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ウェルス・マネジメント、2026年3月期は最終赤字に転落 複数案件の期ずれで期始予想を下回る

決算サマリー 2026.08.27
ウェルス・マネジメント、2026年3月期は最終赤字に転落 複数案件の期ずれで期始予想を下回る

※本記事はウェルス・マネジメントが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

ウェルス・マネジメント株式会社は2026年5月15日、2026年3月期(2025年4月~2026年3月)の決算説明資料を公表した。連結売上高は151億円で、期始予想の290億円を下回った。営業利益は▲1億円、経常利益は▲20億円、親会社株主に帰属する当期純利益は▲11億円となり、前期の黒字から赤字に転落した。資料は、複数案件の期ずれにより営業利益以下の各段階利益が黒字に至らなかったとしている。ホテル運営事業は2024年に開業した京都の2ホテルが寄与し利益を牽引した一方、アセットマネジメント事業はAUMの拡大が想定を下回り計画未達、不動産事業は開発コストの先行発生により営業損失となった。

目次

連結業績(2026年3月期 実績)

2026年3月期の連結業績は、売上高151億円(期始予想290億円)、営業利益▲1億円(期始予想45億円)、経常利益▲20億円(期始予想35億円)、親会社株主に帰属する当期純利益▲11億円(期始予想25億円)となり、いずれも期始予想を下回った。資料は総括として、複数案件の期ずれにより営業利益以下の各段階利益は黒字に至らなかったこと、ホテル収益は2024年に開業した京都2ホテルが寄与し利益を牽引したこと、アセットマネジメント収益はAUMの拡大が想定を下回り計画未達だったこと、不動産売買収益は個人富裕層向けの投資を複数件行ったものの小型案件が多く貢献は限定的だったこと、Value-up収益は開発プロジェクトの遅延により想定利益を下回る水準で着地したことを挙げている。

項目期始予想実績
売上高290億円151億円
営業利益45億円▲1億円
経常利益35億円▲20億円
親会社株主に帰属する当期純利益25億円▲11億円
2026年3月期 決算の概要
出典:ウェルス・マネジメント決算説明資料 P.5

事業別の状況

ホテル運営事業の売上高は78.8億円から104.5億円、営業利益は9.6億円から23.5億円に増加した。資料は、2026年3月期に掲げた売上目標の100億円を達成し着実に成長したとしている。客室稼働率・ADR・RevPARなど客室単価に関する指標の開示はない。アセットマネジメント事業の売上高は21.2億円から13.3億円、営業利益は11.8億円から2.9億円に減少した。資料は、外資系ファンド等による不動産保有企業の買収事例が相次ぐ中、ソーシング力の不足により不動産単体での取得ができず、AUM(運用資産残高)の積み上げは計画未達だったとしている。不動産事業の売上高は84.0億円から38.1億円に減少し、営業利益は13.4億円の黒字から▲14.6億円の赤字に転落した。資料は、着工までの開発費用や、着工が延長したことによる設計変更費用など先行して発生したコストが拡大したとしている。なお、本資料には不動産の売却益を単独の科目として区分した開示はない。

事業項目2025年3月期2026年3月期
ホテル運営事業売上高78.8億円104.5億円
ホテル運営事業営業利益9.6億円23.5億円
アセットマネジメント事業売上高21.2億円13.3億円
アセットマネジメント事業営業利益11.8億円2.9億円
不動産事業売上高84.0億円38.1億円
不動産事業営業利益13.4億円▲14.6億円
2026年3月期 主要事業の成果と反省
出典:ウェルス・マネジメント決算説明資料 P.6

2027年3月期の取組みと業績予想

資料は2027年3月期の課題として、ホテル売上の着実な成長、AUMの継続的な積み上げ、開発期間の長期化を踏まえた対応を挙げ、重点施策として稼働ホテルの収益安定化に向けた取組みの推進、AUM拡大に向けたソーシング力の強化、コンバージョン・リブランド等の短期回収型プロジェクトへの取組み本格化を進めるとしている。2027年3月期の業績予想は売上高210億円、親会社株主に帰属する当期純利益18億円とし、営業利益・経常利益の予想は開示していない。また、第一生命グループ(Daiichi Life Group)との資本業務提携を活用し、ホテル開発ノウハウの提供や共同プロジェクトの推進、Daiichi Lifeグループとしてのアセットマネジメント(AUM)拡大を進めるとしている。ホテル運営事業については、グループ内にホテルオペレーションを専門とするアセットマネジメント部署を新設し、ホテルの収益性・資産価値の早期最大化を図るとしている。

項目2025年3月期実績2026年3月期実績2027年3月期業績予想
売上高183億円151億円210億円
営業利益25億円▲1億円開示なし
経常利益10億円▲20億円開示なし
親会社株主に帰属する当期純利益11億円▲11億円18億円
2027年3月期 重点施策と業績目標
出典:ウェルス・マネジメント決算説明資料 P.9

株主還元

1株当たり配当金は2024年3月期19円、2025年3月期20円、2026年3月期20円で推移した。2027年3月期の配当は未定としている。株主優待制度は拡充され、保有株式数200株~400株で2,500円相当、400株~600株未満で7,500円相当(新設)、600株~1,000株未満で10,000円相当(従来の7,500円から2,500円増額)、1,000株以上で15,000円相当からとなった。

区分項目内容
配当2024年3月期19円
配当2025年3月期20円
配当2026年3月期20円
配当2027年3月期(予定)未定
株主優待(変更後)200株~400株2,500円相当
株主優待(変更後)400株~600株未満7,500円相当(新設)
株主優待(変更後)600株~1,000株未満10,000円相当(2,500円増額)
株主優待(変更後)1,000株以上15,000円相当~
株主還元(配当・優待制度)
出典:ウェルス・マネジメント決算説明資料 P.15

※本記事はウェルス・マネジメントが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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