※本記事は泉州電業が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
泉州電業は2025年10月期の連結決算で、売上高1,355億91百万円(前期比0.4%減)、営業利益89億52百万円(同13.5%減)、経常利益92億72百万円(同13.8%減)、親会社株主に帰属する当期純利益67億17百万円(同11.4%減)となり、4年連続の増収増益、3年連続の過去最高益更新から一転して減収減益となった。半導体製造装置・工作機械向けの需要回復の遅れや、建設・電販向けの資材高騰・人手不足による工期遅延が影響した。銅建値の平均は前期比4.8%増の147.6万円/t。株主還元は年間配当150円(前期比20円増配)とし、自己株式取得も進めている。2026年10月期は増収増益、過去最高益更新を予想する。
連結業績(2025年10月期 実績)
売上高はわずかに減少したが、粗利率が15.5%から15.1%へ低下したことに加え、人件費増などで販管費が6.9%増加し、営業利益は13.5%減の89億52百万円となった。経常利益は13.8%減の92億72百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は11.4%減の67億17百万円で、5年ぶりの減益決算となった。
| 項目 | 2024年10月期 | 2025年10月期 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 136,153百万円 | 135,591百万円 | △561百万円(△0.4%) |
| 売上総利益 | 21,145百万円 | 20,491百万円 | △654百万円(△3.1%) |
| 営業利益 | 10,349百万円 | 8,952百万円 | △1,397百万円(△13.5%) |
| 経常利益 | 10,761百万円 | 9,272百万円 | △1,489百万円(△13.8%) |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 7,578百万円 | 6,717百万円 | △860百万円(△11.4%) |

商品別売上高(単体)の状況
単体売上高の内訳では、FAケーブルを含む機器用・通信用電線が半導体製造装置・工作機械向け需要の遅れなどにより5.8%減少した一方、電力用ケーブルは銅価格上昇の影響もあり4.5%増加した。汎用被覆線(住宅関連)は6.4%減、その他電線は1.0%減、非電線は1.0%減となり、単体合計では1.0%の減収となった。
| 商品区分 | 2024年10月期 | 2025年10月期 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 機器用・通信用電線 | 42,615百万円(32.9%) | 40,163百万円(31.3%) | △5.8% |
| 電力用ケーブル | 49,724百万円(38.4%) | 51,985百万円(40.5%) | 4.5% |
| 汎用被覆線 | 12,944百万円(10.0%) | 12,120百万円(9.5%) | △6.4% |
| その他電線 | 6,604百万円(5.1%) | 6,541百万円(5.1%) | △1.0% |
| 非電線 | 17,596百万円(13.6%) | 17,413百万円(13.6%) | △1.0% |
| 合計 | 129,485百万円(100.0%) | 128,224百万円(100.0%) | △1.0% |

通期業績予想
2026年10月期は増収増益、過去最高益更新を予想している。売上高は前期比6.2%増の1,440億円、営業利益は同19.5%増の107億円、経常利益は同18.6%増の110億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同14.6%増の77億円を見込む。計画時点の銅建値前提は160万円/t(前期平均比8.4%増)で、足元の銅価格上昇を踏まえ四半期ごとに見直すとしている。
| 項目 | 2025年10月期(実績) | 2026年10月期(予想) | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 135,591百万円 | 144,000百万円 | 6.2% |
| 営業利益 | 8,952百万円 | 10,700百万円 | 19.5% |
| 経常利益 | 9,272百万円 | 11,000百万円 | 18.6% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 6,717百万円 | 7,700百万円 | 14.6% |
| 平均銅建値 | 1,476千円/t | 1,600千円/t | 8.4% |

株主還元
安定的な配当を基本方針とし、業績・内部留保等を考慮して総合的に判断するとしている。2025年10月期は中間配当75円、期末配当75円の年間150円で、前期比20円の増配となり、2025年10月期段階で12年連続の増配となった。2026年10月期も中間75円、期末75円の年間150円を予想するが、業績次第で機動的に見直すとしている。あわせて自己株式100,000株・取得価額総額500,000,000円を上限とする自己株式取得を2025年11月1日から2026年4月30日まで実施中。株主優待として100株以上保有株主にオリジナルQUOカードを贈呈している。
| 項目 | 2025年10月期(実績) | 2026年10月期(予想) |
|---|---|---|
| 中間配当 | 75円 | 75円 |
| 期末配当 | 75円 | 75円 |
| 年間配当 | 150円(前期比+20円) | 150円 |

中期経営計画「SS2027」の進捗
2024年12月9日発表の中期経営計画「SS2027」は変更しないとしている。2027年10月期の目標は連結売上高1,600億円、経常利益130億円、ROE15%以上、配当性向35%以上、株主総還元率50%以上、PBR2.0倍以上。2025年10月期実績(連結売上高1,355億円、経常利益92億円、ROE11.8%、配当性向38.7%、株主総還元率58.4%、PBR1.33倍)を踏まえた2027年10月期目標に対する進捗率は、売上高84.7%、経常利益70.8%となっている。
※本記事は泉州電業が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。