参天製薬

参天製薬、2026年3月期は減収も営業利益・EPS増 4円増配へ

決算サマリー 2026.08.27
参天製薬、2026年3月期は減収も営業利益・EPS増 4円増配へ

※本記事は参天製薬が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

参天製薬は2026年5月12日、2026年3月期(2025年度)決算を発表した。売上収益は2,916億円(前期比-2.8%)と減収となったが、コア営業利益は551億円(同-7.1%)で期初予想を上回って着地。IFRSベースの営業利益は478億円(同+2.0%)、税引前当期利益は474億円(同-0.1%)、親会社帰属当期利益は374億円(同+3.1%)、EPSは114円(同+9.7%)と、いずれの段階利益・EPSも通期予想を上回った。2027年3月期は売上収益3,110億円(同+6.6%)、コア営業利益590億円(同+7.0%)への成長回復を見込む。

目次

連結業績(2026年3月期 実績)

日本、中国は市場調整局面で減収となり、アジア・EMEAの成長でカバーしきれず、売上収益は前期比2.8%減の2,916億円となった。研究開発費はパイプライン進捗に伴い増加した一方、販管費は為替影響を除くと微減となり、レジリエントなP&Lにより減益幅を最小限に抑えた。

項目2026年3月期実績2025年3月期実績前期比
売上収益2,916億円3,000億円-2.8%
売上総利益1,697億円1,710億円-0.8%
コア営業利益551億円594億円-7.1%
営業利益478億円469億円+2.0%
親会社帰属当期利益374億円363億円+3.1%
EPS114円104円+9.7%
2025年度連結損益計算書サマリー
出典:参天製薬 2025年度決算説明会資料 P.8

地域別の状況

日本は後発品上市やアイリーアの市場拡大再算定等、薬価引き下げの影響で売上収益1,468億円(前期比-11.2%)と落ち込んだ。中国は流通在庫水準(クラビット、ヒアレイン)の正常化により回復基調で300億円(同+0.5%、為替影響除外+0.6%)。アジアは緑内障・ドライアイ製品の堅調な推移に加え11月からの韓国販売提携品(抗VEGF薬)が貢献し333億円(同+14.0%、為替影響除外+15.2%)。EMEAは緑内障・ドライアイ製品の成長により801億円(同+7.8%、為替影響除外+0.4%)となった。地域別の貢献利益は、日本が製品構成変化による売上総利益率改善で524億円(前期585億円)、中国130億円(同123億円)、アジア143億円(同135億円)、EMEA307億円(同302億円)。

地域指標2026年3月期実績2025年3月期実績
日本売上収益1,468億円1,653億円
中国売上収益300億円299億円
アジア売上収益333億円292億円
EMEA売上収益801億円743億円
日本貢献利益524億円585億円
中国貢献利益130億円123億円
アジア貢献利益143億円135億円
EMEA貢献利益307億円302億円
地域別売上収益・貢献利益の推移
出典:参天製薬 2025年度決算説明会資料 P.17

通期業績予想(2027年3月期)

2027年3月期は、海外での既存製品最大化や新製品の早期最大化により売上収益・利益とも下半期偏重で成長を見込む。海外売上収益は前期比+16.4%(為替要因除く成長率は中国+14.5%、アジア+19.2%、EMEA+9.0%)を計画。研究開発費は製品創製力強化のため積極支出と効率化を両立させる方針。

項目2026年3月期実績2027年3月期予想前期比
売上収益2,916億円3,110億円+6.6%
コア営業利益551億円590億円+7.0%
営業利益478億円495億円+3.6%
親会社帰属当期利益374億円400億円+7.0%
EPS114円124円+9.1%
2026年度通期業績予想
出典:参天製薬 2025年度決算説明会資料 P.11

株主還元

2026年3月期の年間配当は38円。319億円(発行済株式の約6%)の自己株式取得を実施し、2022年度から発行済株式の約20%を取得・消却した。2027年3月期は継続的な事業成長への自信から年間配当予想を42円(4円増配)に増額する。自己株式取得については、キャッシュ水準、将来の投資見込み、株価の状況を勘案して機動的に実施する方針。

株主還元の推移
出典:参天製薬 2025年度決算説明会資料 P.15

トピック

2025年度は近視進行抑制薬リジュセア/Ryjuneaや緑内障薬セタネオを上市したほか、日本で2026年5月15日に後天性眼瞼下垂薬アップニークを上市予定。開発品の導入及び販売提携により中国・アジアの後眼部領域へ参入するとともに、中国の緑内障ポートフォリオを強化した。2025-2029年度中期経営計画のもと、事業開発・研究開発への資源投下を最優先し、株主還元は利益成長に応じた累進配当(配当性向40%目途)と、余資水準・株価水準に応じた自己株式取得を組み合わせる方針。

※本記事は参天製薬が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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