ソシオネクスト

ソシオネクスト、2026年3月期は増収も営業減益 商談獲得残高は約1兆5,100億円に

決算サマリー 2026.08.20
ソシオネクスト、2026年3月期は増収も営業減益 商談獲得残高は約1兆5,100億円に

※本記事はソシオネクストが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

株式会社ソシオネクストは2026年4月28日、2026年3月期の連結決算を発表した。売上高は2,008億円で前期比6.5%増となったものの、製品売上原価率の上昇などにより営業利益は124億円で前期比50.6%減、当期純利益は87億円で前期比55.4%減となった。2025年10月公表の期中予想と比較すると、為替影響などにより売上高・営業利益・当期純利益はいずれも上振れした。商談獲得残高は約1兆5,100億円(1ドル120円換算)となり、前年度末から約1,700億円増加した。

目次

連結業績(2026年3月期 実績)

売上高は製品売上が1,618億円(前期比10.4%増)となった一方、NRE売上は383億円(前期比6.6%減)となり、全体では2,008億円(前期比6.5%増)となった。製品売上原価率は68.6%となり、前期の57.7%から10.9ポイント上昇した。研究開発費は585億円(前期比2.2%減)、研究開発費を除く販売費及び一般管理費は189億円(前期比1.0%減)だった。この結果、営業利益は124億円(前期比50.6%減)、営業利益率は6.2%(前期比7.1ポイント低下)、当期純利益は87億円(前期比55.4%減)、純利益率は4.3%(前期比6.0ポイント低下)となった。為替レートは1ドル150.8円(前期152.6円)だった。

項目2026年3月期(当期)2025年3月期(前期)増減率
売上高2,008億円1,885億円+6.5%
 うち製品売上1,618億円1,466億円+10.4%
 うちNRE売上383億円410億円-6.6%
営業利益124億円250億円-50.6%
営業利益率6.2%13.3%-7.1pt
当期純利益87億円196億円-55.4%
純利益率4.3%10.4%-6.0pt
2026年3月期通期の連結損益計算書
出典:2025年度 通期 決算概要と成長戦略 P.5

事業動向(商談獲得の状況)

2025年度の商談獲得金額はデータセンター/ネットワーク分野などで大型商談を獲得したものの、商談獲得が前年度第4四半期に集中したことや商談獲得時期が翌年度前半にずれ込んだことなどから前年度を下回り、3,100億円(1ドル120円で作成)となった。一方、商談獲得残高は新規商談獲得が前年を下回り一部商談のキャンセルもあったものの、獲得済み商談の残高増加により1,700億円増加し、約1兆5,100億円(1ドル120円で計算)となった。同社によれば、2025年度末残高の約60%が今後4年間に売上計上される見通しである。

区分2024年度末2025年度末増減
商談獲得残高(1ドル120円で計算)約1兆3,400億円約1兆5,100億円+1,700億円
商談獲得残高の変動内訳(2021年度末~2025年度末)
出典:2025年度 通期 決算概要と成長戦略 P.19

通期業績予想

同社は2026年度(2027年3月期)通期予想として、売上高2,150億円(前期比7.1%増)、営業利益140億円(前期比13.3%増)、営業利益率6.5%(前期比0.4ポイント上昇)、当期純利益100億円(前期比14.5%増)を見込む。前提為替レートは1ドル130.0円(前期実績150.8円)。なお、前期の為替レートを用いて注記の為替感応度に沿って2026年度予想を計算した参考値は、売上高2,358億円、営業利益192億円、営業利益率8.1%となる。1株当たり当期純利益は57円05銭(前期実績49円74銭)を見込む。

項目2026年3月期(実績)2027年3月期(予想)増減率
売上高2,008億円2,150億円+7.1%
営業利益124億円140億円+13.3%
営業利益率6.2%6.5%+0.4pt
当期純利益87億円100億円+14.5%
1株当たり当期純利益49円74銭57円05銭
為替レート(USD/JPY)150.8円130.0円
2026年度通期予想(2025年度実績比)
出典:2025年度 通期 決算概要と成長戦略 P.22

株主還元

1株当たり配当金は2026年3月期実績で50円00銭となり、2027年3月期予想も50円00銭を据え置く方針である。

項目2026年3月期(実績)2027年3月期(予想)
1株当たり配当金50円00銭50円00銭

中期経営計画

同社は2025年4月策定のMedium-Term Targetsとして、売上高成長率は年平均10%台半ば、営業利益率は10%台半ばから後半を掲げている。2025年度の売上高は2,008億円(1ドル150.8円、参考値として1ドル130円換算では1,755億円)、営業利益率は6.2%(営業利益124億円、1ドル150.8円)となり、目標水準には届いていないものの、同社は製品粗利率が策定時の想定を下回る一方、売上高拡大がこれをオフセットして営業利益額が増加していくことと、そのレバレッジ効果による営業利益率の改善に期待するとしている。2026年度は成長戦略の柱として「開発体制の再編強化」「先端技術への投資」「経営体制の強化、グローバル化」からなる「第二の変革」に取り組む方針である。

Medium-Term Targetsの進捗状況
出典:2025年度 通期 決算概要と成長戦略 P.28

※本記事はソシオネクストが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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