※本記事は酒井重工業が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
酒井重工業は2026年3月期(2025年4月-2026年3月)の決算を発表した。連結売上高は27,541百万円(前期比1.1%減)、営業利益は1,588百万円(同0.3%増)で、原価率改善により減収増益となった。親会社株主に帰属する当期純利益は投資有価証券売却益940百万円の計上により1,763百万円(同22.8%増)となった。2027年3月期は売上高30,500百万円、営業利益1,650百万円を見込むが、当期純利益は投資有価証券売却益の反動により1,100百万円(同37.6%減)を予想する。
連結業績(2026年3月期 実績)
連結売上高は27,541百万円で前期比312百万円減(1.1%減)となった。国内販売は流通在庫調整に伴う販売減速が底入れし12,505百万円(同4.2%増)、北米販売はインフラ投資法を背景とした高水準の道路建設投資が続く中、流通在庫調整と高関税政策の影響で7,252百万円(同4.3%減)、アジア販売はインドネシアで販売停滞が続いたものの6,887百万円(同1.9%減)となった。原価率は72.4%から72.1%へ0.4ポイント改善し、営業利益は1,588百万円(同0.3%増)、営業利益率は5.8%(前期5.7%)となった。経常利益は1,581百万円(同5.8%増)。
| 項目 | 2026年3月期 | 2025年3月期 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 27,541百万円 | 27,854百万円 | ▲312百万円(▲1.1%) |
| 営業利益 | 1,588百万円 | 1,583百万円 | +4百万円(+0.3%) |
| 営業利益率 | 5.8% | 5.7% | +0.1pt |
| 経常利益 | 1,581百万円 | 1,494百万円 | +87百万円(+5.8%) |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 1,763百万円 | 1,435百万円 | +327百万円(+22.8%) |
| 原価率 | 72.1% | 72.4% | ▲0.4pt |

セグメント別(所在地別)の状況
所在地別では、日本の外部顧客売上高が17,411百万円(前期比4.6%増)、営業利益は190百万円(同14.7%増)となった。北米は外部顧客売上高7,252百万円(同4.3%減)、営業利益665百万円(同19.5%減)。インドネシアは外部顧客売上高2,660百万円(同23.3%減)となったが、営業利益は743百万円(同33.6%増)となった。中国は外部顧客売上高217百万円(同33.0%増)となったが、営業利益は46百万円の損失(前期は72百万円の利益)となった。
| 区分 | 指標 | 当期(2026年3月期) | 前期(2025年3月期) |
|---|---|---|---|
| 日本 | 外部顧客売上高 | 17,411百万円 | 16,645百万円 |
| 日本 | 営業利益 | 190百万円 | 165百万円 |
| 北米 | 外部顧客売上高 | 7,252百万円 | 7,574百万円 |
| 北米 | 営業利益 | 665百万円 | 826百万円 |
| インドネシア | 外部顧客売上高 | 2,660百万円 | 3,470百万円 |
| インドネシア | 営業利益 | 743百万円 | 556百万円 |
| 中国 | 外部顧客売上高 | 217百万円 | 163百万円 |
| 中国 | 営業利益 | ▲46百万円 | 72百万円 |

通期業績予想
2027年3月期の通期業績予想は、世界の建設機械市場が底入れする中、予想される範囲内で北米関税コストとインフレによるコスト上昇を加味して算出している。世界秩序の混迷や中東危機長期化に伴う未確定リスク要因は加味していない。前提となる為替レートは米ドル145円、米国関税コストは通期3百万ドルとしている。当期純利益は、当期に計上した投資有価証券売却益の反動により減益を見込む。
| 項目 | 2027年3月期予想 | 2026年3月期(実績) | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 30,500百万円 | 27,541百万円 | +2,958百万円(+10.7%) |
| 営業利益 | 1,650百万円 | 1,588百万円 | +61百万円(+3.9%) |
| 経常利益 | 1,650百万円 | 1,581百万円 | +68百万円(+4.3%) |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 1,100百万円 | 1,763百万円 | ▲663百万円(▲37.6%) |
| 1株当たり純利益 | 128.48円 | 205.93円 | ▲77.00円(▲37.6%) |

株主還元
配当方針として、ROE8%を目標に、ROEが3%を下回る場合は配当性向100%、3%~6%の場合はDOE3%、6%を超える場合は配当性向50%での還元を掲げている。2026年3月期実績のROEは5.7%となったため、DOE3%に基づき通期配当を1株当たり107円(期末配当62円)とする。2027年3月期は通期業績予想のROEが3.5%の見通しのため、通期配当金は1株当たり110円を見込んでいる。
| 項目 | 2026年3月期 | 2027年3月期予想 |
|---|---|---|
| ROE | 5.7% | 3.5%(見通し) |
| 年間配当(DOE3%) | 107円 | 110円 |
| 期末配当 | 62円 | - |

中期経営計画
2021年6月2日発表の『中期的な当社経営方針』に基づく5ヵ年中期経営方針は2026年3月期(第5年度)で終了した。第3年度に売上高330億円、営業利益33億円、ROE9%と中期計画のKPIを達成したが、第4年度以降は建設機械市場が下降局面に入り、最終の第5年度実績は0年度比で売上高27%増の275億円、営業利益2.3倍の15.9億円、ROE5.7%となった。自己株式取得は5億円~20億円のKPIに対し3.4億円の実施にとどめ、資本効率や株価への改善効果が乏しかったことから追加取得を控えた。次期の中期経営方針は2026年7月下旬を目処に公表する予定である。
※本記事は酒井重工業が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。