※本記事はふくおかフィナンシャルGが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
ふくおかフィナンシャルグループの2025年度(2026年3月期)連結決算は、連結純利益854億円(前年比+133億円、ROE8.5%)、連結コア業務純益1,517億円(同+326億円)となった。金利上昇や貸出金残高の積上げ、みんなの銀行関連のシステム外販収益の計上等が増益に寄与した一方、有価証券ポートフォリオのリバランスや中東情勢の緊迫化に備えたフォワードルッキング引当の繰入により信用コストは前年比で増加した。年間配当金は180円/株(前年比+45円)。2026年度は連結純利益1,000億円(ROE9%程度)、年間配当予想210円/株(同+30円)を計画している。
連結業績(当期 実績)
コア業務粗利益は3,244億円(前年比+451億円)。国内資金利益の増加や有価証券ポートフォリオリバランスに伴う投信解約益の計上等により、コア業務純益は1,517億円(同+326億円)で着地した。信用コストは中東情勢の緊迫化に伴うフォワードルッキング引当の繰入等により▲182億円(同▲121億円)に増加、有価証券関係損益は政策保有株式売却益等の株式等関係損益781億円(前年比+690億円)を計上する一方、国債等債券損益は▲912億円(同▲723億円)となり、合計▲131億円(同▲33億円)。これらを踏まえ連結純利益は854億円(同+133億円)となった。
| 項目 | 当期(2025年度) | 前期(2024年度) | 前年比 |
|---|---|---|---|
| コア業務粗利益 | 3,244億円 | 2,793億円 | +451億円 |
| コア業務純益 | 1,517億円 | 1,191億円 | +326億円 |
| 経費 | ▲1,727億円 | ▲1,603億円 | ▲124億円 |
| 有価証券関係損益 | ▲131億円 | ▲98億円 | ▲33億円 |
| 信用コスト | ▲182億円 | ▲61億円 | ▲121億円 |
| 連結純利益 | 854億円 | 721億円 | +133億円 |
グループ会社別・区分別の状況
銀行合算(福岡・熊本・十八親和・福岡中央の単純合算)のコア業務粗利益は2,957億円(前年比+366億円)、子会社・連結調整等は287億円(同+85億円)。信用コストは銀行合算が▲124億円(前年▲1億円)、子会社等が▲58億円(前年▲59億円)となった。みんなの銀行関連(みんなの銀行とゼロバンク・デザインファクトリーの合算)の当期純利益は▲51億円(前年▲88億円、+37億円改善)となり、システム外販収益の計上等が寄与した。2026年度は同外販収益の剥落等により、みんなの銀行関連の当期純利益は▲84億円(前年比▲33億円)を計画する。
| 区分 | 指標 | 当期(2025年度) | 前期(2024年度) |
|---|---|---|---|
| 銀行合算 | コア業務粗利益 | 2,957億円 | 2,591億円 |
| 子会社・連結調整等 | コア業務粗利益 | 287億円 | 202億円 |
| 銀行合算 | 信用コスト | ▲124億円 | ▲1億円 |
| 子会社等 | 信用コスト | ▲58億円 | ▲59億円 |
| みんなの銀行関連 | 当期純利益 | ▲51億円 | ▲88億円 |


通期業績予想
2026年度は政策金利0.75%を前提に、連結純利益1,000億円(前年比+146億円)、経常利益1,495億円(同+289億円)を計画。投信解約益や日銀特別付利、みんなの銀行のシステム外販収益の剥落はあるものの、貸出金残高の積上げや金利上昇効果、有価証券ポートフォリオリバランス効果により資金利益は増益となる見込みで、コア業務純益は1,520億円(同+3億円)を計画する。有価証券関係損益は前年のリバランス影響の剥落により80億円(同+211億円)に改善する見込み。
| 項目 | 予想(2026年度) | 前期(2025年度実績) |
|---|---|---|
| コア業務粗利益 | 3,366億円 | 3,244億円 |
| コア業務純益 | 1,520億円 | 1,517億円 |
| 信用コスト | ▲174億円 | ▲182億円 |
| 有価証券関係損益 | 80億円 | ▲131億円 |
| 経常利益 | 1,495億円 | 1,206億円 |
| 連結純利益 | 1,000億円 | 854億円 |

株主還元
2025年度の年間配当金は180円/株(前年比+45円、うち期末配当95円/株・前年比+25円)、配当性向は40%程度。2026年度の年間配当予想は210円/株(前年比+30円、中間105円・期末105円)で、配当性向40%程度の方針に基づく。自己株式取得については、業績・資本の状況、成長投資の機会および株価を含めた市場環境を考慮し実施を検討するとしている。健全性指標としては自己資本比率(バーゼルⅢ最終化完全適用ベース)が2025年度実績10.05%となり、第8次中期経営計画のFY27目標・修正目標ともに10%台を掲げている。
| 項目 | 2024年度 | 2025年度 | 2026年度(予想) |
|---|---|---|---|
| 年間配当金(DPS) | 135円 | 180円 | 210円 |
| 配当性向 | 35% | 40% | 40% |
| 連結純利益 | 721億円 | 854億円 | 1,000億円 |

中期経営計画/トピック
第8次中期経営計画(2025年度~2027年度)は、FY27目標としてROE9.0%程度・当期純利益1,000億円・自己資本比率10%台を掲げていたが、2025年度にROE8.5%・当期純利益854億円まで進捗したことを踏まえ、FY27修正目標としてROE10%程度・当期純利益1,100億円超に上方修正した(自己資本比率は10%台を維持)。政策保有株式(福岡銀行、有価証券報告書開示ベース)は2026年3月末に銘柄数3、時価107億円(連結純資産比16.2%、前年度末比▲0.3%)まで縮減しており、2028年3月末までに連結純資産比15%未満とする縮減目標を掲げている。
※本記事はふくおかフィナンシャルGが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。