※本記事は三菱化工機が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
三菱化工機は2026年3月期の連結業績で、受注高71,332百万円(前期比+10%)、売上高84,240百万円(前期比+42.3%)、営業利益9,181百万円(前期比+61.2%)を計上し、いずれも中期経営計画を上回った。GX事業はセグメント利益が黒字転換するなど成長事業として順調に立ち上がった。2027年3月期は大型案件の完工一巡により売上高・営業利益は前期比で減少を見込むものの、中期経営計画以上の水準を維持する計画で、配当は120円に増配する予定。
連結業績(2026年3月期 実績)
売上高は前期までに受注した大型工事案件の順調な進捗、船舶向け機器・部品の好調な販売が寄与し42.3%増加。営業利益は売上総利益の増加に加え、エンジニアリング事業の完工工事のコスト改善、単体機械事業のアフターサービス部品・工事等が寄与し61.2%増加した。親会社株主に帰属する当期純利益は7,546百万円(前期比+54.7%)、1株当たり当期純利益は331.34円(前期比+55.0%)だった。
| 項目 | 2026年3月期(当期) | 2025年3月期(前期) | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 受注高 | 71,332百万円 | 64,927百万円 | +10% |
| 売上高 | 84,240百万円 | 59,202百万円 | +42.3% |
| 営業利益 | 9,181百万円 | 5,694百万円 | +61.2% |
| 経常利益 | 9,462百万円 | 5,626百万円 | +68.2% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 7,546百万円 | 4,879百万円 | +54.7% |
| 1株当たり当期純利益 | 331.34円 | 213.79円 | +55.0% |
セグメント別の状況(2026年3月期 実績)
エンジニアリング事業は米国の通商政策をはじめとする地政学リスクの高まり等により受注高が前期比▲22.8%となったが、前期までの受注残高の進捗が寄与し売上高・セグメント利益は大幅に増加した。単体機械事業は好調な造船・海運市況に支えられ油清浄機や船舶環境規制対応機器の受注・売上が伸び、増益となった。GX事業は水素利活用関連の大型案件などを受注し受注高・売上高が前期比で大幅に増加、売上総利益の増加が販管費の増加を上回りセグメント利益は黒字転換した。
| セグメント | 受注高 | 売上高 | セグメント利益 |
|---|---|---|---|
| エンジニアリング事業 | 30,698百万円 | 45,747百万円 | 3,124百万円 |
| 単体機械事業 | 20,659百万円 | 20,170百万円 | 5,410百万円 |
| GX事業 | 19,974百万円 | 18,322百万円 | 645百万円 |

通期業績予想(2027年3月期)
2027年3月期は、複数の大型案件が上期に完工するため売上高は前期比▲5.0%を見込むが、エンジニアリング・GX事業の高水準な受注残高、船舶向け機器・部品の好調な販売が寄与し中期経営計画以上の水準を見込む。営業利益は売上高減少に伴う売上総利益の減少により前期比▲4.2%を見込むが、営業利益率は改善する見通し。当期純利益は経常利益の減少により前期比▲9.2%を見込む。
| 項目 | 2027年3月期(予想) | 2026年3月期(実績) | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 受注高 | 81,000百万円 | 71,332百万円 | +13.6% |
| 売上高 | 80,000百万円 | 84,240百万円 | ▲5.0% |
| 営業利益 | 8,800百万円 | 9,181百万円 | ▲4.2% |
| 経常利益 | 8,900百万円 | 9,462百万円 | ▲5.9% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 6,850百万円 | 7,546百万円 | ▲9.2% |
| 1株当たり当期純利益 | 300.74円 | 331.34円 | ▲9.2% |
| 年間配当金 | 120円 | 115円 | +5円(+4.3%) |
セグメント別業績予想(2027年3月期)
エンジニアリング事業は受注高が前期比+45.0%の大幅増を見込む一方、複数の大型案件の完工一巡により売上高・セグメント利益は減少の見込み。単体機械事業は油清浄機や船舶環境規制対応機器の受注・売上が高水準を維持し、セグメント利益も微増を見込む。GX事業は受注高が前期比▲22.4%となるものの、豊富な受注残高を背景に売上高は増加、セグメント利益は前期並みを確保する見込み。
| セグメント | 受注高(予想) | 売上高(予想) | セグメント利益(予想) |
|---|---|---|---|
| エンジニアリング事業 | 44,500百万円 | 39,000百万円 | 2,550百万円 |
| 単体機械事業 | 21,000百万円 | 21,000百万円 | 5,600百万円 |
| GX事業 | 15,500百万円 | 20,000百万円 | 650百万円 |

株主還元
2026年3月期の配当性向は35%で、1株当たり年間配当金は115円(前期は70円)とした。2027年3月期は中期経営計画の株主還元方針に沿って配当性向40%を計画し、1株当たり年間配当金は120円(前期比+5円)に増配する予定。配当下限(DOE)により安定配当を維持する方針。

中期経営計画・経営ビジョンの進捗
2026年3月期は中期経営計画(2025年度~2027年度)1年目として、全事業でセグメント利益が計画を超過達成した。2026年5月には「三菱化工機グループ2050経営ビジョン」をアップデートし、連結売上高1,000億円への到達見通し時期を2035年度から2029年度へ6年前倒し、2035年度の連結売上高見通しを1,000億円から1,200~1,400億円へ上方修正した(うちGX事業4~5割、営業利益率10%程度)。

※本記事は三菱化工機が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。