※本記事はenishが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
enishは2025年12月期、新感覚麻雀ゲーム『雀エボライブ』のリリース初期売上が想定を下回ったことなどにより、売上高が前期比34.6%減の2,170百万円となった。売上高の減少影響が大きく、コスト圧縮の効果は限定的にとどまったため、営業利益は856百万円の損失、当期純利益は1,151百万円の損失となり、前期から損失が拡大した。2026年12月期に向けては新規タイトルの投入や人員削減を含むコストコントロール、資金調達を通じた経営基盤の再構築を進めている。
業績(2025年12月期 実績)
2025年12月期は、売上高が前期比34.6%減の2,170百万円となった。売上高の大きな減少に対しコスト圧縮の効果は限定的となり、営業利益は856百万円の損失(前期は815百万円の損失)となった。営業利益率は△39.5%(前期△24.6%)となった。経常利益は832百万円の損失(前期862百万円の損失から29百万円改善)となった一方、税引前当期純利益は1,147百万円の損失、当期純利益は1,151百万円の損失となり、前期(882百万円の損失)から269百万円損失が拡大した。
| 項目 | 2025年12月期(当期) | 2024年12月期(前期) | YoY増減率 | 増減額 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 2,170百万円 | 3,317百万円 | △34.6% | △1,147百万円 |
| 売上原価 | 2,493百万円 | 3,287百万円 | △24.1% | △793百万円 |
| 売上総利益 | △323百万円 | 29百万円 | - | △353百万円 |
| 販売費及び一般管理費 | 533百万円 | 845百万円 | △36.9% | △312百万円 |
| 営業利益 | △856百万円 | △815百万円 | - | △40百万円 |
| 営業利益率 | △39.5% | △24.6% | - | △14.9% |
| 経常利益 | △832百万円 | △862百万円 | - | +29百万円 |
| 税引前当期純利益 | △1,147百万円 | △878百万円 | - | △269百万円 |
| 当期純利益 | △1,151百万円 | △882百万円 | - | △269百万円 |
四半期業績(2025年12月期4Q会計期間)
2025年12月期4Q会計期間(10〜12月)の売上高は489百万円となり、3Q(486百万円)対比で+0.7%とほぼ横ばいだった。売上原価および販売費及び一般管理費を圧縮したものの、営業利益は204百万円の損失(3Q対比+64百万円)にとどまった。前年同期(2024年12月期4Q、843百万円)との比較では、売上高は41.9%減となった。
| 項目 | 2025年12月期4Q | 2025年12月期3Q | QoQ増減 | 2024年12月期4Q | YoY増減 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 489百万円 | 486百万円 | +0.7% | 843百万円 | △41.9% |
| 売上原価 | 574百万円 | 599百万円 | △4.1% | 790百万円 | △27.3% |
| 売上総利益 | △84百万円 | △113百万円 | +28百万円 | 53百万円 | △260.2% |
| 販売費及び一般管理費 | 119百万円 | 154百万円 | △23.1% | 163百万円 | △27.4% |
| 営業利益 | △204百万円 | △268百万円 | +64百万円 | △110百万円 | △93百万円 |
| 営業利益率 | △41.6% | △55.1% | +13.5% | △13.1% | △28.5% |
| 経常利益 | △188百万円 | △261百万円 | +72百万円 | △119百万円 | △68百万円 |
| 税引前当期純利益 | △249百万円 | △266百万円 | +16百万円 | △135百万円 | △113百万円 |
| 当期純利益 | △250百万円 | △267百万円 | +16百万円 | △136百万円 | △113百万円 |

財務状態(2025年12月期末)
2025年12月期末の資産合計は1,593百万円となり、3Q末対比+6.2%、前年同期末対比△9.5%となった。第20回新株予約権(行使価格修正条項付)の行使等により、現預金は882百万円と3Q末対比+16.5%増加した。自己資本比率は47.8%となり、3Q末対比+0.3%、前年同期末対比△2.5%となった。
| 科目 | 2025年12月期末 | 2025年12月期3Q末 | QoQ増減 | 2024年12月期末 | YoY増減 |
|---|---|---|---|---|---|
| 流動資産 | 1,322百万円 | 1,228百万円 | +7.6% | 1,488百万円 | △11.1% |
| (うち現預金) | 882百万円 | 757百万円 | +16.5% | 809百万円 | +9.0% |
| 固定資産 | 270百万円 | 271百万円 | △0.2% | 272百万円 | △0.5% |
| 資産合計 | 1,593百万円 | 1,500百万円 | +6.2% | 1,760百万円 | △9.5% |
| 流動負債 | 824百万円 | 780百万円 | +5.6% | 867百万円 | △5.0% |
| 固定負債 | 2百万円 | 3百万円 | △5.2% | 3百万円 | △18.0% |
| 負債合計 | 827百万円 | 783百万円 | +5.6% | 871百万円 | △5.1% |
| 純資産合計 | 766百万円 | 716百万円 | +6.9% | 889百万円 | △13.8% |
| 自己資本比率 | 47.8% | 47.5% | +0.3% | 50.3% | △2.5% |

新規タイトルラインナップ
2025年12月期のリリースは『雀エボライブ』の1タイトルにとどまったが、2026年12月期は『声優どうぶつ園ボイスフル』『ゆるキャン△ みんなでワチャワチャ!キャンピングクック!』『弱虫ペダル レゾナンス・ペダイズム』の3タイトルが決まっており、今後も追加していく予定である。『雀エボライブ』は2025年10月に人気VTuberグループ「あおぎり高校」とのコラボレーションを実施したほか、2026年1月・2月にもアニメ作品とのコラボレーションを予定している。
| タイトル | IP/原作 | 状況 |
|---|---|---|
| 雀エボライブ | オリジナル(新感覚麻雀ゲーム) | 2025年9月サービス開始 |
| 声優どうぶつ園ボイスフル | オリジナル(出演声優は「81プロデュース」所属) | 2026年春リリース予定 |
| ゆるキャン△ みんなでワチャワチャ!キャンピングクック! | ゆるキャン△ | 今冬リリース予定 |
| 弱虫ペダル レゾナンス・ペダイズム | 弱虫ペダル | 制作決定 |

今後の取り組み(2026年12月期の基本方針)
2026年12月期の基本方針として、①IP×開発力を軸とした成長戦略の推進、②開発生産性向上によるコスト構造改革、③事業運営の最適化と収益性の改善の3点を掲げている。市場性・収益性を重視したIP戦略や自社開発・外部パートナー活用による開発機会の最大化、エンジン化・ライブラリ化やAI活用による開発体制の転換、費用コントロールの強化を通じて、持続的成長に向けた経営基盤の再構築を目指すとしている。

通期業績予想
モバイルゲーム事業を取り巻く環境の変化が激しく、事業も短期間に大きく変動する可能性があることなどから、信頼性の高い業績予想数値を算出することが困難であるとして、業績予想の開示を見合わせている。
※本記事はenishが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。