※本記事は安川電機が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
安川電機の2026年2月期(2025年3月1日~2026年2月28日)は、売上収益5,421億円(前期比+0.8%)と増収となったものの、営業利益は473億円(前期比▲5.7%)、税引前利益は496億円(前期比▲36.8%)、親会社の所有者に帰属する当期利益は352億円(前期比▲38.2%)といずれも減益となった。売上増により付加価値は増加したが、為替影響および間接費増加をカバーできなかったことに加え、前期に持分法適用会社の株式譲渡益を計上した反動が響いた。第4四半期の受注はAI・半導体関連分野の需要拡大や鉄鋼プラント関連の大口受注などにより前年同期比+20%・前四半期比+10%と増加した。27年2月期(2026年度)は売上収益5,800億円、営業利益600億円を計画し、増収増益を見込む。
連結業績(当期 実績)
売上収益は新規受注を確実に売上につなげ、受注残の正常化を進めた前期に比べ増加した。営業利益は売上増により付加価値が増加するも、為替影響および間接費増加をカバーできず減益となった。税引前利益・当期利益は、前期に持分法適用会社の株式譲渡益を計上した反動もあり大きく減益した。
| 項目 | 2026年2月期(当期) | 2025年2月期(前期) | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上収益 | 5,421億円 | 5,377億円 | +44億円(+0.8%) |
| 営業利益 | 473億円 | 502億円 | ▲28億円(▲5.7%) |
| 税引前利益 | 496億円 | 785億円 | ▲289億円(▲36.8%) |
| 親会社の所有者に帰属する当期利益 | 352億円 | 570億円 | ▲217億円(▲38.2%) |
セグメント別の状況
売上収益は主にロボットにおける大口案件の売上などにより増加した。営業利益はモーションコントロール・システムエンジニアリングの増益が寄与したものの、ロボットの影響により全体では減少した。
| セグメント | 指標 | 当期(2026年2月期) | 前期(2025年2月期) | 増減率 |
|---|---|---|---|---|
| モーションコントロール | 売上収益 | 2,361億円 | 2,388億円 | ▲1.1% |
| モーションコントロール | 営業利益 | 244億円(利益率10.3%) | 230億円(利益率9.6%) | +6.0% |
| ロボット | 売上収益 | 2,470億円 | 2,374億円 | +4.0% |
| ロボット | 営業利益 | 204億円(利益率8.3%) | 238億円(利益率10.0%) | ▲14.0% |
| システムエンジニアリング | 売上収益 | 387億円 | 384億円 | +1.0% |
| システムエンジニアリング | 営業利益 | 50億円(利益率12.9%) | 46億円(利益率12.0%) | +8.3% |
| その他 | 売上収益 | 203億円 | 232億円 | ▲12.3% |
| その他 | 営業利益 | 20億円(利益率9.8%) | 16億円(利益率6.9%) | +24.9% |

通期業績予想
27年2月期(2026年度)は、AI・半導体関連分野を中心とした旺盛な需要を背景に、足元において受注が好調に推移していることなどを踏まえ、増収増益を計画する。想定為替レートは1USD=145円、1EUR=170円、1CNY=20.5円、1KRW=0.105円。
| 項目 | 予想(27年2月期) | 前期実績(26年2月期) |
|---|---|---|
| 売上収益 | 5,800億円 | 5,421億円 |
| 営業利益 | 600億円 | 473億円 |
| 税引前利益 | 650億円 | 496億円 |
| 親会社の所有者に帰属する当期利益 | 470億円 | 352億円 |

株主還元
2026年2月期は一株当たり年間配当68円(中間34円・期末34円)を実施し、配当性向は50.0%となった。27年2月期は一株当たり年間配当72円(中間36円・期末36円)を予想し、配当性向は39.7%を見込む。
| 項目 | 予想(27年2月期) | 前期実績(26年2月期) |
|---|---|---|
| 年間配当金 | 72円(中間36円・期末36円) | 68円(中間34円・期末34円) |
| 配当性向 | 39.7% | 50.0% |

トピック
「i3-Mechatronics」ソリューションによる価値創出を掲げ、双腕型AIロボット(MOTOMAN NEXT)の開発やソフトバンクとのロボティクス強化に向けた覚書締結、東京ロボティクス株式の100%取得などを進めた。生産面では、サーボとロボットの一貫生産を行うロボット第5工場(福岡県北九州市)が竣工・稼働を開始したほか、システムエンジニアリング事業強化に向けた南行橋事業所(福岡県行橋市)が竣工し、2026年3月から順次稼働する予定。27年2月期はロボット第5工場の安定稼働や南行橋事業所の本格稼働開始、ヒューマノイドロボット領域の深耕などに取り組むとしている。
※本記事は安川電機が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。