コニカミノルタ

コニカミノルタ、2026年3月期は営業利益499億円で黒字転換 2027年3月期は増収減益も増配を予想

決算サマリー 2026.08.27
コニカミノルタ、2026年3月期は営業利益499億円で黒字転換 2027年3月期は増収減益も増配を予想

※本記事はコニカミノルタが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

コニカミノルタは2026年3月期(2025年度)の決算を発表した。売上高は前期比4%減の10,877億円、事業貢献利益は同67%増の532億円、営業利益は499億円(前期は640億円の損失)となり黒字転換した。親会社の所有者に帰属する当期利益は303億円(前期は475億円の損失)だった。2027年3月期(2026年度)は売上高11,050億円(前期比+173億円)を見込むが、親会社の所有者に帰属する当期利益は285億円(前期比△18億円)を予想している。

目次

連結業績(2026年3月期 実績)

売上高は事業の選択と集中や為替影響等により減収となった。事業貢献利益は事業ミックス改善による売上総利益率の改善やグローバル構造改革効果等による販管費率の改善により増益となった。なお米国関税の影響は△53億円。営業利益は前期に計上した事業構造改善費用・事業の選択と集中に伴う費用・減損損失等の一過性要因の剥落により増益となった。当期利益は金融収支の改善、一過性要因を含む税率改善、Tempus AI株式評価損等により増益となった。

項目2026年3月期2025年3月期前期比
売上高10,877億円11,279億円△4%
売上総利益4,784億円4,794億円△0%
売上総利益率44.0%42.5%+1.5pt
販売管理費4,252億円4,475億円△5%
事業貢献利益532億円319億円+67%
事業貢献利益率4.9%2.8%+2.1pt
営業利益499億円△640億円
親会社の所有者に帰属する当期利益303億円△475億円
基本的1株当たり当期利益(EPS)61.25円△95.98円
フリー・キャッシュ・フロー523億円757億円△31%
2025年度業績 全社サマリー
出典:コニカミノルタ 2026年3月期 決算説明資料 P.3

事業セグメント別の状況(2026年3月期 実績)

デジタルワークプレイス事業は売上高6,105億円(前期比1%減)、事業貢献利益388億円(同8%増)となった。プロフェッショナルプリント事業は売上高2,552億円(同10%減)、事業貢献利益111億円(同15%減)。インダストリー事業は売上高1,268億円(同6%増)、事業貢献利益224億円(同60%増)と伸長した。画像ソリューション事業は売上高945億円(同12%減)、事業貢献利益は△18億円(前期△103億円)と損失が縮小した。

セグメント指標2026年3月期2025年3月期
デジタルワークプレイス事業売上高6,105億円6,164億円
デジタルワークプレイス事業事業貢献利益388億円358億円
デジタルワークプレイス事業営業利益371億円140億円
プロフェッショナルプリント事業売上高2,552億円2,847億円
プロフェッショナルプリント事業事業貢献利益111億円130億円
プロフェッショナルプリント事業営業利益93億円△132億円
インダストリー事業売上高1,268億円1,193億円
インダストリー事業事業貢献利益224億円140億円
インダストリー事業営業利益223億円△127億円
画像ソリューション事業売上高945億円1,069億円
画像ソリューション事業事業貢献利益△18億円△103億円
画像ソリューション事業営業利益△13億円△259億円
コーポレート他売上高7億円7億円
コーポレート他事業貢献利益△172億円△205億円
コーポレート他営業利益△175億円△261億円
全社合計売上高10,877億円11,279億円
全社合計事業貢献利益532億円319億円
全社合計営業利益499億円△640億円
事業セグメント別売上高・事業貢献利益・営業利益
出典:コニカミノルタ 2026年3月期 決算説明資料 P.8

2027年3月期 業績予想

為替前提はUSD=150円、EUR=180円。米国関税は中国(情報機器)17.5%、その他10%を織り込む。営業利益は改革に向けた一過性の費用を見込み、当期利益は税率の一過性要因の剥落を見込んでいる。なお、米国政府に対して関税の還付申請を行っており、受理され審査中の申請額は約70億円だが、還付の可否・還付額・還付時期はいずれも不確実なため当期業績予想には織り込んでいない。

項目2027年3月期予想2026年3月期(実績)差異
売上高11,050億円10,877億円+173億円
事業貢献利益560億円532億円+28億円
営業利益500億円499億円+1億円
親会社の所有者に帰属する当期利益285億円303億円△18億円
配当(円/1株)18円12円+6円
ROE5.2%6.1%△0.9pt
研究開発費550億円548億円+2億円
フリー・キャッシュ・フロー445億円523億円△78億円
2026年度業績予想サマリー
出典:コニカミノルタ 2026年3月期 決算説明資料 P.13

セグメント別業績予想(2027年3月期)

デジタルワークプレイス事業は売上高6,190億円(前期比+85億円)を見込むが、事業貢献利益は375億円(同△13億円)を予想。プロフェッショナルプリント事業は売上高2,580億円(同+28億円)、事業貢献利益155億円(同+44億円)を見込む。インダストリー事業は売上高1,360億円(同+92億円)、事業貢献利益245億円(同+21億円)を予想。画像ソリューション事業は売上高920億円(同△25億円)、事業貢献利益25億円(同+43億円)で黒字化を見込む。

セグメント指標2027年3月期予想2026年3月期(実績)差異
デジタルワークプレイス事業売上高6,190億円6,105億円+85億円
デジタルワークプレイス事業事業貢献利益375億円388億円△13億円
プロフェッショナルプリント事業売上高2,580億円2,552億円+28億円
プロフェッショナルプリント事業事業貢献利益155億円111億円+44億円
インダストリー事業売上高1,360億円1,268億円+92億円
インダストリー事業事業貢献利益245億円224億円+21億円
画像ソリューション事業売上高920億円945億円△25億円
画像ソリューション事業事業貢献利益25億円△18億円+43億円
コーポレート他売上高0億円7億円△7億円
コーポレート他事業貢献利益△240億円△172億円△68億円
全社合計売上高11,050億円10,877億円+173億円
全社合計事業貢献利益560億円532億円+28億円
株主還元
出典:コニカミノルタ 2026年3月期 決算説明資料 P.21

株主還元

2026年3月期の配当は期初予想10円/株から2円増配の12円/株となった。継続事業からの当期利益およびフリー・キャッシュ・フローが想定を上回る着地だったことを踏まえた増配。2027年3月期の配当は18円/株を予想している。財源として営業キャッシュ・フローに加え、Tempus AI社株式の売却による収入の一部を充当する。同社株式は2026年5月時点で70万株を売却し、60億円のキャッシュインとなった。

中期経営計画に関するトピック

2026年4月23日に中期経営計画を発表し、オフィス事業を中心とした情報機器事業のさらなる収益性改善に向けて、事業プロセスの抜本的見直し(BPR)とAIによる人的資本の最大活用を推進し、業界トップクラスの生産性を実現する方針を示した。ROE目標のさらなる向上を目指し、オフィス事業を中心とした情報機器事業の収益性を改善させることをゴールにプロジェクトチームを発足し、改革を進めている。

※本記事はコニカミノルタが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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