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髙島屋、2026年2月期は営業利益・事業利益が計画超過 CB買入消却特損で純損失を計上

決算サマリー 2026.08.26
髙島屋、2026年2月期は営業利益・事業利益が計画超過 CB買入消却特損で純損失を計上

※本記事は高島屋が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

株式会社髙島屋の2026年2月期(2025年度、連結)は、総額営業収益10,323億円(前期比△0.0%、計画比+1.7%)とインバウンドの反動があった前年並みの水準を確保した。営業利益は535億円(前期比△40億円、計画比+10億円)、事業利益は596億円(前期比△37億円、計画比+26億円)、経常利益は569億円(前期比△35億円、計画比+39億円)と、いずれも計画を上回る水準で着地した。一方、1株当たり利益の希薄化懸念を払拭し中長期的な株主価値向上を図ることを目的に「2028年満期ユーロ円建転換社債型新株予約権付社債(CB)」の買入消却を実施した結果、純利益は△82億円(前期比△477億円、計画比+23億円)の純損失となった。

目次

連結業績(2026年2月期 実績)

総額営業収益は上期にインバウンドの反動で減収となったものの、下期は増収に転じ計画を上回った。営業利益・事業利益・経常利益はいずれも下期に増益となり計画を上振れした。CB買入消却に伴う特別損失は712.9億円(確定)で、税効果考慮後の純利益への影響は△505億円。この特別損失の影響を除くと、純利益は当初計画(2025年10月時点400億円)を上回る約420億円の水準となった。

項目2026年2月期(実績)前期比計画比
総額営業収益10,323億円△0.0%+1.7%
営業総利益2,996億円+2億円+25億円
販売管理費2,461億円+42億円+15億円
営業利益535億円△40億円+10億円
事業利益596億円△37億円+26億円
経常利益569億円△35億円+39億円
純利益△82億円△477億円+23億円
2026年2月期 連結業績実績
出典:髙島屋 2026年2月期(2025年度)決算説明会資料 P.6

セグメント別の状況

セグメント別では、総額営業収益の大半を占める国内百貨店業が8,502億円(前期比△1.0%、計画比+1.7%)と、国内顧客が堅調に推移したことで計画を上回った一方、商品利益率は高額品の構成比変化により計画未達で、営業利益は249億円(前期比△37億円)となった。海外百貨店業は352億円(前期比△0.1%)、営業利益85億円(前期比+2億円)で、タカシマヤベトナムが化粧品等の改装効果やコスト増加の抑制により増収増益・累損解消となった一方、上海高島屋やサイアムタカシマヤは景気低迷や通貨高の影響で減収・赤字だった。成長ドライバーと位置づける金融業は営業収益252億円(前期比+8.1%)、営業利益56億円(前期比+7億円)とカード取扱高の伸長や年会費収入の増大により増収増益・計画超過となった。建装業は営業収益378億円(前期比+12.9%)、営業利益26億円(前期比+4億円)と受注増加とコスト管理強化により増収増益だった。

セグメント総額営業収益(億円)前期比営業利益(億円)前期増減
国内百貨店業8,502△1.0%249△37億円
海外百貨店業352△0.1%85+2億円
国内商業開発業520+2.0%66△3億円
海外商業開発業164+2.1%58△1億円
金融業252+8.1%56+7億円
建装業378+12.9%26+4億円
その他の事業591+4.3%20+0億円
連結合計10,323△0.0%535△40億円
セグメント別業績一覧
出典:髙島屋 2026年2月期(2025年度)決算説明会資料 P.7

通期業績予想(2027年2月期)

2027年2月期の連結計画は、総額営業収益10,550億円(前期比+2.2%)、営業利益575億円(前期比+40億円)、事業利益643億円(前期比+47億円)、経常利益570億円(前期比+1億円)としている。事業利益の増加はベトナム事業の配当金増大(22億円、前年13億円)が寄与する見込み。経常利益は負債活用に伴う支払利息の増加で増益幅が縮小する見込み。純利益は前年のCB買入消却に伴う特別損失の反動と、本年度の特別利益(政策保有株売却益等)を踏まえ380億円(前期比+462億円)を計画している。

項目2027年2月期(計画)前期比
総額営業収益10,550億円+2.2%
営業総利益3,088億円+92億円
販売管理費2,513億円+53億円
営業利益575億円+40億円
事業利益643億円+47億円
経常利益570億円+1億円
純利益380億円+462億円
2027年2月期 連結計画
出典:髙島屋 2026年2月期(2025年度)決算説明会資料 P.17

セグメント別の計画

セグメント別の2027年2月期計画は、国内・海外百貨店業の増益が営業増益40億円の主因となる見込み。国内百貨店業は総額営業収益8,675億円(前期比+2.0%)、営業利益277億円(前期比+28億円)で、国内顧客の既存店売上高は前期比+6%、インバウンドは前期比△11%を見込む。海外百貨店業は380億円(前期比+8.0%)、営業利益97億円(前期比+11億円)で、シンガポールは商品力強化により増収増益、上海・サイアムは増収・黒字転換を見込む。国内・海外の商業開発業は引き続き投資フェーズが継続し、2027年度以降の収益貢献を見込む。

セグメント総額営業収益(億円)前期比営業利益(億円)前期増減
国内百貨店業8,675+2.0%277+28億円
海外百貨店業380+8.0%97+11億円
国内商業開発業531+2.0%64△1億円
海外商業開発業183+11.5%63+5億円
金融業269+6.6%59+3億円
建装業381+0.9%26+1億円
その他の事業639+3.2%22+2億円
連結合計10,550+2.2%575+40億円

株主還元

2025年度の期末配当金は、一過性の純損失があったものの直近予想を維持し17円(年間配当34円)とした。2026年度の年間配当金は40円に増配し、配当性向は30%の水準を計画している。株主還元は、2024年度に6.0円増配・自己株式取得150億円、2025年度に9.5円増配・自己株式取得150億円・CB買入消却1,300億円と、連続的に拡充してきた。2026年度も6.0円増配を計画している(2024年9月の株式1株につき2株の分割考慮後)。

キャッシュ・アロケーションと株主還元の実績・計画
出典:髙島屋 2026年2月期(2025年度)決算説明会資料 P.38

中期経営計画/トピック

現中期経営計画(2024~2026年度)の最終年度にあたる2026年度は、成長ドライバーと位置づける国内・海外商業開発業や金融業への投資、人的資本投資・ESG投資等が計画通りに進捗している。2026年度のROEは8.3%を計画。2031年(創業200周年)に向けては、事業利益750~800億円、ROIC7.0%を目指す方向性を示し、百貨店以外の事業利益シェアを46%、海外シェアを32%まで高めるべく、次世代型SCへの転換・ベトナム事業・金融事業に重点投資する方針としている。

※本記事は高島屋が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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