※本記事はスリー・ディー・マトリックスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
株式会社スリー・ディー・マトリックスの2026年4月期(2025年度)通期は、売上高10,886百万円(前期比+3,952百万円、+57%)、営業利益1,335百万円(前期は営業損失1,156百万円)となり、営業黒字化を達成した。営業利益率は12.3%。米国を中心とした販売の伸長が業績を牽引した。
業績(2026年4月期 実績)
売上高は前期比57%増加した。前期(2025年4月期)は製品・原材料の評価損計上により売上原価が押し上げられていたため、粗利率は前期の63%から78%へ改善した(差は15ptに相当)。研究開発費・販管費が増加する中でも増収効果が上回り、営業利益は前期比+2,491百万円の改善となり黒字転換した。
| 項目 | 2026年4月期(当期) | 2025年4月期(前期) | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 10,886 | 6,934 | +3,952 |
| 売上原価 | 2,314 | 2,509 | △195 |
| 粗利益 | 8,572 | 4,424 | +4,147 |
| 粗利率 | 78% | 63% | +15pt |
| 研究開発費 | 640 | 498 | +142 |
| 販管費 | 6,596 | 5,082 | +1,655 |
| 営業利益 | 1,335 | △1,156 | +2,491 |
財務状況
2026年4月30日時点の資産合計は9,795百万円(前期末比+3,282百万円)、純資産は6,796百万円(同+4,580百万円)。売上増に伴い売掛金が増加した一方、第9回無担保転換社債型新株予約権付社債(CB)は2026年2月26日までに全ユニットが転換され、これによりすべてのCBの残高がゼロとなった。第36回新株予約権の一部行使により2025年度累計で4.9億円を調達したほか、在庫積み増し等のため三井住友銀行・りそな銀行より計3億円を追加借入した。
エリア別の売上状況
エリア別では、米国が前期比+98%と大きく伸長し全体を牽引した。欧州は消化器内視鏡領域が微増にとどまる一方、耳鼻咽喉科・泌尿器科の成長により前期比+26%。日本は保険請求却下事例の発生に伴う病院の買い控えにより成長が停滞し、前期比+1%となった。
| 区分 | 2026年4月期(当期) | 2025年4月期(前期) | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 米国 | 6,249 | 3,152 | +98% |
| 欧州 | 2,595 | 2,052 | +26% |
| 日本 | 1,256 | 1,234 | +1% |
| その他 | 786 | 496 | 開示なし |
| 合計 | 10,886 | 6,934 | +57% |


通期業績予想
2027年4月期(2026年度)計画は、売上高13,422百万円(前期比+2,536百万円、+23%)、営業利益1,652百万円(同+317百万円、+23%)を計画。経常利益・当期純利益は為替差損益の変動により今後変動する可能性があるとしており、前期比の増減額は開示されていない。米国が引き続き売上成長を牽引する計画で、継続的な成長のための投資を見込みつつ黒字を確保する計画としている。
| 項目 | 2027年4月期(計画) | 2026年4月期(実績) | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 13,422 | 10,886 | +2,536(+23%) |
| 営業利益 | 1,652 | 1,335 | +317(+23%) |
| 経常利益 | 1,640 | 3,971 | 開示なし |
| 当期純利益 | 1,590 | 4,155 | 開示なし |
エリア別の売上計画では、米国が引き続き成長を牽引する一方、日本は保険償還請求の却下から製品使用の抑制が一部地域で発生しているとして前期比減少を計画している。
| 区分 | 2027年4月期(計画) | 2026年4月期(実績) | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 米国 | 8,590 | 6,249 | +37% |
| 欧州 | 2,922 | 2,595 | +12% |
| 日本 | 1,100 | 1,256 | △12% |


株主還元
配当に関する記載はない。
中期経営計画
資料は中期経営計画の方針として、米国GI市場にフォーカスした確度の高い成長を目指す方針を2026年度計画でも継続する一方、GI以外の既存・新規分野は保守的な期待値にとどめるとしている。黒字化達成のタイミングを捉え、今後の継続的な成長実現に向けたチーム体制強化やオペレーション力向上のための販管費の規律ある増加を許容しつつ、黒字化達成以降も着実な利益確保・拡大を指向するとしている。研究開発では大きな治験は計画しないものの、米国における新規承認取得の加速にグループのリソースを集中するとしている。
※本記事はスリー・ディー・マトリックスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。