※本記事はスペースが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
株式会社スペースは2025年12月期、売上高715億11百万円(前期比11.4%増)、営業利益48億30百万円(前期比39.4%増)、経常利益48億79百万円(前期比38.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益37億70百万円(前期比48.1%増)と、売上高及び各段階利益がいずれも過去最高となった。営業部門と専門組織との部門間連携による総合的な案件対応力の向上により多くの大型案件を獲得したほか、人材の採用・教育研修の強化やDX推進が奏功したとしている。なお2024年度の数値は会計方針の変更に伴う遡及適用後の値である。
業績(2025年12月期 実績)
損益計算書ベースでは、売上原価63,242百万円(前期比+10.7%)、売上総利益8,268百万円(前期比+17.1%、売上総利益率11.6%)、販管費3,437百万円(前期比△4.5%)だった。営業利益率は5.4%から6.8%へ1.4ポイント上昇した。資料は、営業利益増加の要因として売上高の増加による売上総利益増加、売上総利益率の上昇(11.0%→11.6%)、労務費減少等を挙げている。財政状態は、資産合計45,133百万円(前期比+10.2%)、負債合計10,216百万円(前期比+23.6%)、純資産合計34,916百万円(前期比+6.8%)。営業活動によるキャッシュ・フローは2,907百万円(前期比+853百万円)、現金及び現金同等物の期末残高は13,544百万円だった。
| 項目 | 2024年度 | 2025年度 | 増減額 | 増減率 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 64,189 | 71,511 | +7,321 | +11.4% |
| 売上原価 | 57,126 | 63,242 | +6,116 | +10.7% |
| 売上総利益 | 7,063 | 8,268 | +1,204 | +17.1% |
| 販管費 | 3,599 | 3,437 | △161 | △4.5% |
| 営業利益 | 3,464 | 4,830 | +1,366 | +39.4% |
| 営業外損益 | 68 | 48 | △20 | △30.0% |
| 経常利益 | 3,533 | 4,879 | +1,345 | +38.1% |
| 特別損益 | △4 | 173 | +177 | – |
| 法人税等 | 973 | 1,270 | +297 | +30.5% |
| 非支配株主に帰属する当期純利益 | 10 | 10 | 0 | +9.2% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 2,545 | 3,770 | +1,224 | +48.1% |

市場分野別の状況
市場分野別売上高は、複合商業施設・総合スーパー分野が19,018百万円(前期比+23.4%、構成比26.5%)、各種専門店分野が20,650百万円(前期比+4.7%、構成比28.9%)、食品スーパー・コンビニエンスストア分野が10,301百万円(前期比+32.5%、構成比14.4%)、サービス等分野が14,485百万円(前期比+2.8%、構成比20.3%)、飲食店分野が7,056百万円(前期比△1.9%、構成比9.9%)だった。資料は、サービス等分野についてホテル及び医療・福祉施設ともに大型の改装案件を手掛けたことを成長要因として挙げている。飲食店分野については、都市型のハイクラス店舗や出店強化に伴う新装案件の増加等で堅調に推移したとしている。また、四半期受注高は前年同期比4.6%増加、四半期受注残高は前年同期比2.7%増加となり、2025年10-12月期の受注残高は高水準で推移しているとしている。
| 市場分野 | 2025年度売上高 | 前期比 | 構成比 |
|---|---|---|---|
| 複合商業施設・総合スーパー | 19,018 | +23.4% | 26.5% |
| 食品スーパー・コンビニエンスストア | 10,301 | +32.5% | 14.4% |
| 各種専門店 | 20,650 | +4.7% | 28.9% |
| 飲食店 | 7,056 | △1.9% | 9.9% |
| サービス等 | 14,485 | +2.8% | 20.3% |

通期業績予想(2026年12月期)
2026年12月期の業績予想は、売上高72,000百万円(前期比+488百万円、+0.7%)、営業利益5,040百万円(前期比+209百万円、+4.3%)、経常利益5,040百万円(前期比+160百万円、+3.3%)、親会社株主に帰属する当期純利益3,300百万円(前期比△470百万円、△12.5%)。1株当たり当期純利益は134.57円(前期153.76円)を見込む。資料は、売上高について「着実な成果を上げており、前期を上回る見込み」、営業利益について「着実に成長軌道を堅持」としている。当期純利益の減少については「前期に適用された賃上げ促進税制による法人税軽減の反動によるもの」と説明している。
| 項目 | 2025年12月期実績 | 2026年12月期予想 | 増減額 | 増減率 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 71,511 | 72,000 | +488 | +0.7% |
| 営業利益 | 4,830 | 5,040 | +209 | +4.3% |
| 経常利益 | 4,879 | 5,040 | +160 | +3.3% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 3,770 | 3,300 | △470 | △12.5% |
| 1株当たり当期純利益(円) | 153.76 | 134.57 | – | – |

株主還元
2025年12月期の配当は、期末配当額に1株あたり8円の特別配当を実施し51円とし、年間配当額は78円だった。2026年12月期の配当予想は、中間配当36円、期末配当36円を予定している。株主還元方針は、財務健全性の確保と成長投資の実行を前提としつつ積極的な利益還元を行う方針で、配当性向50%以上の維持を目標とし、利益成長を配当に直結させ中長期での増配基調を目指すとしている。2025年12月期の配当性向は50.7%だった。
| 項目 | 2025年12月期実績 | 2026年12月期予想 |
|---|---|---|
| 中間配当 | 開示なし | 36円(予定) |
| 期末配当 | 51円(うち特別配当8円) | 36円(予定) |
| 年間配当合計 | 78円 | – |
| 配当性向 | 50.7% | – |

資本コストや株価を意識した経営
資料は、PBRについて2024年まで1倍を下回っていたものの、2025年は1倍を超える水準まで回復したとしている。ROEは11.2%に上昇し、株主資本コスト約5.9%を上回る水準で推移しているとしている。株主還元方針は、財務健全性の確保と成長投資の実行を前提としつつ積極的な利益還元を行う方針で、配当性向50%以上の維持を目標としている。
※本記事はスペースが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。