※本記事は多摩川ホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
株式会社多摩川ホールディングスは2025年10月期の連結業績を発表した。売上高は5,587百万円(前年同期比+833百万円)、営業利益は278百万円(同+226百万円)、経常利益は231百万円(同+186百万円)となり、増収増益で各利益段階で黒字を確保した。当期純利益は268百万円だった。
なお、決算期変更(3月期から10月期へ)に伴い、前期(2024年10月期)は7カ月間の変則決算となっており、比較対象の前年同期は2023年11月~2024年10月までの試算表(未監査)による参考値を使用している。
連結業績(2025年10月期 実績)
電子・通信用機器事業は官公庁向け売上(前年同期比+1,498百万円)がけん引し、同事業における官公庁向け売上高の構成比は51%に増嵩した。再生可能エネルギー事業は、前年同期間中に風力発電所をバルクで売却した反動で減収となったが、利益率の高い売電収入の増加等により安定した収益基盤を構築した。その他包括利益は517百万円(2024年10月期決算比+587百万円)で、投資有価証券の評価額上昇により“その他有価証券評価差額金”427百万円、“為替換算調整勘定”90百万円を計上した。また、投資有価証券売却益124百万円を特別利益に計上した。
| 項目 | 当期(2025年10月期) | 前期(参考値) | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 5,587百万円 | 4,754百万円 | +833百万円 |
| 売上総利益 | 1,692百万円 | 1,371百万円 | +321百万円 |
| 営業利益 | 278百万円 | 52百万円 | +226百万円 |
| 経常利益 | 231百万円 | 45百万円 | +186百万円 |
| 当期純利益 | 268百万円 | 開示なし | 開示なし |
| EBITDA(EBITDAマージン) | 625百万円(11.1%) | 開示なし | 開示なし |
| その他包括利益 | 517百万円 | 開示なし | 2024年10月期決算比+587百万円 |

セグメント別業績説明
電子・通信用機器事業は、国家予算拡大を背景にレーダーサイト更新向け大型リピート案件が堅調に推移したほか、新規装備品向けRFモジュールが量産フェーズへ移行し売上に寄与した。売上高は期初予算に対し109%で着地し、受注高5,787百万円は売上高を上回る水準を維持した。再生可能エネルギー事業は、前年同期間中に小形風力発電所14基を販売した反動で売上が減少した一方、金融機関からのシンジケートローンを活用して開発した小形風力発電所30基が期を通じて売電に貢献し、利益率が改善した。当社が利用する計画のない系統用蓄電所の開発権利を複数売却したことも収益に貢献した。
| セグメント | 指標 | 当期(2025年10月期) | 前期(参考値) |
|---|---|---|---|
| 電子・通信用機器事業 | 売上高 | 5,029百万円 | 3,875百万円 |
| 電子・通信用機器事業(内 官公庁向け) | 売上高 | 2,610百万円 | 1,112百万円 |
| 電子・通信用機器事業 | セグメント利益 | 574百万円 | 367百万円 |
| 電子・通信用機器事業 | 受注高 | 5,787百万円 | 5,362百万円 |
| 再生可能エネルギー事業 | 売上高 | 558百万円 | 878百万円 |
| 再生可能エネルギー事業 | セグメント利益 | 74百万円 | 45百万円 |


通期業績予想
2026年10月期は、電子・通信用機器事業、再生可能エネルギー事業共に増収増益を計画している。売上高は6,270百万円(前期比+683百万円)、事業利益は369百万円(前期比+91百万円、事業利益率5.8%)を計画する一方、当期純利益は238百万円(前期比△30百万円、当期純利益率3.7%)と減益を計画している。資料では、2025年10月期は投資有価証券売却益124百万円を特別利益に計上したことと、2026年10月期第1四半期連結会計期間の連結財務諸表からIFRSを任意適用し、2026年10月期の連結業績予想はIFRS基準で作成していることが付記されている。
| 項目 | 予想(2026年10月期) | 前期(実績・2025年10月期) |
|---|---|---|
| 売上高 | 6,270百万円 | 5,587百万円 |
| 多摩川電子(セグメント) | 5,645百万円 | 5,029百万円 |
| 多摩川エナジー(セグメント) | 625百万円 | 558百万円 |
| 事業利益(事業利益率) | 369百万円(5.8%) | 278百万円(5.0%) |
| 当期純利益(当期純利益率) | 238百万円(3.7%) | 268百万円(4.8%) |

中期経営計画
資料は国内(官公庁向けの安定成長)、海外(ASEAN市場での非連続成長)、新領域(エネルギー・蓄電池)の3つの成長ドライバーが同時に立ち上がることで「過去最高売上を目指すフェーズへ」入るとしている。電子・通信用機器事業については「2030年度 売上高100億円 営業利益率15%を目指します」としている(同事業単独の目標)。ベトナム新工場については、コスト競争力の向上、量産体制の確立、ASEAN市場への迅速な供給の実現を掲げている。
| 項目 | 2027年10月期 | 2028年10月期 | 2029年10月期 | 2030年10月期 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 7,052百万円 | 8,291百万円 | 9,697百万円 | 11,154百万円 |
| 多摩川電子(セグメント) | 6,267百万円 | 7,324百万円 | 8,558百万円 | 10,000百万円 |
| 多摩川エナジー(セグメント) | 785百万円 | 967百万円 | 1,139百万円 | 1,154百万円 |
| 事業利益(事業利益率) | 446百万円(6.3%) | 761百万円(9.2%) | 1,071百万円(11.0%) | 1,419百万円(12.7%) |
| 当期純利益(当期純利益率) | 246百万円(3.5%) | 467百万円(5.6%) | 683百万円(7.0%) | 925百万円(8.3%) |
※本記事は多摩川ホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。