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ブイキューブ、2025年12月期は純損失拡大 非上場化へ

決算サマリー 2026.08.26
ブイキューブ、2025年12月期は純損失拡大 非上場化へ

※本記事はブイキューブが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

ブイキューブの2025年12月期(2025年1月〜12月)は、売上高9,859百万円(前期比604百万円減)となった。期末決算手続きにおいて国内イベントDX事業や米国子会社TEN Holdingsの資産について減損損失の可能性の指摘を会計監査人から受け、決算発表が当初予定から大幅に遅延した。投資有価証券売却益などにより特別利益1,177百万円を計上した一方、イベントDX事業(国内・米国TEN)を中心とした減損損失などにより特別損失2,015百万円を計上し、親会社株主に帰属する当期純利益は△3,173百万円と大幅な純損失となった。これにより2期連続で債務超過となり東京証券取引所の上場廃止基準に抵触し、株式会社日本革新投資をスポンサーとする100%子会社化により非上場化を目指す方針である。

2025年12月期ハイライト
出典:2025年12月期 決算説明資料 P.6
目次

連結業績(2025年12月期 実績)

2025年12月期の連結業績は、売上高9,859百万円(前期比△604百万円)、調整後EBITDA156百万円(同△896百万円)、営業利益△2,059百万円(同△1,822百万円)、経常利益△2,402百万円(同△2,081百万円)、親会社株主に帰属する当期純利益△3,173百万円(同△1,756百万円)となった。売上高の減収は、2024年12月期第2四半期末に売却したプロフェッショナルワーク事業、サービスを終了したV-CUBEミーティング、国内イベントDX事業の人材領域の急減が主な要因。米国子会社TENではストックオプション費用等により収益性が悪化し、営業赤字が拡大した。

項目2024年12月期2025年12月期差異
売上高10,463百万円9,859百万円△604百万円
調整後EBITDA1,053百万円156百万円△896百万円
営業利益△236百万円△2,059百万円△1,822百万円
経常利益△320百万円△2,402百万円△2,081百万円
親会社株主に帰属する当期純利益△1,417百万円△3,173百万円△1,756百万円

セグメント別の状況

イベントDX事業は米国子会社TENのストックオプション費用等の影響により大幅減益となった一方、プロフォーマ(国内)ベースでは概ね想定通りに推移し、国内事業のセグメント利益は△454百万円、EBITDAは175百万円だった。サードプレイスDX事業は、テレキューブの活用が広がり増収増益。エンタープライズDX事業は海外プロダクト仕入における円安影響があるものの、利益率を概ね維持し安定的に推移した。

セグメント指標2024年12月期2025年12月期
イベントDX事業売上高3,763百万円3,519百万円
イベントDX事業セグメント利益△566百万円△2,459百万円
サードプレイスDX事業売上高(利益率)2,641百万円2,840百万円
サードプレイスDX事業セグメント利益(利益率)746百万円(28.3%)787百万円(27.7%)
エンタープライズDX事業売上高4,058百万円3,499百万円
エンタープライズDX事業セグメント利益(利益率)667百万円(16.4%)527百万円(15.1%)
全社費用△1,084百万円△915百万円
合計売上高10,463百万円9,859百万円
合計営業利益△236百万円△2,059百万円
2025年12月期 セグメント別業績
出典:2025年12月期 決算説明資料 P.8

イベントDX事業 国内の領域別売上推移

イベントDX事業の国内売上は概ね期初想定通りに推移した。経営リソースの選択と集中により自社開催領域(インナー・アウター)を重点強化して増収となった一方、採用合同説明会のニーズ減少により人材領域は想定通り減収した。

領域2024年12月期2025年12月期増減
製薬1,302百万円1,167百万円△135百万円
株総・IR575百万円561百万円△14百万円
人材260百万円65百万円△195百万円
販促347百万円299百万円△47百万円
自社開催インナー273百万円370百万円+97百万円
自社開催アウター329百万円488百万円+159百万円
その他146百万円104百万円△42百万円
合計3,231百万円3,054百万円△177百万円

2026年12月期の業績見通し

会社は2026年12月期について、国内事業を中心とする再成長により増収・黒字転換を見込むとしている。TEN Holdingsを除いた連結ベースで、売上高9,707百万円(前期実績比+213百万円)、うち単体売上高8,639百万円(同+218百万円)、調整後EBITDA1,207百万円(同+94百万円)、営業利益464百万円(同+518百万円)としている。なお、資料はこの数値について「業績予想ではございません」と明記している。

項目2025年12月期実績2026年12月期計画差異
売上高9,394百万円9,707百万円+213百万円
(うち)単体8,421百万円8,639百万円+218百万円
調整後EBITDA1,113百万円1,207百万円+94百万円
営業利益△54百万円464百万円+518百万円
2026年12月期 連結業績の見通し
出典:2025年12月期 決算説明資料 P.16

経営体制・上場廃止基準への抵触と非上場化

2026年4月1日付で代表取締役が交代し、水谷潤氏が代表取締役社長CEOに就任した。同氏は2006年に新卒一期生として入社し、営業本部長、取締役CRO、常務取締役、専務取締役、取締役副社長COOなどを歴任している。また会社は2026年3月31日、株式会社日本革新投資とスポンサー基本契約を締結したと発表した。社外取締役で構成される独立委員会の意見により2026年4月21日まで代替提案を受け付ける期間を設け、2026年4月末以降にスポンサーと最終契約を締結する予定。2026年6月の臨時株主総会での承認を経て非上場化する計画としている。

上場廃止基準への抵触とスポンサー基本契約の締結
出典:2025年12月期 決算説明資料 P.2

株主還元

本資料に配当など株主還元に関する記載はない。

※本記事はブイキューブが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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