※本記事は住友重機械工業が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
住友重機械工業は2025年12月期(2025年1月~12月)の通期連結決算で、受注高11,584億円(前期比+2,223億円)、売上高10,669億円(同▲42億円)、営業利益515億円(同▲36億円、営業利益率4.8%)となった。特別損益が前期の▲275億円から▲25億円に縮小した結果、親会社株主純利益は309億円(同+232億円)となった。2026年12月期は営業利益600億円を計画する一方、中期経営計画「中計26」は主力の半導体装置事業・ショベル事業の落ち込みを受けて構造改革を進めているとしている。
連結業績(2025年12月期 実績)
受注高は全セグメントで需要の回復が見られ11,584億円(前期比+2,223億円)となった。売上高はインダストリアル マシナリーやロジスティックス&コンストラクションの減少により10,669億円(同▲42億円)となった。営業利益はこれらセグメントの売上減少などを受けて515億円(同▲36億円、営業利益率4.8%、前期比▲0.3pt)、経常利益は473億円(同▲19億円)となった。特別損益は前期の▲275億円から▲25億円に縮小し、親会社株主純利益は309億円(同+232億円)となった。ROICは4.2%(前期比▲0.6pt)。
| 項目 | 当期(2025年12月期) | 前期(2024年12月期) | 増減 |
|---|---|---|---|
| 受注高 | 11,584億円 | 9,361億円 | +2,223億円 |
| 売上高 | 10,669億円 | 10,711億円 | ▲42億円 |
| 営業利益 | 515億円 | 551億円 | ▲36億円 |
| 営業利益率 | 4.8% | 5.1% | ▲0.3pt |
| 経常利益 | 473億円 | 492億円 | ▲19億円 |
| 特別損益 | ▲25億円 | ▲275億円 | +250億円 |
| 親会社株主純利益 | 309億円 | 77億円 | +232億円 |
| ROIC | 4.2% | 4.8% | ▲0.6pt |

セグメント別の状況
セグメント別営業利益は、メカトロニクスが190億円(前期比+73億円、営業利益率7.0%)と増益となった一方、インダストリアル マシナリーは42億円(同▲81億円、営業利益率1.9%)、ロジスティックス&コンストラクションは140億円(同▲113億円、営業利益率3.6%)と減益となった。エネルギー&ライフラインは121億円(同+83億円、営業利益率6.8%)と増益となった。
| セグメント | 指標 | 当期(2025年12月期) | 前期(2024年12月期) |
|---|---|---|---|
| メカトロニクス | 受注高 | 2,753億円 | 2,420億円 |
| メカトロニクス | 売上高 | 2,712億円 | 2,564億円 |
| メカトロニクス | 営業利益 | 190億円(7.0%) | 117億円(4.6%) |
| インダストリアル マシナリー | 受注高 | 2,251億円 | 2,060億円 |
| インダストリアル マシナリー | 売上高 | 2,226億円 | 2,340億円 |
| インダストリアル マシナリー | 営業利益 | 42億円(1.9%) | 123億円(5.2%) |
| ロジスティックス&コンストラクション | 受注高 | 3,991億円 | 3,397億円 |
| ロジスティックス&コンストラクション | 売上高 | 3,889億円 | 3,925億円 |
| ロジスティックス&コンストラクション | 営業利益 | 140億円(3.6%) | 253億円(6.4%) |
| エネルギー&ライフライン | 受注高 | 2,527億円 | 1,418億円 |
| エネルギー&ライフライン | 売上高 | 1,776億円 | 1,820億円 |
| エネルギー&ライフライン | 営業利益 | 121億円(6.8%) | 38億円(2.1%) |

通期業績予想(2026年12月期)
2026年度は受注高11,200億円(前期比▲384億円)、売上高10,900億円(同+231億円)、営業利益600億円(同+85億円、営業利益率5.5%)を計画する。経常利益は550億円(同+77億円)、親会社株主純利益は340億円(同+31億円)を見込む。想定為替レートはUSD145円。
| 項目 | 予想(2026年12月期) | 前期実績(2025年12月期) | 増減 |
|---|---|---|---|
| 受注高 | 11,200億円 | 11,584億円 | ▲384億円 |
| 売上高 | 10,900億円 | 10,669億円 | +231億円 |
| 営業利益 | 600億円 | 515億円 | +85億円 |
| 営業利益率 | 5.5% | 4.8% | +0.7pt |
| 経常利益 | 550億円 | 473億円 | +77億円 |
| 親会社株主純利益 | 340億円 | 309億円 | +31億円 |
| ROIC | 4.8% | 4.2% | +0.6pt |
| 1株当たり配当 | 145円 | 125円 | – |

株主還元
配当は株主資本に見合う安定配当を実施する方針で、最低配当125円・DOE3.5%以上を目指すとしている。2025年度の1株当たり配当は125円、2026年度は145円を予定する。総還元性向は2025年度48.6%、2026年度は76.2%を見込む。資本政策を加味した自社株買いを2026年度も実施するとしている。
| 項目 | 2025年度実績 | 2026年度予想 |
|---|---|---|
| 1株当たり配当 | 125円 | 145円 |
| 総還元性向 | 48.6% | 76.2% |

中期経営計画「中計26」の進捗
中期経営計画「中計26」で設定した3つの重点課題(事業ポートフォリオ改革の推進、資本政策、新事業探索機能の強化)への対応が遅れ、業績が下振れしたため2025年2月に計画値の見直しを実施した。2025年度は半導体装置事業およびショベル事業の落ち込みが顕著であり、見直し後の計画からさらに営業利益が85億円低下した。両事業は回復基調にあるものの、2026年度の営業利益800億円の確保は困難な状況であるとし、人員対策(希望退職募集、65歳超再雇用更新の見直し)や生産体制・国内外製造拠点の再編を含む主力事業の構造改革を実行するとしている。戦略課題のKPI進捗では、2026年計画(2025年2月時点)の営業利益率6.8%・営業利益800億円・ROIC7.0%に対し、2026年見込み(2026年2月)は営業利益率5.5%・営業利益600億円・ROIC4.8%にとどまり、いずれも未達となった。半導体事業の売上目標1,172億円に対する見込みは863億円、ショベル事業の受注目標2,600億円に対する見込みは2,150億円で、いずれも未達となっている。27年度以降は営業利益700億円以上、ROIC6.0%以上、ROE6.0%以上を目指すとしている。
※本記事は住友重機械工業が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。