※本記事はヴィア・ホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
ヴィア・ホールディングスの2026年3月期(2025年4月1日〜2026年3月31日)連結業績は、売上高17,405百万円(前期比+31百万円)とほぼ横ばいで推移した一方、営業利益は68百万円の損失(前期は198百万円の利益)に転落し、経常利益も157百万円の損失(前期は122百万円の利益)となった。親会社株主に帰属する当期純利益は512百万円の損失で、前期の19百万円の損失から赤字幅が拡大した。
客単価戦略の継続により売上高は前期を上回ったものの、既存店客数は前年比98.2%と想定を下回った。最低賃金改定を背景とした人件費の増加や、原材料費・物流費の高止まりが続き、収益面を圧迫した。
連結業績(2026年3月期 実績)
損益計算書ベースでは、売上原価は5,892百万円(前期比+211百万円、売上比33.9%)、売上総利益は11,512百万円(同△180百万円、売上比66.1%)、販売費及び一般管理費は11,581百万円(同+87百万円、売上比66.5%)となった。営業利益は前期の198百万円の利益から68百万円の損失に転じ、経常利益・当期純利益も前期実績を下回った。
| 項目 | 2026年3月期 | 2025年3月期 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 17,405百万円 | 17,373百万円 | +31百万円 |
| 売上原価 | 5,892百万円 | 5,680百万円 | +211百万円 |
| 売上総利益 | 11,512百万円 | 11,693百万円 | △180百万円 |
| 販売費及び一般管理費 | 11,581百万円 | 11,494百万円 | +87百万円 |
| 営業利益 | △68百万円 | 198百万円 | △267百万円 |
| 経常利益 | △157百万円 | 122百万円 | △279百万円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | △512百万円 | △19百万円 | △492百万円 |

業態別店舗数の状況
グループの店舗数は、不採算店舗の整理および業態転換を進めた結果、2025年3月期末の305店舗(うちFC・のれん分け29)から2026年3月期末は287店舗(同25)へ18店舗減少した。備長扇屋・やきとりの扇屋・炭火やきとりオオギヤは187店舗から172店舗へ15店舗減少した一方、しんぱち食堂・他や日本橋紅とんなどは店舗数を増やした。
| 業態・ブランド | 2025年3月期末 | 2026年3月期末 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 備長扇屋・やきとりの扇屋・炭火やきとりオオギヤ | 187店舗(うちFC・のれん分け28) | 172店舗(うちFC・のれん分け25) | △15 |
| しんぱち食堂・他 | 4店舗 | 5店舗 | +1 |
| 日本橋紅とん | 22店舗 | 23店舗 | +1 |
| ぼちぼち・他 | 7店舗 | 5店舗 | △2 |
| いちげん・とりげん・他 | 10店舗 | 9店舗 | △1 |
| 魚や一丁 | 5店舗(うちFC・のれん分け1) | 4店舗 | △1 |
| パステル | 32店舗 | 33店舗 | +1 |
| FR(中華系) | 15店舗 | 15店舗 | +0 |
| カジュアル・ダイニング(バル)・他 | 23店舗 | 21店舗 | △2 |
| グループ合計 | 305店舗(うちFC・のれん分け29) | 287店舗(うちFC・のれん分け25) | △18 |

通期業績予想(2027年3月期)
会社は2027年3月期の連結業績予想として、売上高17,500百万円(2026年3月期実績比+95百万円)、営業利益300百万円(同+368百万円)、経常利益180百万円(同+337百万円)、当期純利益△50百万円(同+462百万円)を計画している。既存店売上の改善、不採算店舗整理と高収益モデルへの転換、原価率の改善、スマホオーダー導入等による人件費率の改善、ワンカンパニー化による本部コストの削減などにより、営業利益は段階的な回復を見込む。
| 項目 | 2027年3月期(予想) | 2026年3月期(実績) | 差異 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 17,500百万円 | 17,405百万円 | +95百万円 |
| 営業利益 | 300百万円 | △68百万円 | +368百万円 |
| 経常利益 | 180百万円 | △157百万円 | +337百万円 |
| 当期純利益 | △50百万円 | △512百万円 | +462百万円 |

株主還元
本資料に配当金額の記載はなく、株主還元としては株主優待制度(株主割引券)が案内されている。2026年3月末日の基準日より制度を拡充し、保有株式数100株以上の株主を対象に、保有株数に応じて年間8,000円相当(500円割引券16枚)から48,000円相当(同96枚、10,000株以上)の株主割引券を進呈する。株主割引券はヴィアグループが全国で展開する店舗で、飲食代金1,000円(税込)ごとに1枚(500円割引)利用できる。
中期経営計画2028の概要と進捗
中期経営計画2028では、「業態モデルの再定義」「収益構造モデルの再設計&移行」「人財総活躍モデルの進化」の3つの戦略により『戦略的縮小型成長モデル』への転換を進め、2028年以降は出店加速化・海外進出により『500店舗時代(OSC店含む)』を目指すとしている。
| 項目 | 2025年3月期(実績) | 2026年3月期(中計策定時計画) | 2027年3月期(計画) | 2028年3月期(計画) |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 17,374百万円 | 17,720百万円 | 19,500百万円 | 22,400百万円 |
| 営業利益 | 199百万円 | 310百万円 | 600百万円 | 900百万円 |
| 純資産 | 1,159百万円 | 1,750百万円 | 2,000百万円 | 2,800百万円 |
| 店舗数 | 308店舗 | 291店舗 | 297店舗 | 309店舗 |

なお、2026年3月期の実績(売上高17,405百万円、営業利益△68百万円)は、中期経営計画2028策定時点(2025年8月12日適時開示)で示された計画値(売上高17,720百万円、営業利益310百万円)を下回った。
進捗施策として、グロースパートナーズ株式会社によるハンズオン型業務支援のもと、E種優先株式15億円および新株予約権15億円により資金を確保し、C種優先株式の償還8億円・出店等4億円・M&A等18億円に充当した。また、備長扇屋創業の地である名古屋で新モデル店舗を出店(2025年2月)したほか、紅とん飯田橋東口店・新宿東口店(2025年10月・12月出店)で地下・空中階を活用した都市型モデルを展開した。物流面では全国の物流センターを12拠点から7拠点へ統合し、最終的には5拠点体制を目指すとしている。
※本記事はヴィア・ホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。