※本記事はウィルソン・ラーニング ワールドワイドが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
ウィルソン・ラーニング ワールドワイドは2026年5月15日、2026年3月期(通期)の決算を発表した。経営陣交代後の構造改革により前期比で収益構造が大きく改善し、増収増益で着地した。売上高は1,921,825千円(前期比+13.8%)、営業損益は70,733千円の損失(前期393,918千円の損失から323,185千円改善)となり、赤字額は大幅に縮小した。来期(2027年3月期)は営業黒字転換を目指す方針を示している。
連結業績(2026年3月期 実績)
売上総利益は1,400,429千円(前期比+11.6%)、粗利率は72.9%(前期74.2%から1.3pt低下)となった。販管費は費用見直しにより約177百万円(177,214千円)減少し1,471,163千円となった。経常損益は91,977千円の損失(前期385,721千円の損失から293,744千円改善)、親会社に帰属する当期純損失は140,227千円(前期386,041千円の損失から245,814千円改善)となった。なお、営業損益は北米における契約完了の遅れ(バックログ、約30百万円)の影響で公表値に比べて若干ビハインドしたとしている。
| 項目 | 2026年3月期(当期) | 2025年3月期(前期) | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 1,921,825千円 | 1,688,892千円 | +13.8% |
| 売上原価 | 521,395千円 | 434,433千円 | - |
| 売上総利益 | 1,400,429千円 | 1,254,459千円 | +11.6% |
| 粗利率 | 72.9% | 74.2% | △1.3pt |
| 販売費及び一般管理費 | 1,471,163千円 | 1,648,377千円 | △177,214千円 |
| 営業損益 | △70,733千円 | △393,918千円 | +323,185千円 |
| 経常損益 | △91,977千円 | △385,721千円 | +293,744千円 |
| 親会社に帰属する当期純損失 | △140,227千円 | △386,041千円 | +245,814千円 |
四半期業績の推移
四半期別では、2026年3月期は北米の好調に加え日本でも期末需要を取り込み、前年同期間比で大きく増収増益となった。2026年3月期4Qの売上高は489,904千円(前年同期比+28.8%)、営業損益は8,896千円の損失(前年同期比74,422千円改善)となった。会社は来期に向けて1Q・3Qでの失速を改善し、各四半期での黒字化を目指すとしている。
| 四半期 | 2025年3月期 売上高 | 2025年3月期 営業利益 | 2026年3月期 売上高 | 2026年3月期 営業利益 |
|---|---|---|---|---|
| 1Q | 439,960千円 | △146,151千円 | 439,059千円 | △106,510千円 |
| 2Q | 418,852千円 | △54,330千円 | 590,210千円 | 111,050千円 |
| 3Q | 449,769千円 | △110,119千円 | 402,652千円 | △66,377千円 |
| 4Q | 380,311千円 | △83,318千円 | 489,904千円 | △8,896千円 |

地域別の状況(研修プログラム売上構成)
2026年3月期の連結売上高19億円のうち、地域別では北米が11.0億円(構成比57%)で現在の成長エンジンと位置づけられている。日本は6.6億円(構成比34%)で最注力分野とされ、日本事業のブレイクイーブンを目標に営業体制の見直しや広告・マーケティング活動の再始動を進める。その他(インド・シンガポール中心)は1.4億円(構成比7%)で、戦略再構築中としてインド・シンガポールを中心とした拡大を検討している。
| 地域 | 2026年3月期 売上高 | 構成比 | 位置づけ |
|---|---|---|---|
| 北米 | 11.0億円 | 57% | 現在の成長エンジン |
| 日本 | 6.6億円 | 34% | 最注力分野 |
| その他(インド・シンガポール中心) | 1.4億円 | 7% | 戦略再構築中(インド・SGPを中心に拡大検討) |

2027年3月期ガイダンス
2027年3月期は営業黒字転換を見込む。金額の具体的開示は準備が整い次第行うとしている。海外収益の貢献拡大(北米を中心とした海外収益の安定化)、規律あるコスト管理(低固定費体制の維持とリブランディング・マーケティング施策による収益拡大・利益率確保)、新規サービスの展開(サンダーバードを中心とするETC領域での新サービスによる収益拡大)の3点を柱に掲げている。

事業方針
日本事業は2026年3月期、売上高が前期比+16%と増収となったものの、営業損益は70百万円の損失で損益分岐点に届かなかった。2027年3月期に向けては、既存商品のリブランディングやサンダーバードを中心とする新サービスの拡充、ワンチームでの営業組織の見直し、固定費見直しによる広告・マーケティング予算の確保に取り組む。海外事業は北米を中心にターンアラウンドが完了し黒字化フェーズに移行した。北米・インド・シンガポールの3社合計で利益を計上しており、2027年3月期は利益のさらなる拡大とともに、ヨーロッパ・中国など主力以外拠点の閉鎖を検討し、海外事業全体での利益拡大を推進するとしている。

成長ビジョン
同社は今年で創業60年を迎え、新たな成長ビジョン『L×ETC構想』を通じて時価総額100億円企業を目指す方針を掲げている。2025年8月には根岸正州氏が代表取締役社長に就任するなど、新しい経営体制のもとで目標達成を目指すとしている。
※本記事はウィルソン・ラーニング ワールドワイドが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。