菊水化学工業

菊水化学工業、2026年3月期は増収増益 純利益63.1%増 2027年3月期業績は未定

決算サマリー 2026.08.21
菊水化学工業、2026年3月期は増収増益 純利益63.1%増 2027年3月期業績は未定

※本記事は菊水化学工業が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

菊水化学工業は2026年3月期(通期)の連結決算を発表した。売上高21,602百万円(前期比1.0%増)、営業利益403百万円(同52.3%増)、経常利益495百万円(同44.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益270百万円(同63.1%増)となり、増収増益を確保した。1株当たり当期純利益は21円53銭、1株当たり年間配当金は17円。2027年3月期の業績予想は、中東情勢に伴う原油・ナフサの供給不安などにより現時点で未定としている。

目次

連結業績(2026年3月期 実績)

2026年3月期は、原材料及びエネルギー価格の高騰による物価高、人手不足の深刻化による工事の遅延・延期、住宅塗替え及びマンション修繕市場の低調な推移、中東情勢の緊迫化に伴う原油・ナフサの供給不安による受注制限など、厳しい事業環境が続いた。上期は物価高による消費者マインドの変化もあり戸建て塗替え市場を中心に低調に推移したが、第3四半期以降はリフォーム・リニューアル市場において製品と施工を提供する事業が堅調に推移し、前期比2億1146万円の増収となった。売上原価率の低減(▲0.4%)などにより売上総利益が増加し、営業利益・経常利益・当期純利益はいずれも前期を上回った。また、中華民国(台湾)で合弁会社の菊水利諾工程股份有限公司が始動した。(単位:百万円、百万円未満切り捨て)

項目2025年3月期(前期)2026年3月期(当期)増減額
売上高21,39021,602211
営業利益264403138
経常利益341495153
当期純利益165270104

営業利益の増減要因

営業利益は前期の264百万円から403百万円へ138百万円増加した。売上総利益の増加が135百万円のプラス要因となった一方、責任施工事業の拡大に伴う完成工事補償引当繰入金の増額(▲55百万円)、新ブランド「キクスイリフォームハーモニー」発足に伴う各種コンテンツ拡充による販売促進費の増加(▲38百万円)、給与改定等による人件費の増加(▲47百万円)、基幹システム構築に関連するソフトウエア投資の増加を含む減価償却費の増加(▲8百万円)がマイナス要因となった。一方、修繕費(40百万円)およびその他経費(112百万円)はプラスに寄与した。

要因金額(百万円)
2025年3月期 通期営業利益264
売上総利益の増減135
人件費▲47
完成工事引当金▲55
販売促進費▲38
減価償却費▲8
修繕費40
その他経費112
2026年3月期 通期営業利益403
2026年3月期 営業利益の分析(増減要因)
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.10

通期業績予想

2027年3月期の連結業績予想については、中東情勢の影響により当該地域からの原油・ナフサの供給不安が続き、原材料及びエネルギー価格の高騰を含め先行き不透明な状況であることから、現時点では合理的な見積りが困難なため未定としている。シンナーをはじめ塗料・仕上塗材の価格改定や製品の出荷制限が実施されており、関連団体が関係省庁に生産活動に関する要望書を提出するなど、製品の流通が不安定な状況にある。業績予想の算定が可能となった時点で速やかに公表するとしている。

項目2026年3月期(実績)2027年3月期(予想)
売上高21,602未定
営業利益403未定
経常利益495未定
親会社株主に帰属する当期純利益270未定
2027年3月期 連結業績予想
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.14

株主還元

配当等の方針について、利益還元を経営課題の一つと位置づけ、安定的な配当を継続しつつ、業績動向を勘案して増配など株主にとって有益な還元方法を採用するとしている。2026年3月期の年間配当金は1株当たり17円00銭(中間7円00銭、期末10円00銭)で、2027年3月期も同額の年間17円00銭(中間7円00銭、期末10円00銭)を予想している。

項目2026年3月期(実績)2027年3月期(予想)
中間配当金7円00銭7円00銭
期末配当金10円00銭10円00銭
年間配当金合計17円00銭17円00銭
株主還元について(配当金の推移・予想)
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.15

中期経営計画

中期経営計画では、2026年3月期の経営目標として売上高225.0億円・営業利益6.5億円を掲げていたが、実績は売上高216.0億円・営業利益4.0億円となった。2028年3月期に向けた新たな経営目標として売上高250.0億円・営業利益10.0億円を掲げ、ROEは期間中に5%以上、2030年までに8%を目指すとしている。自己資本比率は60.05%(実績)であり、50%以上の維持を目標とする。基本方針として「信頼の獲得」「価値の創造」「経営基盤の強化」を掲げ、環境に配慮した製品の普及・提案、責任施工のプラットホーム拡大、社会インフラ市場の新規開拓などに取り組むとしている。

中期経営計画の推移(経営目標)
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.23

※本記事は菊水化学工業が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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