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TOPPANホールディングス、2026年3月期は売上高18,050億円で5.0%増収も営業利益671億円と21.1%減益

決算サマリー 2026.08.11
TOPPANホールディングス、2026年3月期は売上高18,050億円で5.0%増収も営業利益671億円と21.1%減益

※本記事はTOPPAN HDが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

TOPPANホールディングスの2026年3月期(2025年度)通期は、Sonoco社TFP事業などが新規連結で加わり、売上高が18,050億円(前年同期比5.0%増)となった。一方で営業利益は、北米の食品パッケージの不振とFC-BGAの収益回復の遅れ、下期からのテクセンドフォトマスク社(TPC)の連結除外などの影響から671億円(同21.1%減)に減益。M&A関連費用等を除いたNon-GAAP営業利益は941億円(同3.5%減)、当期利益は648億円(同28.1%減)だった。事業ポートフォリオの組み換えが進展し、Non-GAAPベースの収益は概ね横ばいで、Non-GAAP ROEは5.4%と5%超を達成した。2027年3月期は売上高19,250億円、営業利益800億円、Non-GAAP営業利益1,010億円を計画している。

目次

連結業績(当期 実績)

売上高は18,050億円(前年同期比5.0%増)。売上総利益は4,242億円で粗利率は23.5%と0.5%ポイント悪化し、TPCの連結除外影響やFC-BGAの回復遅れ、北米食品パッケージの需要鈍化など高付加価値製品の構成比低下が要因となった。販売費および一般管理費は3,571億円、対売上高比は19.8%と0.7%ポイント上昇し、新規連結分による増加が主な要因。営業利益は671億円(利益率3.7%)、Non-GAAP営業利益は941億円(同5.2%)で35億円の減益となり、TPCの連結除外(▲131億円)や賞与引当期間統一の影響(▲54億円)などの減益要因を本業の収益でカバーできなかった。営業外収支は、TPCの持分法適用会社化に伴う持分法投資利益の増加(+58億円)により86億円の黒字に拡大(前期は45億円の黒字)し、経常利益は757億円。特別利益616億円、特別損失319億円を計上し、税引前利益1,053億円、当期利益648億円(利益率3.6%、同28.1%減)となった。

項目FY2025(当期)FY2024(前期)前年同期比
売上高18,050億円17,195億円+5.0%
売上総利益4,242億円4,133億円
粗利率23.5%24.0%
販売費および一般管理費3,571億円3,282億円
対売上高比19.8%19.1%
営業利益671億円(利益率3.7%)850億円(利益率4.9%)▲21.1%
Non-GAAP営業利益941億円(利益率5.2%)976億円(利益率5.7%)▲3.5%
経常利益757億円895億円
特別利益616億円1,838億円
特別損失319億円882億円
税引前利益1,053億円1,852億円
当期利益648億円(利益率3.6%)901億円(利益率5.2%)▲28.1%
EBITDA1,548億円1,663億円
為替レート(円/$)151円152円
為替レート(円/€)175円163円
2025年度 通期 連結損益計算書 主要項目の変動要因
出典:TOPPANホールディングス 2026年3月期 通期 決算説明資料 P.11

セグメント別の状況

情報コミュニケーションは売上高9,232億円(前期9,255億円、▲0.2%)、営業利益450億円(同455億円、▲1.1%、利益率4.9%)、Non-GAAP営業利益534億円(同517億円、+3.3%)と、教科書が減少したもののデジタルビジネスやICカードなどが伸長し、全体ではほぼ横ばいとなった。生活・産業は売上高7,230億円(同5,501億円、+31.4%)と、TFP事業等の新規連結効果で大幅増収となったが、買収関連一時費用の発生や北米の食品パッケージ需要低迷などにより営業利益は330億円(同334億円、▲1.1%)と減益。Non-GAAP営業利益は508億円(同389億円、+30.6%)と大幅増益だった。エレクトロニクスは、TPCの連結除外により売上高1,863億円(同2,833億円、▲34.2%)、営業利益336億円(同530億円、▲36.5%)と大幅減益となったが、FC-BGAは高付加価値品の比率が高まり回復基調にある。

セグメント指標FY2025(当期)FY2024(前期)前年同期比
情報コミュニケーション売上高9,232億円9,255億円▲0.2%
情報コミュニケーション営業利益450億円(利益率4.9%)455億円(利益率4.9%)▲1.1%
情報コミュニケーションNon-GAAP営業利益534億円(利益率5.8%)517億円(利益率5.6%)+3.3%
生活・産業売上高7,230億円5,501億円+31.4%
生活・産業営業利益330億円(利益率4.6%)334億円(利益率6.1%)▲1.1%
生活・産業Non-GAAP営業利益508億円(利益率7.0%)389億円(利益率7.1%)+30.6%
エレクトロニクス売上高1,863億円2,833億円▲34.2%
エレクトロニクス営業利益336億円(利益率18.1%)530億円(利益率18.7%)▲36.5%
エレクトロニクスNon-GAAP営業利益341億円(利益率18.3%)534億円(利益率18.9%)▲36.2%
調整額売上高-275億円-394億円
調整額営業利益-446億円-469億円
調整額Non-GAAP営業利益-442億円-465億円
合計売上高18,050億円17,195億円+5.0%
合計営業利益671億円850億円▲21.1%
合計Non-GAAP営業利益941億円976億円▲3.5%
2025年度 通期 決算概要・決算のポイント
出典:TOPPANホールディングス 2026年3月期 通期 決算説明資料 P.3

通期業績予想

2027年3月期(2026年度)計画は、売上高19,250億円(前年同期比6.6%増)、営業利益800億円(同19.2%増、利益率4.2%)、Non-GAAP営業利益1,010億円(同7.2%増、利益率5.2%)、EBITDA1,750億円(同13.0%増)。当期純利益は550億円(同15.1%減、利益率2.9%)、Non-GAAP当期純利益は750億円(同5.2%増)を見込む。ROEは4.2%、Non-GAAP ROEは5.7%、自己資本比率は51.2%を想定し、為替レートは150円/$、175円/€を前提としている。Non-GAAP営業利益はTPC持分法化影響(▲130億円)を、生活系の一時費用減(+95億円)や各事業の成長でカバーし増益となる見通し。

項目FY2026計画FY2025実績前年同期比
売上高19,250億円18,050億円+6.6%
営業利益800億円(利益率4.2%)671億円(利益率3.7%)+19.2%
Non-GAAP営業利益1,010億円(利益率5.2%)941億円(利益率5.2%)+7.2%
EBITDA1,750億円1,548億円+13.0%
当期純利益550億円(利益率2.9%)648億円(利益率3.6%)▲15.1%
Non-GAAP当期純利益750億円(利益率3.9%)712億円(利益率4.0%)+5.2%
ROE4.2%4.9%▲0.7%
Non-GAAP ROE5.7%5.4%+0.3%
EPS198.57円227.07円▲12.6%
Non-GAAP EPS270.78円249.74円+8.4%
BPS4,780.45円4,742.83円+0.8%
一株当たり配当金58円58円
自己資本比率51.2%52.3%▲1.1%
為替レート(円/$)150円151円
為替レート(円/€)175円175円
自己株式取得額500億円(上限)299.9億円
2027年3月期 通期業績見通し
出典:TOPPANホールディングス 2026年3月期 通期 決算説明資料 P.15

セグメント別では、情報ソリューションが売上高9,660億円(前年同期比4.6%増)、営業利益545億円(同21.1%増)、Non-GAAP営業利益610億円(同14.2%増)。生活・産業は売上高8,270億円(同14.4%増)、営業利益495億円(同50.0%増)、Non-GAAP営業利益640億円(同26.0%増)。エレクトロニクスはTPCの非連結化や次世代半導体パッケージ開発費用の増加により、売上高1,620億円(同13.0%減)、営業利益240億円(同28.6%減)、Non-GAAP営業利益240億円(同29.6%減)を見込む。

セグメント指標FY2026計画FY2025実績前年同期比
情報ソリューション売上高9,660億円9,232億円+4.6%
情報ソリューション営業利益545億円(利益率5.6%)450億円(利益率4.9%)+21.1%
情報ソリューションNon-GAAP営業利益610億円(利益率6.3%)534億円(利益率5.8%)+14.2%
生活・産業売上高8,270億円7,230億円+14.4%
生活・産業営業利益495億円(利益率6.0%)330億円(利益率4.6%)+50.0%
生活・産業Non-GAAP営業利益640億円(利益率7.7%)508億円(利益率7.0%)+26.0%
エレクトロニクス売上高1,620億円1,863億円▲13.0%
エレクトロニクス営業利益240億円(利益率14.8%)336億円(利益率18.1%)▲28.6%
エレクトロニクスNon-GAAP営業利益240億円(利益率14.8%)341億円(利益率18.3%)▲29.6%
調整額売上高▲300億円▲275億円+9.1%
調整額営業利益▲480億円▲446億円+7.6%
調整額Non-GAAP営業利益▲480億円▲442億円+8.6%
合計売上高19,250億円18,050億円+6.6%
合計営業利益800億円(利益率4.2%)671億円(利益率3.7%)+19.2%
合計Non-GAAP営業利益1,010億円(利益率5.2%)941億円(利益率5.2%)+7.2%
2027年3月期 通期業績見通し(セグメント別)
出典:TOPPANホールディングス 2026年3月期 通期 決算説明資料 P.16

株主還元

2026年3月期の一株当たり配当金は58.0円(前期56.0円)で、2027年3月期も58円を計画。自己株式取得額は2026年3月期が299.9億円、2027年3月期は500億円(上限)とする。なお自己株式取得期間はFY2025が2025年5月15日〜2026年5月14日、FY2026が2026年5月15日〜2027年5月14日で、会計年度とは一致していない。一株当たり自己資本(BPS)は4,742.83円(前期4,471.44円)、自己資本比率は52.3%。自己株式は消却により2025年3月末の▲1,143億円から2026年3月末は▲452億円に減少した。

中期経営計画/トピック

政策保有株式の縮減では、2026年3月末時点で連結純資産比率が12.3%(みなし保有株含む)となり、中計目標の15%未満を達成した。2018年4月以降の売却金額は8,000億円規模、2026年3月末までに165銘柄を縮減(2018年3月末比▲51%)し、保有銘柄数は2025年3月期末の174銘柄から2026年3月期末は156銘柄(一部売却を含めて36銘柄を売却)となった。これに伴い26/3期通期決算では特別利益542億円、特別損失11億円を計上。次期中計では2029年3月末時点で7%未満の達成を目指す。成長領域「Erhoeht-X」の2025年度売上高は3,320億円(前期2,950億円、+370億円)となり、スケール化が着実に進み全体で増益、Non-GAAPベースでも全カテゴリーで増益となった。また、ポートフォリオ変革加速に向けて情報系のサブセグメントを「セキュア」「IoTソリューション」「マーケティング」「BPO」「証券・事務系印刷」「情報系印刷」「情報系その他」に再定義した。中東影響については、最も影響が大きいのは生活系セグメントとし、コスト増は全て価格転嫁を行い事業への影響を抑制する方針で、足元の在庫は1Qまでは概ね確保できているものの、2Q以降は情勢が流動的なため不透明な状況としている。

※本記事はTOPPAN HDが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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