※本記事はカナデンが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
カナデンの2026年3月期は、防衛・官公庁案件の増加や鉄道事業者の設備投資回復により順調に推移し、売上高は145,614百万円(前期比15.9%増)、経常利益は5,784百万円(同22.3%増)となった。電子医療装置の案件増加も寄与し、親会社株主に帰属する当期純利益は3,966百万円(同0.6%増)と増収増益となった。
連結業績(2026年3月期 実績)
売上高・利益とも前期を上回り、増収増益で着地した。売上総利益率は14.3%から13.8%へ低下したものの、営業利益・経常利益とも前期比で二桁の伸びとなった。
| 項目 | 2026年3月期 | 2025年3月期 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高(百万円) | 145,614 | 125,665 | 15.9% |
| 売上総利益(百万円) | 20,143 | 18,002 | 11.9% |
| 営業利益(百万円) | 5,332 | 4,499 | 18.5% |
| 経常利益(百万円) | 5,784 | 4,730 | 22.3% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益(百万円) | 3,966 | 3,942 | 0.6% |

セグメント別の状況
FAシステム事業は、配電制御機器が回復傾向となったことに加え、連結グループ入りした髙島電機が業績に寄与し堅調に推移した。ビル設備事業はデータセンター需要の増加に伴い制御盤・サブコン向けビジネスが堅調に推移した。インフラ事業は交通分野で車両用無線機器の更新やクロスセルが好調に推移したほか、社会システム分野で防衛・防災関連の案件が増加し、大幅な増収増益となった。情通・デバイス事業は電子医療装置の案件増加により好調に推移した。
| セグメント | 指標 | 2026年3月期 | 2025年3月期 |
|---|---|---|---|
| FAシステム | 売上高(百万円) | 54,935 | 48,247 |
| FAシステム | 経常利益(百万円) | 2,205 | 2,280 |
| ビル設備 | 売上高(百万円) | 18,335 | 17,523 |
| ビル設備 | 経常利益(百万円) | 307 | 318 |
| インフラ | 売上高(百万円) | 39,070 | 28,881 |
| インフラ | 経常利益(百万円) | 765 | 186 |
| 情通・デバイス | 売上高(百万円) | 33,273 | 31,012 |
| 情通・デバイス | 経常利益(百万円) | 2,150 | 1,897 |

通期業績予想(2027年3月期)
中国経済の成長鈍化や中東情勢の緊迫化に伴うエネルギー価格の高騰など先行き不透明な状況が続く一方、サプライチェーンの在庫調整は回復傾向を維持し、自動化やDX、脱炭素化を中心とした設備投資が堅調に推移すると予想し、増収増益を見込む。あわせて、事業特性と組織の管理体系にあわせてセグメント構成を見直し、2027年3月期からはFAシステム、ビル設備、半導体・デバイス、社会インフラの新セグメントで開示する。
| 項目 | 2027年3月期(予想) | 2026年3月期(実績) |
|---|---|---|
| 売上高(百万円) | 150,000 | 145,614 |
| 営業利益(百万円) | 5,900 | 5,332 |
| 経常利益(百万円) | 6,000 | 5,784 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益(百万円) | 4,000 | 3,966 |

株主還元
資本効率(ROE)の向上を強く意識し、持続的な成長と株主還元の充実を図るため、従来の累進配当政策に加え、株主資本配当率(DOE)4.5%を基準指標として採用する配当方針の変更を行った。2026年3月期の年間配当は72円、2027年3月期は100円を予想している。
| 決算期 | 年間配当(円) | 配当性向 | DOE |
|---|---|---|---|
| 2024年3月期 | 53円 | 35.8% | 2.8% |
| 2025年3月期 | 70円 | 41.3% | 3.5% |
| 2026年3月期 | 72円 | 40.5% | 3.4% |
| 2027年3月期(予想) | 100円 | 55.7% | 4.5% |

新中期経営計画「True Solution 2028」
2026年度から2028年度を計画期間とする新中期経営計画「True Solution 2028」では、営業利益82億円以上、営業利益率5.0%以上、ROE10.0%以上を目標に掲げる。さらに長期ビジョンとして2035年度にROE12.0%以上を目指すとしている。
※本記事はカナデンが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。