外したため、連結除外日までの実績を「その他の事業」として記載する方法に変更しています。

ICT事業は、電子契約サービス「ベクターサイン」の登録社数が3,000社を超えて営業収益が増加し、ダウンロードによるソフトウェア販売およびサイト広告販売も前年同期より増加した結果、売上高は106百万円(前年同期比6.6%増)、セグメント損失(営業損失)は53百万円と前年同期と比べ12百万円の損失縮小となりました。AI関連事業は、高性能サーバーレンタル契約を締結したことにより売上高50百万円、サーバー導入のための人件費・営業活動費によりセグメント損失(営業損失)は91百万円となりました。その他の事業は、子会社3社の株式譲渡に伴い売上高240千円(前年同期比99.6%減)、セグメント損失17百万円と前年同期と比べ119百万円の損失縮小となっています。なお、主要な顧客ごとの情報では、Cue Digital International Pte. Ltd.への売上高50,000千円(AI関連事業)が記載されています。

セグメント(単位:千円)指標当期(2026年3月期)前期(2025年3月期)
ICT事業外部顧客への売上高106,24699,713
ICT事業セグメント損失(△)△53,470△66,390
AI関連事業外部顧客への売上高50,000
AI関連事業セグメント損失(△)△91,578
その他の事業外部顧客への売上高24062,390
その他の事業セグメント損失(△)△17,738△136,827
報告セグメント計セグメント損失(△)△162,787△203,218
調整額セグメント損失(△)△430,314△370,825
連結財務諸表計上額売上高156,486162,103
連結財務諸表計上額営業損失(△)△593,102△574,044

通期業績予想

2027年3月期(2026年4月1日~2027年3月31日)の連結業績予想は、売上高1,300百万円(前期比733.3%増)、営業利益410百万円、経常利益360百万円、親会社株主に帰属する当期純利益340百万円、1株当たり当期純利益10円77銭です。第2四半期(累計)は売上高640百万円、営業利益195百万円、経常利益145百万円、親会社株主に帰属する当期純利益160百万円、1株当たり当期純利益5円07銭を見込んでいます。

今後の見通しとして、新たな収益の柱であるAI関連サービスについてCue Digital International Pte. Ltd.との高性能サーバーの演算リソース利用契約を締結したことに加え、既存事業である電子契約サービス「ベクターサイン」の登録者数の獲得を進め、PCソフトウェアダウンロード販売およびその他インターネットビジネスを相互連携させて収益の増加を図るとしています。一方で、継続的な収益の獲得と事業の拡大のための費用を計上するとしています。なお、期中における連結範囲の重要な変更として、新規1社(合同会社VectorFund1)、除外3社(株式会社ベクターエネルギー、株式会社ベクターワークス、株式会社ベクタービジョンファンド)が記載されています。

項目2027年3月期 連結予想2026年3月期 連結実績
売上高1,300百万円(前期比733.3%増)156百万円
営業利益410百万円△593百万円(営業損失)
経常利益360百万円△660百万円(経常損失)
親会社株主に帰属する当期純利益340百万円△549百万円(当期純損失)
1株当たり当期純利益10円77銭△23円04銭
年間配当金0円00銭(予想)0円00銭

株主還元

配当の状況によると、2026年3月期の年間配当金は期末0円00銭・合計0円00銭で、前期(2025年3月期)と同額の無配です。配当金総額、配当性向(連結)、純資産配当率(連結)はいずれも「-」と記載されています。2027年3月期の配当予想も期末0円00銭・合計0円00銭とされています。配当支払開始予定日は「―」です。自己株式については、期末自己株式数が2026年3月期127,200株(2025年3月期127,200株)で変動はなく、連結貸借対照表上の自己株式も△94,952千円と前期末から変わっていません。期末発行済株式数(自己株式を含む)は30,088,000株(前期20,047,000株)、期中平均株式数は23,865,934株(同19,856,238株)で、当期は新株の発行および新株予約権の行使により資本金・資本剰余金がそれぞれ676,696千円増加しています。上記以外の株主還元方針の記載は、当該決算短信には開示がありません。

※本記事はベクターホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算短信)に基づく簡易サマリーであり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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