※本記事はエッチ・ケー・エスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
株式会社エッチ・ケー・エスの2025年8月期の連結業績は、売上高8,976百万円(前期比99.7%)、営業利益394百万円(同94.5%)、経常利益457百万円(同95.9%)となり、いずれも前期を下回った。一方、親会社株主に帰属する当期純利益は361百万円(同103.9%)と増加した。
資料は、米国市場におけるアフターパーツ需要の落ち込みや、製造受託事業における委託企業の需要減少の影響等を完全には補えず、売上高は前期を下回ったとしている。当期純利益は特別利益として製品補償引当金戻入益57百万円等を計上したことから増加したが、営業利益・経常利益はいずれも減益となった。
連結業績(2025年8月期 実績)
米国における関税政策を含む通商・経済政策の不透明さや中国経済の失速リスクなどにより事業環境の不確実性が高まったとしている。特に米国の輸入関税問題について、現地セルアウト価格の上昇に伴う顧客需要の減退や、輸出関税の負担による利益率の低下など影響が大きく、米国通商政策への対応が喫緊の課題としている。売上総利益率は40.3%と前期を0.3ポイント下回った。販売費及び一般管理費は、6月より徴収が本格化した米国向け関税の影響で販売運送費が増加したが、減価償却費や広告宣伝費等の減少により全体では前期比11百万円の減少となった。
| 項目 | 2025年8月期 | 2024年8月期 | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 8,976百万円 | 9,004百万円 | 99.7% |
| 売上総利益 | 3,617百万円 | 3,651百万円 | 99.1% |
| 販売費及び一般管理費 | 3,222百万円 | 3,233百万円 | 99.7% |
| 営業利益 | 394百万円 | 418百万円 | 94.5% |
| 経常利益 | 457百万円 | 476百万円 | 95.9% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 361百万円 | 347百万円 | 103.9% |
地域別の売上状況
アフターマーケット事業では国内販路の需要が堅調に推移し、海外販路でも中国・タイ等で現地セルアウトが増えたことから、同事業の売上高は国内・海外ともに前期を上回った。一方、製造受託事業の一部で委託企業の在庫調整等に伴う受注減の影響を受け、売上高全体では前期を下回った。地域別では、国内全体の売上高は前期比90百万円の減少(1.5%減)、北米は87百万円の減少(7.6%減)、アジア圏は前期比101百万円の増加(7.4%増)、欧州は前期比10百万円の増加(4.3%増)となった。
| 地域 | 2025年8月期 | 2024年8月期 |
|---|---|---|
| 日本 | 6,066百万円 | 6,157百万円 |
| 北米 | 1,065百万円 | 1,152百万円 |
| アジア | 1,464百万円 | 1,363百万円 |
| 欧州その他 | 380百万円 | 330百万円 |


株主還元
2025年8月期の1株当たり配当金は65.00円(前期も65.00円)、配当性向は25.4%(前期26.4%)となった。当社は、2023年11月28日開示の「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応に関するお知らせ」において、配当性向を2023年8月期の25.1%と同等の水準で維持することを目標としている。また、政策保有株式の縮減についても、主に金融機関や保険会社との間で持合株式の売却に向けた協議を続けているとしている。
| 項目 | 2025年8月期 | 2024年8月期 | 2023年8月期 |
|---|---|---|---|
| 1株当たり配当金 | 65.00円 | 65.00円 | 80.00円 |
| 配当性向 | 25.4% | 26.4% | 25.1% |
| 1株当たり当期純利益 | 255.45円 | 245.77円 | 318.78円 |
| ROE | 3.4% | 3.4% | 4.5% |

2026年8月期 経営目標/トピックス
当社が最優先で取り組むべき課題は米国通商政策への対応としている。米国の販売代理店と協議のうえ、アイテムごとに価格改訂を行いながら、付加価値の高い商材を中心に販売価格を見直す方針である。また、新しい販売エリアの拡充と新しいカテゴリーへの進出により新たな需要を掘り起こす施策も進めるとしている。工場稼働率の低下による原価率上昇を防ぐため、サスペンションやマフラー、エンジン部品、ターボ製品等の内製品を中心にコスト戦略を強化するとしている。
2026年8月期の経営目標として、新たな評価制度の導入、品質目標の推進、グローバル市場・お客様・社員同士の理解を深めたスピード対応、HKSブランドのさらなる強化の4点を掲げている。2025年8月期のトピックスとして、「TOKYO AUTO SALON 2025」への出展(展示車両が「チューニングカー部門優秀賞」を受賞)、「Nostalgic 2days」への子会社日生工業株式会社との初の共同出展、「全日本ダートトライアル選手権」への3年連続シリーズチャンピオン獲得などが挙げられている。

※本記事はエッチ・ケー・エスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。