※本記事はメイテックグループホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
メイテックグループホールディングスの2026年3月期(2025年4月-2026年3月)連結業績は、売上高137,686百万円(前期比+3.5%)、営業利益19,903百万円(同+5.7%)、親会社株主に帰属する当期純利益15,051百万円(同+18.1%)となり、増収増益で過去最高を更新した。主要顧客が技術開発投資を継続して進めたことが背景にあるとしている。当期純利益は前期に減損した不動産の売却益が加算されたことなどにより、公表予想比+11億円の150億円となった。エンジニアリングソリューション事業は稼働率が堅調に推移し増収増益となった一方、エンジニア紹介事業は減収減益となったが、営業利益率は35.5%の高水準を維持した。
決算発表に関する留意事項
当社は2026年5月11日に「分配可能額を超えた前期の中間配当金について」を開示しており、2026年5月12日の本資料発表時点で監査手続が継続中である。資料は、掲載内容が最新の情報とは異なる場合がある旨を明記している。期末配当については、監査手続が完了次第、決定のうえ公開するとしている。
連結業績(2026年3月期 実績)
単位は百万円(百万円未満切り捨て)。売上原価は101,394百万円(前期比+4.4%)、原価率は73.0%から73.6%へ0.6pt上昇した。経常利益は20,101百万円(同+6.3%)、特別損益は前期の-621百万円から535百万円のプラスに転じ、税引前当期純利益は20,636百万円(同+12.8%)となった。自己資本当期純利益率(ROE)は26.4%から30.9%へ4.5pt上昇した。
| 項目 | 2025年3月期実績 | 2026年3月期実績 | 前期比増減額 | 前期比増減率 | 2026年3月期通期予想 | 予想比増減額 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 133,068 | 137,686 | +4,617 | +3.5% | 137,000 | +686 |
| 売上原価 | 97,135 | 101,394 | +4,258 | +4.4% | 100,000 | +1,394 |
| 原価率 | 73.0% | 73.6% | +0.6pt | ― | ― | ― |
| 販売管理費 | 17,102 | 16,388 | -714 | -4.2% | 16,800 | -412 |
| 営業利益 | 18,830 | 19,903 | +1,072 | +5.7% | 20,200 | -297 |
| 営業利益率 | 14.2% | 14.5% | +0.3pt | ― | 14.7% | -0.2pt |
| 経常利益 | 18,911 | 20,101 | +1,189 | +6.3% | 20,400 | -299 |
| 特別損益 | -621 | 535 | +1,156 | ― | ― | ― |
| 税引前当期純利益 | 18,290 | 20,636 | +2,345 | +12.8% | ― | ― |
| 法人税等 | 5,550 | 5,584 | +34 | +0.6% | ― | ― |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 12,740 | 15,051 | +2,311 | +18.1% | 13,900 | +1,151 |
| 当期純利益率 | 9.6% | 10.9% | +1.4pt | ― | ― | ― |
| 自己資本当期純利益率(ROE) | 26.4% | 30.9% | +4.5pt | ― | ― | ― |

事業別の状況
エンジニアリングソリューション事業の売上高は136,370百万円(前期比+3.6%)、営業利益は19,693百万円(同+7.5%)、営業利益率は13.9%から14.4%へ0.5pt上昇した。同事業のうちメイテックの売上高は95,682百万円(同+3.5%)、メイテックフィルダーズの売上高は36,708百万円(同+3.3%)だった。エンジニア紹介事業は売上高1,320百万円(同-9.9%)、営業利益468百万円(同-17.5%)と減収減益となったが、営業利益率は35.5%(前期38.8%、-3.3pt)の高水準を維持した。
| 区分 | 指標 | 2025年3月期実績 | 2026年3月期実績 | 前期比増減額 | 前期比増減率 |
|---|---|---|---|---|---|
| エンジニアリングソリューション事業 | 売上高 | 131,612 | 136,370 | +4,758 | +3.6% |
| (うちメイテック) | 売上高 | 92,486 | 95,682 | +3,196 | +3.5% |
| (うちメイテックフィルダーズ) | 売上高 | 35,544 | 36,708 | +1,163 | +3.3% |
| エンジニアリングソリューション事業 | 営業利益 | 18,316 | 19,693 | +1,377 | +7.5% |
| エンジニアリングソリューション事業 | 営業利益率 | 13.9% | 14.4% | +0.5pt | ― |
| エンジニア紹介事業 | 売上高 | 1,465 | 1,320 | -145 | -9.9% |
| エンジニア紹介事業 | 営業利益 | 568 | 468 | -99 | -17.5% |
| エンジニア紹介事業 | 営業利益率 | 38.8% | 35.5% | -3.3pt | ― |

エンジニア数・稼働率
エンジニア社員数(期末時点)はメイテックが7,824名から7,754名(前期比-70名、-0.9%)、メイテックフィルダーズが4,323名から4,349名(同+26名、+0.6%)となった。別途、4月1日時点のエンジニア社員数はグループ連結で12,529名、メイテック7,932名、メイテックフィルダーズ4,597名と開示されている。稼働率(全体)はメイテックが98.3%から98.5%へ0.2pt上昇、メイテックフィルダーズが97.1%から97.2%へ0.1pt上昇した。稼働時間はメイテックが8.38時間/日から8.36時間/日、メイテックフィルダーズが8.24時間/日から8.22時間/日となった。退職率はメイテックが6.1%で横ばい、メイテックフィルダーズは14.3%から11.8%へ2.5pt低下した。
通期業績予想(2027年3月期)
2027年3月期の業績予想は、売上高140,800百万円(前期比+2.3%)、営業利益20,500百万円(同+3.0%)と、いずれも過去最高を見込むとしている。一方、親会社株主に帰属する当期純利益は13,900百万円(同-7.7%)の減益を予想している。資料は減益の要因として、賃上げ促進税制の優遇措置廃止と、一過性の特別利益の消失の2点を挙げている。
| 項目 | 2027年3月期予想 | 前期比増減額 | 前期比増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 140,800 | +3,113 | +2.3% |
| 売上原価 | 102,900 | +1,505 | +1.5% |
| 販売管理費 | 17,400 | +1,011 | +6.2% |
| 営業利益 | 20,500 | +596 | +3.0% |
| 営業利益率 | 14.6% | +0.1pt | ― |
| 経常利益 | 20,700 | +598 | +3.0% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 13,900 | -1,151 | -7.7% |
| 1株当たり当期純利益(EPS) | 180.04円 | -14.92円 | ― |

株主還元
2025年度(2026年3月期)の年間配当は196.00円(中間90.00円、期末106.00円)で、前期の198.00円(創業50周年記念配当30円を含む)から2円の減配となるが、記念配当分を除けば実質28円の増配としている。期末配当は公表予想から+15円の106円に修正された。2026年度(2027年3月期)の配当予想は、当期純利益予想139億円の全額を配当として配分する方針のもと、年間181.00円(中間85.00円、期末96.00円)で、前期比15円の減配を予想している。利益配分方針は、総配分性向100%以内を原則とし、配当性向の下限値は連結株主資本配当率5%、PBRが3倍を下回るときに自己株式の取得を検討するとしている。PBRが3倍を超えているため、2026年度は利益配分の全額を配当とする方針としている。
| 区分 | 2025年3月期実績 | 2026年3月期予想 |
|---|---|---|
| 中間配当(1株当たり) | 90.00円 | 85.00円 |
| 期末配当(1株当たり) | 106.00円 | 96.00円 |
| 年間配当(1株当たり) | 196.00円 | 181.00円 |
| 配当性向(連結) | 100.5% | 100.5% |
| 総還元性向(連結) | 100.5% | 100.5% |

中期経営計画
前中期経営計画(2025年度までの3年間)について、資料は「2025年度業績は当社史上最高となった。また、利益は中期計画を達成した。しかし、売上高は中期計画を下回った」としている。新たな中期計画「中期計画2028」では、足元の業績に基づき成長率予測は過去と比較して弱含みとしつつ、生産性向上により高い利益率の維持を目指すとしている。
※本記事はメイテックグループホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。