Gunosy

Gunosy、2026年5月期は増収も営業利益389百万円減 GH社の先行投資長期化が影響

決算サマリー 2026.08.28
Gunosy、2026年5月期は増収も営業利益389百万円減 GH社の先行投資長期化が影響

※本記事はGunosyが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

株式会社Gunosyは2026年5月期の通期連結決算を発表した。売上高は6,441百万円(前期比105.6%)と増収になった一方、営業利益は186百万円(前期比389百万円減)、EBITDAは336百万円(前期比242百万円減)といずれも減益となった。国内メディア市況が下期の修正計画で織り込んだダウンサイドケースで推移したことに加え、ポートフォリオ会社であるGホールディングス(GH社)の先行投資フェーズの長期化が影響し、修正計画対比でも営業利益・EBITDAは下振れて着地した。

目次

連結業績(2026年5月期 実績)

売上高は修正計画(進捗率99.9%)通りの着地となった。営業利益は期初計画780百万円から、Q2時点で国内メディア市況低迷を織り込み250百万円に下方修正していたが、GH社の先行投資フェーズの長期化が追加的に影響し、186百万円(修正計画に対する進捗率74.4%)での着地となった。EBITDAも336百万円(修正計画に対する進捗率84.0%)にとどまった。

項目2026年5月期(実績)前期比修正計画に対する進捗率
売上高6,441百万円105.6%99.9%
営業利益186百万円389百万円減74.4%
EBITDA336百万円242百万円減84.0%
2026年5月期通期実績のサマリー
出典:Gunosy 2026年5月期通期決算説明資料 P.4(エグゼクティブサマリー)

通期業績予想に対する差異要因

会社側は、国内メディア市況が下期修正計画で織り込んだダウンサイドケースで推移したこと(Q2時点での下方修正要因)に加え、修正計画対比ではGH社の先行投資フェーズの長期化が影響し、営業利益ベースで下振れての着地になったと説明している。ポートフォリオ別の乖離要因として、コアキャッシュ領域はGunosy及びGame8の市況低迷による下振れがQ2下方修正の主要因、C/F積上げ型M&A領域はGH社の先行投資フェーズの長期化が通期着地下振れの要因、高成長オプション領域は概ね計画通りとしている。

段階2026年5月期 営業利益
期初計画780百万円
下方修正△530百万円
修正計画250百万円
着地(実績)186百万円
営業利益の期初計画から着地までの差異要因
出典:Gunosy 2026年5月期通期決算説明資料 P.5(通期修正業績予想に対する差異要因)

ポートフォリオ別の状況

コアキャッシュ領域(Gunosy、Game8メディア事業等)は売上高5,470百万円、営業利益1,163百万円、EBITDA1,166百万円だった。国内ニュースアプリメディア市場全体のアクティブユーザー数が軟調に推移し、主力のグノシー及びauサービスTodayは若干の売上減少傾向にあったとしている。C/F積上げ型M&A領域(GH社)は売上高944百万円、営業利益△212百万円、EBITDA△64百万円だった。GH社は想定タイトルのリリース時期の延期や新規リリースタイトルへの広告宣伝費の先行投資が影響し、営業利益は赤字で着地した。高成長オプション領域(投資先slice、SC事業、IR Hub等)は売上高30百万円、営業利益△198百万円、EBITDA△198百万円だった。このうち投資先のslice(インドのデジタルバンク)は、当社の連結対象・持分法適用の対象ではないが、slice自身の実績としては売上高238億円(YoY232%)、純利益8.2億円で通期黒字化を達成したとしている。なお、sliceは合併に伴う取締役派遣の中止により持分法適用の対象外となっており、当社の潜在株式調整後の保有比率は12.65%超(外部筆頭株主の地位)としている。

ポートフォリオ指標2026年5月期(実績)2027年5月期(予想)
コアキャッシュ領域売上高5,470百万円4,316百万円
コアキャッシュ領域営業利益1,163百万円785~920百万円
コアキャッシュ領域EBITDA1,166百万円788~923百万円
C/F積上げ型M&A領域(GH社)売上高944百万円713百万円
C/F積上げ型M&A領域(GH社)営業利益△212百万円△75百万円
C/F積上げ型M&A領域(GH社)EBITDA△64百万円59百万円
高成長オプション領域売上高30百万円68~230百万円
高成長オプション領域営業利益△198百万円△132~△67百万円
高成長オプション領域EBITDA△198百万円△132~△67百万円
その他調整額(共通コスト等)売上高△4百万円△3百万円
その他調整額(共通コスト等)営業利益△566百万円△526百万円
その他調整額(共通コスト等)EBITDA△566百万円△526百万円
連結合計売上高6,441百万円5,094~5,257百万円
連結合計営業利益186百万円50~250百万円
連結合計EBITDA336百万円187~387百万円
ポートフォリオ別の売上高・営業利益・EBITDAの実績と予想
出典:Gunosy 2026年5月期通期決算説明資料 P.20(2027年5月期 ポートフォリオ別業績予想)

2027年5月期の見通し・トピック

KDDI社と共同運営するポータルアプリ「auサービスToday」に関する業務提携契約について、2027年3月31日をもって解消することを決定したと発表した。事業環境の変化に伴う選択と集中を理由とし、2028年5月期以降に同事業関連収益の喪失リスクが生じるとしている。本件による2027年5月期業績への影響は、当日公表の2027年5月期通期連結業績予想に含めて開示済みとしており(個別の増減額は非開示)、この減収リスクへの対応を2027年5月期の最重要課題の一つと位置付けている。あわせて、AIが成長ドライバーとなる事業構造への転換を優先する方針とし、2027年5月期は構造改革フェーズと位置づけて財務目標を変更したとしている(従来はEBITDA900百万円・ROIC15%以上等を目標としていた)。2027年5月期の投資考慮前の実力値としては営業利益400百万円程度の創出が可能としつつ、構造改革に向けた投資の程度や新規事業の進捗等により、連結営業利益は50~250百万円の着地を見込むとしている。

株主還元

株主資本に対する配当及び自己株式取得による還元率は、2025年5月期が5%(配当4%、自己株式取得1%)、2026年5月期が5%(配当のみ、うち1%は特別配当)だった。2027年5月期は、構造改革に向けた資本配分を優先する一方、株主還元方針としてDOE(自己資本配当率)3%ベースの配当は堅持するとし、業績の上振れやslice状況、投資Exit益等を踏まえて追加還元を随時検討するとしている。

株主還元率(対株主資本)内訳
2025年5月期5%配当4%、自己株式取得1%
2026年5月期5%配当5%(うち1%は特別配当)
2027年5月期(方針)3%(DOEベース)配当のみ、追加還元は状況により検討
株主還元率の推移と2027年5月期の方針
出典:Gunosy 2026年5月期通期決算説明資料 P.21(2027年5月期 株主還元方針)

※本記事はGunosyが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

Articles

株主優待

記事がありません。

個人投資家・企業様各位

目次