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アネスト岩田、2026年3月期は増収減益 当期純利益は過去最高を更新

決算サマリー 2026.08.28
アネスト岩田、2026年3月期は増収減益 当期純利益は過去最高を更新

※本記事はアネスト岩田が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

アネスト岩田の2026年3月期は、売上高55,909百万円(前年同期比+2.8%)、営業利益5,563百万円(同-5.8%)となった。売上高は増収となったものの計画には届かなかった一方、利益面は営業減益ながら全指標で計画を達成し、親会社株主帰属純利益は過去最高を更新した。2027年3月期は増収ながら、人材確保に向けた人件費や創業100周年事業に伴う費用の増加、開発投資強化などにより営業減益となる見通しを示している。

目次

連結業績(2026年3月期 実績)

売上高は58,000百万円の業績予想に対し進捗率96.4%と計画未達となった。アメリカの通商政策に伴う影響からの回復遅れにより、期中の落ち込み分を補いきれなかった。一方、営業利益は5,550百万円の期初計画に対し進捗率100.2%を確保。経常利益・純利益は為替差益のほか、拠点売却に伴う特別利益の計上や前期に発生した特別損失の反動減により増益となった。

項目当期(2026年3月期)前期(2025年3月期)前期比
売上高55,909百万円54,411百万円+2.8%
売上総利益26,143百万円25,320百万円+3.3%
販売管理費20,580百万円19,417百万円+6.0%
営業利益5,563百万円5,903百万円-5.8%
売上高営業利益率10.0%10.8%-0.8pt
経常利益7,718百万円7,139百万円+8.1%
税金等調整前純利益8,472百万円7,271百万円+16.5%
親会社株主帰属純利益5,356百万円4,276百万円+25.2%
決算ハイライト
出典:アネスト岩田 2026年3月期 決算説明会資料 P.5

事業別の状況

エアエナジー事業は、欧州のOEM向けオイルフリー圧縮機の販売拡大が売上をけん引し増収となったが、中国における業績停滞に伴う売上総利益の減少により営業減益となった。コーティング事業は、中国の塗装機器のほか日本・インドの塗装設備の売上が増加し増収となったが、主にアメリカの売上総利益の減少により営業減益となった。その他事業は、ECサイトを通じたエアーブラシ販売拡大などで増収となったが、モビリティアフターサービス事業など新規事業の先行投資により営業損失が拡大した。

セグメント指標当期(2026年3月期)前期(2025年3月期)
エアエナジー事業(圧縮機)売上高31,124百万円30,599百万円
エアエナジー事業(真空機器)売上高2,559百万円2,822百万円
エアエナジー事業(計)売上高33,683百万円33,421百万円
エアエナジー事業営業利益3,313百万円3,388百万円
コーティング事業(塗装機器)売上高17,941百万円17,887百万円
コーティング事業(塗装設備)売上高3,550百万円2,736百万円
コーティング事業(計)売上高21,491百万円20,623百万円
コーティング事業営業利益2,541百万円2,606百万円
その他事業売上高734百万円367百万円
その他事業営業利益△291百万円△102百万円
エアエナジー事業の概況
出典:アネスト岩田 2026年3月期 決算説明会資料 P.9

通期業績予想(2027年3月期)

2027年3月期は、圧縮機は日本・インド、塗装機器は欧米を中心に増収を計画する一方、人材確保に向けた人件費や創業100周年事業に伴う販売管理費の増加、開発関連投資の強化などにより営業減益を見込む。対為替レートは前期に比べて円安を想定するが、不確実性を考慮し業績見通しに為替差損益は織り込んでいない。前期計上の一過性利益(中国における債務免除益・日本における営業拠点売却益)の剥落に加え、ホルムズ海峡情勢の緊迫化に伴う部材調達の遅延や価格上昇による需要減少リスクも挙げている。

項目予想(2027年3月期)前期(2026年3月期実績)前期比
売上高60,000百万円55,909百万円+7.3%
営業利益5,200百万円5,563百万円-6.5%
経常利益6,460百万円7,718百万円-16.3%
親会社株主帰属当期純利益3,950百万円5,356百万円-26.3%
セグメント指標予想(2027年3月期)前期(2026年3月期実績)
エアエナジー事業売上高35,650百万円33,683百万円
エアエナジー事業営業利益2,950百万円3,313百万円
コーティング事業売上高23,350百万円21,491百万円
コーティング事業営業利益2,430百万円2,541百万円
その他事業売上高1,000百万円734百万円
その他事業営業利益△180百万円△291百万円
2027年3月期 通期見通し
出典:アネスト岩田 2026年3月期 決算説明会資料 P.18

株主還元

2026年3月期の年間配当金は、期初予想83円から4円増配の87円(中間41円・期末46円)を予定し、株主資本配当率(DOE)は7.0%となる見込み。2027年3月期は創業100周年記念配当5円を含む年間93円(中間43円・期末50円)を予定している。今中期経営計画期間(2026年3月期~2028年3月期)ではDOEを7.0~7.5%と設定し、一株あたり年間配当金額は2026年3月期(87円予定)を下限として累進的な増配を行う方針。自己株式の取得は中期経営計画期間中に30~35億円規模を実施予定で、2026年5月13日より上限15億円の自己株買いを開始した。なお、2026年3月期期末配当及び年間配当は第80期定時株主総会(6月26日開催)で正式に決定する予定としている。

株主還元策
出典:アネスト岩田 2026年3月期 決算説明会資料 P.15

中期経営計画

第一次中期経営計画(2025-2027)の1年目を終え、重要目標達成指標(KGI)として、売上高は2027年3月期目標600億円・2028年3月期目標620億円、営業利益は2027年3月期目標52.0億円・2028年3月期目標61.7億円、ROEは2027年3月期目標8.0%・2028年3月期目標11.0%、EPSは2027年3月期目標100.2円・2028年3月期目標132.0円としている。創業100周年事業に関連した一過性のコスト発生により、2027年3月期の営業利益は一時的な低下が見込まれるとしている。また2026年6月末付で、圧縮機の製造販売を行う株式会社SANWAの全株式を取得することに合意したことも明らかにした。

※本記事はアネスト岩田が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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