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プリントネット、2025年8月期は減収も営業増益

決算サマリー 2026.08.30
プリントネット、2025年8月期は減収も営業増益

※本記事はプリントネットが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

プリントネット株式会社(証券コード:7805)の2025年8月期(通期)業績は、売上高9,213百万円(前期比▲1.0%)とやや減収となったものの、営業利益563百万円(前期比+25.5%)、経常利益565百万円(前期比+24.0%)、当期純利益433百万円(前期比+105.7%)といずれも増益となった。当期純利益の伸びには、特別利益として保険解約返戻金105百万円を計上したことが寄与している。採算性の良い売上受注を優先した結果、粗利率は22.7%と前期比1.4ポイント改善した。2026年8月期は売上高9,867百万円(前期比+7.1%)、営業利益620百万円(同+10.2%)を計画しており、九州第二工場(仮称)の建設に向けた投資を本格化するとしている。

目次

業績(2025年8月期 実績)

2025年8月期の業績は、期初計画(売上高9,402百万円、営業利益516百万円、経常利益522百万円、当期純利益318百万円)に対し、売上高は下回ったものの、営業利益・経常利益・当期純利益は上回って着地した。売上高は9,213百万円(期初計画比▲2.0%、前期比▲1.0%)、営業利益は563百万円(期初計画比+9.0%、前期比+25.5%)、経常利益は565百万円(期初計画比+8.2%、前期比+24.0%)、当期純利益は433百万円(期初計画比+35.8%、前期比+105.7%)、1株当たり当期純利益は89円58銭(前期43円58銭、期初計画65円98銭)となった。売上原価は7,122百万円(前期7,321百万円、▲2.7%)、売上総利益は2,091百万円(前期1,984百万円、+5.4%、粗利率1.4ポイント改善)、販売費及び一般管理費は1,527百万円(前期1,535百万円、▲0.5%)となった。当期純利益には特別利益として保険解約返戻金105百万円を計上している。

項目2024年8月期実績2025年8月期期初計画2025年8月期実績対計画比対前期比
売上高9,306百万円9,402百万円9,213百万円▲2.0%▲1.0%
営業利益448百万円516百万円563百万円+9.0%+25.5%
経常利益456百万円522百万円565百万円+8.2%+24.0%
当期純利益210百万円318百万円433百万円+35.8%+105.7%
1株当たり当期純利益43円58銭65円98銭89円58銭
2025年8月期業績サマリー
出典:2025年8月期 決算説明資料 P.13

顧客区分別の状況

資料は、代理店契約を締結している大口得意先と、それ以外の得意先に分けて印刷売上高を開示している。2025年8月期の大口得意先以外の印刷売上高は6,419百万円(前期比+472百万円)、大口得意先の印刷売上高は2,646百万円(前期比▲569百万円)となった。大口得意先以外の売上高構成比の向上により、粗利率は通期で前期比1.4ポイント改善したとしている。

区分2025年8月期 印刷売上高前期比
大口得意先以外6,419百万円+472百万円
大口得意先2,646百万円▲569百万円
印刷売上高推移(大口得意先/大口得意先以外)
出典:2025年8月期 決算説明資料 P.16

営業利益の増減要因

営業利益の増減分析では、2024年8月期の営業利益448百万円に対し、売上高要因が▲92百万円、材料費要因が+230百万円、人件費要因が▲14百万円、外注費要因が+46百万円、その他経費要因が▲98百万円、発送運賃要因が+44百万円積み上がり、2025年8月期の営業利益は563百万円となった。資料は、採算性の良い売上受注を優先したことによる材料費の削減、および外注の内製化により、営業利益は前期比114百万円の増益になったとしている。

2025年8月期 営業利益の増減分析
出典:2025年8月期 決算説明資料 P.17

財務状況

貸借対照表は、総資産7,488百万円(前期比+321百万円)、純資産4,170百万円(同+385百万円)、自己資本比率55.6%(前期52.7%、+2.9pt)となった。キャッシュ・フローは、営業キャッシュ・フローが1,348百万円(前期639百万円)、フリー・キャッシュ・フローが1,273百万円(前期279百万円)となり、資料は「自己資本比率55.6%と財務基盤強化、フリーキャッシュフロー1,273百万円」としている。

2026年8月期 業績予想

2026年8月期の業績予想は、売上高9,867百万円(前期比+7.1%)、営業利益620百万円(同+10.2%)、経常利益617百万円(同+9.1%)、当期純利益373百万円(同▲13.8%)、1株当たり当期純利益77円22銭としている。資料は、当期純利益については前期に保険解約返戻金があったため減少となる見通しであるとし、粗利率改善の継続推進と、九州第二工場(仮称)への投資を本格開始するとしている。

項目2025年8月期実績2026年8月期通期予想増減率
売上高9,213百万円9,867百万円+7.1%
営業利益563百万円620百万円+10.2%
経常利益565百万円617百万円+9.1%
当期純利益433百万円373百万円▲13.8%
1株当たり当期純利益89円58銭77円22銭

株主還元

1株当たり年間配当金は、2021年10円、2022年10円、2023年12円、2024年13円、2025年(予定)13円で推移しており、資料は「更なる成長投資を実施する中で前期実績の13円を維持」「累進配当を継続」としている。株主優待は2023年度から実施しており、2025年度からQUOカードをデジタルギフト®(QUOカードPayを含む)へ変更し、保有株数・継続保有期間に応じて黒豚しゃぶしゃぶセット(約1kg)等を贈呈するとしている。

1株当たり配当金
2021年10円
2022年10円
2023年12円
2024年13円
2025年(予定)13円
株主還元(1株当たり年間配当金)
出典:2025年8月期 決算説明資料 P.26

中期経営計画(2026年8月期~2030年8月期)

中期経営計画は2026年8月期から2030年8月期までの5カ年計画で、5カ年の営業利益CAGR13%成長を計画としている。2025年8月期実績(売上高9,213百万円、営業利益563百万円、営業利益率6.1%、EBITDA1,049百万円、ROE10.9%)に対し、2030年8月期の数値計画は売上高12,250百万円、営業利益1,056百万円、営業利益率8.6%、EBITDA1,542百万円、ROE10.4%としている。九州第二工場(仮称)は総投資額35億円で、現況の九州工場のキャパ約20億円を約40億円に拡大し、資材コストは年間約3,000万円以上の削減を見込むとしている。中期戦略の4本柱として「成長への設備投資」「人材育成投資」「サービス・サポート体制強化」「ESG対応」を掲げている。

トピックス

2025年8月28日付で、名古屋証券取引所メイン市場へ重複上場した。東京証券取引所スタンダード市場の上場維持基準については、2025年8月31日時点で株主数・流通株式数・流通株式時価総額・流通株式比率の全ての基準に適合していることを確認したとしている。資料によれば、2024年8月末時点では流通株式時価総額が9.12億円と基準の10億円を下回っていたが、2025年8月末時点では12.55億円となり基準に適合した。また、2024年12月13日付で、従業員の帰属意識醸成等を目的とした従業員向け株式報酬制度の導入を決議しており、信託期間は2025年5月30日から2030年1月末日(予定)、自己株式25万株(159,500,000円)を処分するとしている。

※本記事はプリントネットが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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