※本記事はダイヤモンドエレクトリックホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
ダイヤモンドエレクトリックホールディングス株式会社の2026年3月期は、自動車機器事業の増収増益を主因に連結で増収増益となった。経常利益は為替差益の計上もあり大幅増となり、親会社株主に帰属する当期純利益も増益となった。一方、2027年3月期の通期業績予想は増収ながら減益を見込む。
連結業績(2026年3月期 実績)
自動車機器事業は米国での追加関税の影響を受けたものの内燃機関搭載車の増産により増収増益。エネルギーソリューション事業は海外メーカー参入による競争激化の影響で減収減益。電子機器事業はセールスミックスによる材料費率改善で増益となった。経常利益は為替差益8.2億円(前期は為替差損1.6億円)の計上等により大幅に増加。当期純利益は製品補償引当金繰入5.2億円(前期は計上なし)や固定資産減損4.4億円(前期2.5億円)の影響があったが、経常利益の増益により増益を確保した。
| 項目 | 当期(2026.3期) | 前期(2025.3期) | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 96,768百万円 | 91,724百万円 | +5,043百万円(+5.5%) |
| 営業利益 | 2,753百万円 | 2,270百万円 | +483百万円(+21.3%) |
| 経常利益 | 2,738百万円 | 1,467百万円 | +1,271百万円(+86.6%) |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 819百万円 | 411百万円 | +407百万円(+94.1%) |
| ROE | 6.3% | 3.8% | +2.5pt |
| 営業利益率 | 2.8% | 2.5% | +0.3pt |

セグメント別の状況
自動車機器事業は需要増により売上が増加傾向で推移し、当4Qは追加関税及びレアアース問題の費用回収により利益が増加した。エネルギーソリューション事業は売上高がほぼ横ばいで推移。電子機器事業は当2Qにインドの冷夏の影響で売上が減少したものの、当3Q以降は回復傾向となった。
| セグメント | 指標 | 当期(2026.3期) | 前期(2025.3期) |
|---|---|---|---|
| 自動車機器 | 売上高 | 40,468百万円 | 34,928百万円 |
| エネルギーソリューション | 売上高 | 24,142百万円 | 24,535百万円 |
| 電子機器 | 売上高 | 30,956百万円 | 30,983百万円 |
| その他事業 | 売上高 | 1,201百万円 | 1,277百万円 |
| 自動車機器 | 営業利益 | 1,249百万円 | 380百万円 |
| エネルギーソリューション | 営業利益 | 2,294百万円 | 2,822百万円 |
| 電子機器 | 営業利益 | 1,418百万円 | 1,053百万円 |
| その他事業 | 営業利益 | ▲30百万円 | ▲181百万円 |
| 共通 | 営業利益 | ▲2,176百万円 | ▲1,803百万円 |

財政状態(2026年3月期末)
棚卸資産は為替変動の影響(+11.2億円)に加え、自動車機器事業でのレアアース問題対応や米国の売上増加影響(+26.3億円)により増加した。有利子負債は運転資本増加への対応により増加した一方、新株予約権の行使等により自己資本比率は改善した。
| 項目 | 当期末(2026.3期末) | 前期末(2025.3期末) | 増減 |
|---|---|---|---|
| 総資産 | 84,443百万円 | 79,278百万円 | +5,165百万円 |
| 棚卸資産 | 28,473百万円 | 24,719百万円 | +3,753百万円 |
| 有利子負債 | 39,381百万円 | 38,474百万円 | +906百万円 |
| 自己資本比率 | 17.3% | 14.4% | +2.9pt |

2027年3月期 通期業績予想
2027年3月期は自動車機器事業で海外の新規点火コイルの本格量産化・増産により増収増益を見込むが、エネルギーソリューション事業は半導体価格高騰及び研究開発投資等の増加により減益、電子機器事業も生産増による原価増や研究開発投資等の影響で減益を見込む。経常利益は金融コストの増加や円高を想定した為替影響(前提レート1米ドル=148円、前期実績150.67円)を織り込み減益とし、通期の当期純利益は10百万円と大幅な減益を予想している。上期は経常損失170百万円、当期純損失420百万円を計画し、下期の黒字確保により通期黒字を確保する計画。
| 項目 | 2027.3期予想 上期 | 2027.3期予想 下期 | 2027.3期予想 通期 | 2026.3期実績(前期) | 前期比 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 48,100百万円 | 51,300百万円 | 99,400百万円 | 96,768百万円 | +2,631百万円(+2.7%) |
| 営業利益 | 600百万円 | 1,150百万円 | 1,750百万円 | 2,753百万円 | ▲1,003百万円(▲36.4%) |
| 経常利益 | ▲170百万円 | 680百万円 | 510百万円 | 2,738百万円 | ▲2,228百万円(▲81.4%) |
| 当期純利益 | ▲420百万円 | 430百万円 | 10百万円 | 819百万円 | ▲809百万円(▲98.8%) |

※本記事はダイヤモンドエレクトリックホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。