マツモト

マツモト、2026年4月期は営業損失159百万円・当期純利益155百万円 継続企業の前提に関する注記を記載

決算サマリー 2026.09.29
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※本記事はマツモトが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

学校アルバムの製造販売を主力とするマツモトの2026年4月期決算は、売上高2,126百万円(前期比2.0%減)、営業損失159百万円(前期は営業損失265百万円)、経常損失84百万円(前期は経常損失261百万円)となった。土地・投資有価証券の売却益などの特別利益を計上し、当期純利益は155百万円(前期は当期純損失653百万円)だった。3期連続の営業損失及び経常損失、4期連続の営業キャッシュ・フローのマイナスとなり、同社は継続企業の前提に関する注記を記載している。配当は無配を継続する。

目次

業績(2026年4月期 実績)

短信によると、印刷業界では情報媒体のデジタル化や環境意識の高まりによりペーパーメディアの需要構造が変化している。同社の売上高は学校アルバム部門と一般商業印刷部門で構成され、学校アルバム部門は少子化の進行による市場規模の縮小と価格競争の激化で厳しい事業環境が続き、一般商業印刷部門もペーパーメディア需要の変化の影響を受けて、両部門とも前期を下回った。

損益面では、採用抑制による労務費の減少と、前期に固定資産の減損損失を計上したことに伴う減価償却費の減少などにより製造原価の低減が進み、売上原価は前期比155百万円減少した。営業損失は前期比105百万円、経常損失は同176百万円縮小した。保険解約に係る営業外収益のほか、土地・投資有価証券の売却、役員退職慰労引当金の戻入に係る特別利益を計上したことで、最終損益は当期純利益となった。

項目2026年4月期2025年4月期増減率
売上高2,126百万円2,169百万円2.0%減
営業利益△159百万円△265百万円-
経常利益△84百万円△261百万円-
当期純利益155百万円△653百万円-

継続企業の前提に関する注記

同社は当事業年度に営業損失159百万円、経常損失84百万円を計上し、3期連続で営業損失及び経常損失となった。さらに4期連続で営業活動によるキャッシュ・フローがマイナスとなった。主力の学校アルバム部門は卒業シーズン前の2月、3月に売上が集中し、売上債権の回収は3〜4月に集中する一方、12〜1月に先行して発生する仕入債務や諸費用の支払を手元資金と銀行借入で賄っている。営業キャッシュ・フローのマイナスにより当事業年度末日後1年内の資金繰りに懸念があり、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような状況が存在しているとしている。

対応策として、①学校アルバム販売価格の適正化による収益の改善、②労務費及び人件費の削減(代表取締役報酬の40%減額を含む。労務費及び人件費を前年比約4%削減する計画)、③拠点の集約・売却等による効率化を掲げる。ただし、これらの対応策は実施途上であり、関係当事者との最終的な合意が得られていないものもあるため、現時点では継続企業の前提に関する重要な不確実性が存在すると認識していると記載している。

財政状態・キャッシュ・フロー

総資産は前事業年度末に比べ281百万円増加し、2,367百万円となった。現金及び預金が456百万円増加した一方、土地の売却などにより固定資産は減少した。負債では短期借入金が200百万円増加し、社債の新規発行により社債が200百万円増加した。純資産は前事業年度末に比べ171百万円増加し996百万円、自己資本比率は42.1%(前期末39.4%)となった。

項目2026年4月期2025年4月期
総資産2,367百万円2,085百万円
純資産996百万円825百万円
自己資本比率42.1%39.4%
1株当たり純資産880.19円725.19円

営業活動によるキャッシュ・フローは281百万円の支出(前期比144百万円支出増)で、役員退職慰労引当金の減少や固定資産売却益の調整などが減少要因となった。投資活動によるキャッシュ・フローは有形固定資産や投資有価証券の売却、保険積立金の解約による収入により450百万円の収入、財務活動によるキャッシュ・フローは短期借入金の純増と社債の発行により287百万円の収入となった。現金及び現金同等物の期末残高は676百万円。

株主還元

2026年4月期の年間配当金は0円で、前期に続き無配となった。2027年4月期も年間配当金は0円を予想している。

項目2026年4月期(実績)2027年4月期(予想)
1株当たり年間配当金0.00円0.00円

2027年4月期の業績予想

2027年4月期の業績予想は、売上高2,186百万円(前期比2.8%増)、営業利益32百万円、経常利益10百万円、当期純利益48百万円(同68.8%減)。同社は不採算取引の見直し、適正な価格改定の推進、早期入稿施策による生産負荷の平準化、生産拠点の再編及び業務プロセスの見直しを進めるほか、制作工程の標準化やデジタル化、AI等の活用による業務効率化で収益構造の改善に取り組むとしている。季節的要因により売上高と利益が第4四半期に集中することなどから、第2四半期累計期間の業績予想は開示せず、通期予想のみを開示している。

項目2027年4月期(予想)増減率
売上高2,186百万円2.8%増
営業利益32百万円-
経常利益10百万円-
当期純利益48百万円68.8%減
1株当たり当期純利益42.91円-

新たな取り組み

同社は既存事業の収益力強化に向けた構造改革を進めるとともに、教育分野における新たな価値創出を目指す「DAT(Digital Asset Treasury)構想」を掲げている。学校アルバム事業で培った教育分野での知見や学校ネットワークを活用し、人材の能力を測定・可視化して金融と融合させる新たなサービスの展開を検討しており、パートナー企業との連携を進めているとしている。

本記事はマツモトが公表した2026年4月期決算短信をもとに作成しています。決算短信は監査法人の監査対象外です。

※本記事はマツモトが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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