※本記事はAmaziaが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
株式会社Amaziaは2025年11月13日、2025年9月期(通期)の決算説明資料を公表した。連結売上高は前期比20.7%減の2,843百万円となったが、広告宣伝費を426百万円(56.2%)削減した効果により、連結営業損失は361百万円と前期の400百万円から39百万円改善した。親会社株主に帰属する当期純利益は前期の589百万円の損失から372百万円の損失へと217百万円改善した。一方、ITソリューション事業(主にSES、ポイ活アプリ)への先行投資により、同事業の営業損失が45百万円発生した。
連結業績(2025年9月期 実績)
2025年9月期の連結売上高は2,843百万円(前期比▲743百万円、▲20.7%)となった。資料によれば、広告宣伝費426百万円(56.2%)削減の影響でMAUが減少したことにより売上高も減少した。一方、売上高減少の影響はあるものの広告宣伝費を削減した効果の方が大きく、営業利益は39百万円改善して▲361百万円となった。売上総利益は575百万円(前期比▲387百万円、▲40.2%)、EBITDAは▲361百万円(前期▲388百万円、+27百万円)、経常利益は▲357百万円(前期▲403百万円、+45百万円)、親会社株主に帰属する当期純利益は▲372百万円(前期▲589百万円、+217百万円)となった。
| 項目 | 2025年9月期 | 2024年9月期 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 2,843百万円 | 3,586百万円 | ▲743百万円(▲20.7%) |
| 売上総利益 | 575百万円 | 963百万円 | ▲387百万円(▲40.2%) |
| 営業利益 | ▲361百万円 | ▲400百万円 | +39百万円 |
| EBITDA | ▲361百万円 | ▲388百万円 | +27百万円 |
| 経常利益 | ▲357百万円 | ▲403百万円 | +45百万円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | ▲372百万円 | ▲589百万円 | +217百万円 |

2024年9月期比 連結営業利益増減の内訳
資料が示す連結営業利益の増減要因分析によれば、2024年9月期の連結営業損失400百万円に対し、広告宣伝費の減少により426百万円の収益改善要因があった一方、人件費の増加(株式報酬費用の戻入益含む。前4Q16百万円、当4Q-百万円)により68百万円、限界利益率の悪化により91百万円、減収による限界利益の減少により231百万円の費用増加(収益減少)要因があり、その他3百万円の改善要因を加えて、2025年9月期の連結営業損失は361百万円となった。

セグメント別の状況
売上高をセグメント別にみると、エンターテイメント事業は2,792百万円(前期比▲794百万円、▲22.1%)となった。越境ECサービスの開始に伴い、従来の「マンガアプリ」セグメントは「エンターテイメント」に名称変更されている。ITソリューション事業(主にSES、ポイ活アプリ)は50百万円(前期0百万円)となった。エンターテイメント事業については、広告宣伝費を426百万円削減しつつMAUを一定水準に維持できたため、セグメント利益は前期比60百万円改善し5百万円の利益となった。
| セグメント | 2025年9月期 | 2024年9月期 | 増減 |
|---|---|---|---|
| エンターテイメント | 2,792百万円(売上構成比98.2%) | 3,586百万円(売上構成比100.0%) | ▲794百万円(▲22.1%) |
| ITソリューション | 50百万円(売上構成比1.8%) | 0百万円(売上構成比0.0%) | +50百万円 |
2025年9月期 業績達成状況(計画比)
2025年9月期の期初計画と実績を比較すると、売上高は計画3,050百万円に対し実績2,843百万円(差異▲207百万円)となり計画未達となった。一方、広告宣伝費を削減しつつMAUを計画通りに維持したことで、営業利益は計画▲425百万円に対し実績▲361百万円(差異+64百万円)と上振れて着地した。経常利益は計画▲430百万円に対し実績▲357百万円(差異+72百万円)、親会社株主に帰属する当期純利益は計画▲432百万円に対し実績▲372百万円(差異+60百万円)となった。資料は、25年7月に導入した新アイテム及び広告枠の追加により1日当たり広告収益単価及び決済率は改善傾向となったが、リリース時期の遅延及び計画比で効果が限定的であったため売上高は未達となったとしている。
| 項目 | 2025年9月期計画 | 2025年9月期実績 | 差異 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 3,050百万円 | 2,843百万円 | ▲207百万円 |
| 営業利益 | ▲425百万円 | ▲361百万円 | +64百万円 |
| 経常利益 | ▲430百万円 | ▲357百万円 | +72百万円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | ▲432百万円 | ▲372百万円 | +60百万円 |

2026年9月期 事業計画
2026年9月期の事業計画では、売上高3,076百万円(前期2,843百万円)、営業利益▲131百万円(前期▲361百万円)、経常利益▲137百万円(前期▲357百万円)、親会社株主に帰属する当期純利益▲146百万円(前期▲372百万円)を見込む。資料によれば、マンガBANG!の利益拡大を目指してアプリ外課金の本格導入及び広告宣伝費の抑制を継続しつつオリジナル作品の制作に注力し、大ヒット・IP展開による収益の重層化を図るとしている。複数立ち上げた新規サービスについては選択と集中を行い営業損失額を縮小させる一方、成長が見込まれる一部の領域については先行投資を継続し売上高の再成長を目指すとしている。なお、当社グループが属する電子書籍業界は外部環境の変化が著しいため、現時点において中期経営計画は公表しないとしている。
| 項目 | 2026年9月期(計画) | 2025年9月期(実績) |
|---|---|---|
| 売上高 | 3,076百万円 | 2,843百万円 |
| 営業利益 | ▲131百万円 | ▲361百万円 |
| 経常利益 | ▲137百万円 | ▲357百万円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | ▲146百万円 | ▲372百万円 |

2026年9月期 事業計画の営業利益増減要因
資料が示す2025年9月期から2026年9月期にかけての連結営業利益増減推移によれば、2025年9月期の連結営業損失361百万円に対し、Fandom Tokyoで4百万円の費用増加要因があった一方、マンガBANG!/マンガBANGブックスで134百万円、ITソリューションで35百万円、マンガ制作で67百万円の収益改善要因、全社費用等で3百万円の費用増加要因があり、2026年9月期の連結営業損失は131百万円を見込むとしている。マンガBANG!/マンガBANGブックスについては、2025年12月施行の「スマホソフトウェア競争促進法」によるアプリ外課金の導入効果30百万円を見込むほか、MAUを維持しつつ広告宣伝費36百万円の削減、25年7月から追加した広告枠の収益貢献を見込むとしている。ITソリューション事業については、SES事業で単月黒字化できる水準まで従業員が増加しているため、黒字の範囲で採用費を積極的に投下するとしている。
※本記事はAmaziaが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。