※本記事はアース製薬が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
アース製薬は2025年12月期の連結業績で、売上高1,791.8億円(前期比105.9%、当初計画比102.4%)、営業利益80.8億円(前期比125.9%、当初計画比124.4%)となり、増収増益で着地した。虫ケア用品の価格改定効果や総合環境衛生事業の伸長、プロトリーフの新規連結などが寄与した一方、特別損失の計上により親会社株主に帰属する当期純利益は52.3億円(前期比150.7%)となり、8月の上方修正計画をわずかに下回った。2026年12月期は売上高1,880億円(前期比105.2%)、営業利益90.0億円(前期比111.3%)を計画し、1株当たり配当は5円増配の130円を予定している。
連結業績(2025年12月期 実績)
売上総利益率は41.7%(前期比+1.0pt)に改善し、販管費率は37.2%(+0.2pt)となったが、営業利益率は4.5%(+0.7pt)に改善した。特別損失として、フィリピン現地法人関連ののれん減損2.9億円、沖縄猫砂製造事業停止に伴う固定資産減損3.6億円などを計上した一方、プロトリーフ株式の段階取得に伴う特別利益3.5億円を計上した。
| 項目 | 2025年12月期(実績) | 2024年12月期(実績) | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 1,791.8億円 | 1,692.7億円 | 105.9% |
| 売上総利益 | 747.3億円 | 689.6億円 | 108.4% |
| 営業利益 | 80.8億円 | 64.2億円 | 125.9% |
| 経常利益 | 88.9億円 | 73.6億円 | 120.8% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 52.3億円 | 34.7億円 | 150.7% |

部門別の状況
虫ケア用品部門は新製品の貢献や価格改定効果により売上高676億5100万円(前期比103.1%)となった。園芸用品部門はプロトリーフの新規連結により79億9800万円(前期比193.5%)と大きく伸長した。日用品部門は入浴剤・口腔衛生を中心に696億1000万円(前期比102.9%)、総合環境衛生事業は契約件数の増加により341億4800万円(前期比107.1%)となった一方、ペット用品・その他部門は113億9200万円(前期比98.9%)と前期を下回った。
| 部門 | 2025年12月期売上高 | 2024年12月期売上高 | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 虫ケア用品部門 | 67,651百万円 | 65,611百万円 | 103.1% |
| 日用品部門 | 69,610百万円 | 67,653百万円 | 102.9% |
| 園芸用品部門 | 7,998百万円 | 4,132百万円 | 193.5% |
| ペット用品・その他部門 | 11,392百万円 | 11,516百万円 | 98.9% |
| 総合環境衛生事業計 | 34,148百万円 | 31,888百万円 | 107.1% |
| 家庭用品事業計 | 156,652百万円 | 148,913百万円 | 105.2% |

通期業績予想(2026年12月期 計画)
2026年12月期は、上期に積極投資による戦略的施策で減益を見込むものの、上期の施策効果とコスト構造のスリム化により通期では増益を計画している。海外はASEAN中心に現地通貨ベースでの増収を見込み、国内は虫ケア用品・総合環境衛生事業の安定成長を計画している。
| 項目 | 2026年12月期(計画) | 2025年12月期(実績) |
|---|---|---|
| 売上高 | 1,880億円 | 1,791.8億円 |
| 売上総利益 | 789億円 | 747.3億円 |
| 販管費 | 699億円 | 666.4億円 |
| 営業利益 | 90億円 | 80.8億円 |
| 親会社株主帰属当期純利益 | 62億円 | 52.3億円 |
| ROE | 8.1% | 7.3% |

株主還元
配当方針は安定配当をベースに、業績や内部留保の水準に応じて増配・自己株式取得などを機動的に検討するとしている。2026年の1株当たり配当金は5円増配の130円を予定している。
| 指標 | 2025年 | 2026年(予定) |
|---|---|---|
| DOE | 3.8% | 3.7% |
| 配当性向 | 52.1% | 45.8% |

中期経営計画・トピック
現中期経営計画に対する2025年12月期実績は、連結売上高1,791億円(現中計計画1,700億円)、営業利益80.8億円(同70億円)、当期純利益52.3億円(同43.0億円)、ROE7.3%(同7.2%)などとなり、利益指標の大半を1年前倒しで達成した。株式会社バスクリンを吸収合併し、2026年1月に統合を完了する予定であるほか、グループ経営力強化に向けた組織再編を進めている。2026年12月期は現中計の「仕上げ」の年と位置付けている。
※本記事はアース製薬が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。