日邦産業

日邦産業、2026年3月期は増収増益 特別配当含む年間配当154円

決算サマリー 2026.08.22
日邦産業、2026年3月期は増収増益 特別配当含む年間配当154円

※本記事は日邦産業が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

日邦産業の2026年3月期の連結業績は、売上高46,403百万円(前年比103%、+1,513百万円)、営業利益2,079百万円(106%、+109百万円)、経常利益2,269百万円(108%、+164百万円)、当期純利益1,441百万円(103%、+45百万円)となり、増収増益で着地した。生成AI関連の半導体需要やアセアン地域の景気持ち直しを背景に、エレクトロニクス・モビリティ両セグメントが増収となった。株主還元では、普通配当78円に特別配当76円を加えた年間154円(予定)を実施する。2027年3月期は、イラン情勢による原材料供給・調達部材の価格高騰リスクを踏まえ、ほぼ前年並みの業績を見込んでいる。

目次

連結業績(2026年3月期 実績)

売上総利益は、売上増加に伴う収益増772百万円を主因に増加した一方、操業度増にともなう人件費増加等で262百万円の押し下げ要因があった。販管費は、ベースアップ等の人件費増加215百万円(うち社員還元(賞与)140百万円を含む)、減価償却費の増加44百万円、システムサポート料の増加30百万円、その他活動経費の増加112百万円が発生した。経常利益は、受取利息・配当金の増加101百万円、為替差益56百万円、スクラップ売却益100百万円などの営業外収入増が寄与し、営業利益比+327百万円の2,269百万円となった。当期純利益は、投資有価証券評価損247百万円、減損損失20百万円、法人税等569百万円などを控除し、1,441百万円となった。以下の数値の単位は百万円。

項目2025年3月期2026年3月期前年比前年増減
売上高44,89046,403103%+1,513
営業利益1,9702,079106%+109
経常利益2,1052,269108%+164
当期純利益1,3961,441103%+45
2026年3月期連結業績(売上高・営業利益の増減要因)
出典:2026年3月期 通期 決算説明資料 P.2

セグメント別業績の状況

エレクトロニクスは、生成AI関連の半導体需要を背景とする機能性材料や精密加工部材の受注が堅調に推移したことに加え、経費削減効果もあり増収増益となった。モビリティは、アセアン地域の景気持ち直しによる受注回復と、量産が軌道に乗ったベトナム工場のブレーキ関連部品の受注拡大、タイ(コラート)工場の原価低減活動が寄与し増収増益となった。医療・精密機器は、タイ(コラート)工場のプリンター関連部品の受注減少などにより減収となったものの、アセアン各工場で継続してきた原価低減活動の効果が大きく寄与し、大きく増益となった。

セグメント指標2025年3月期2026年3月期前年比
エレクトロニクス売上高20,83821,556103%
エレクトロニクス営業利益1,5321,775116%
モビリティ売上高16,84417,676105%
モビリティ営業利益1,1601,162100%
医療・精密機器売上高7,4197,30598%
医療・精密機器営業利益396706178%
エレクトロニクスセグメントの業績推移
出典:2026年3月期 通期 決算説明資料 P.5

通期業績予想(2027年3月期)

2027年3月期は、これまで取り組んできた種まき活動によるプラスの効果を見込むものの、不安定な状況下にあるイラン情勢により原材料の供給や調達部材の価格高騰等のマイナス影響が読み切れないことを踏まえ、ほぼ前年並みの売上高及び営業利益を見込む。長期経営目標2031で掲げる、メーカー事業の売上高構成比を現行の1/2から2/3へ拡大すること、新事業セグメント「Ecoプロダクツ」を事業の柱に成長させることに取り組み、企業価値を一段高める「バリューアップ」を実現していく初年度と位置づけて、積極的な成長投資の実行を含めて取り組む。現在、「中期経営計画2028」の策定を進めており、整い次第知らせるとしている。なお、業績予想の為替換算レートは1米ドル=150円、1タイバーツ=4.5円である。

項目2026年3月期(実績)2027年3月期(見通し)前年比
売上高46,40347,300101%
営業利益2,0792,05097%
経常利益2,2692,00088%
当期純利益1,4411,41098%
2027年3月期連結業績の見通しと配当金
出典:2026年3月期 通期 決算説明資料 P.4

株主還元

2026年3月期の年間配当金は、5月18日に公表した「配当予想の修正(特別配当)に関するお知らせ」のとおり、普通配当78円に、「中期経営計画2025」のキャピタルアロケーション方針に基づく特別配当76円を加えた154円(予定)とした。2027年3月期の年間配当金は、連結業績予想がほぼ前年並みとなる見込みの中、「配当総額、配当性向ともに持続的に向上させていくこと」という株主還元の基本方針に沿い、1円増額の79円とした。

項目2026年3月期2027年3月期(予定)
普通配当78円79円
特別配当76円
年間配当金合計154円(予定)79円

中期経営計画2025 セグメント別実績(参考)

「中期経営計画2025」(2023〜2025年度の3カ年累計、実績)は、連結売上高1,332億円(計画1,210億円に対し計画比110%)、連結営業利益59.7億円(計画57.3億円に対し計画比104%)、ROE9.3%(計画10.0%に対し計画比93%)となった。セグメント別では、エレクトロニクスが売上高613億円(計画比117%)・営業利益45.8億円(計画比120%)、モビリティが売上高511億円(計画比107%)・営業利益38.6億円(計画比86%)、医療・精密機器が売上高213億円(計画比99%)・営業利益12.7億円(計画比281%)となった。

中期経営計画2025 セグメント別実績(3カ年累計)
出典:2026年3月期 通期 決算説明資料 P.9

※本記事は日邦産業が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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