※本記事は日阪製作所が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
日阪製作所は2026年3月期(通期)決算を発表した。連結売上高は44,890百万円(前期比17.0%増)、営業利益は3,303百万円(同12.7%増)、経常利益は3,620百万円(同6.8%増)と増収増益となった。一方、親会社株主に帰属する当期純利益は3,449百万円(同8.8%減)となったが、売上高・営業利益・経常利益・当期純利益はいずれも通期計画を上回って着地した。あわせて新中期経営計画「Challenge2028」(2027年3月期〜2029年3月期)を策定した。
連結業績(当期 実績)
受注高は42,591百万円(前期比0.8%増)、売上高は44,890百万円(同17.0%増)となり増収を確保した。営業利益は3,303百万円(同12.7%増、利益率7.4%)、経常利益は3,620百万円(同6.8%増、利益率8.1%)と増益となった一方、親会社株主に帰属する当期純利益は3,449百万円(同8.8%減、利益率7.7%)となった。売上高・営業利益・経常利益・当期純利益はいずれも通期計画(売上高44,000百万円、営業利益3,000百万円、経常利益3,350百万円、当期純利益2,690百万円)を上回り、当期純利益の計画達成率は128.2%だった。
| 項目 | 当期(2026年3月期) | 前期(2025年3月期) | 増減 |
|---|---|---|---|
| 受注高 | 42,591百万円 | 42,269百万円 | +322百万円(0.8%) |
| 売上高 | 44,890百万円 | 38,353百万円 | +6,537百万円(17.0%) |
| 営業利益 | 3,303百万円(7.4%) | 2,930百万円(7.6%) | +372百万円(12.7%) |
| 経常利益 | 3,620百万円(8.1%) | 3,391百万円(8.8%) | +229百万円(6.8%) |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 3,449百万円(7.7%) | 3,782百万円(9.9%) | ▲332百万円(▲8.8%) |
セグメント別の状況
熱交換器事業は、海外向けCO2回収プラントや電力向けの大口案件、国内の大規模定期修繕などのメンテナンス案件が受注を押し上げたが、前期に好調だった船舶向けの反動減があった。売上高は16,152百万円から17,229百万円に増加したものの、鴻池事業所再構築に係る経費や営業戦略上の引当金の計上により、セグメント利益は1,342百万円から988百万円に減少した。プロセスエンジニアリング事業は、医薬向け培養プラントや滅菌装置、東南アジア向け染色仕上機器の大口案件が寄与し、売上高は17,158百万円から22,405百万円に増加、売上増加と好採算案件の計上によりセグメント利益は1,418百万円から2,129百万円に増加した。バルブ事業は、二次電池・半導体・製菓向けなどが伸長し受注高は5,221百万円から5,324百万円、売上高は4,954百万円から5,183百万円に増加、原材料価格上昇の影響を受けつつも売上増加によりセグメント利益は292百万円から366百万円(同25.3%増)となった。
| セグメント | 指標 | 当期 | 前期 |
|---|---|---|---|
| 熱交換器事業 | 受注高 | 17,193百万円 | 16,793百万円 |
| 熱交換器事業 | 売上高 | 17,229百万円 | 16,152百万円 |
| 熱交換器事業 | セグメント利益 | 988百万円 | 1,342百万円 |
| プロセスエンジニアリング事業 | 受注高 | 20,000百万円 | 20,165百万円 |
| プロセスエンジニアリング事業 | 売上高 | 22,405百万円 | 17,158百万円 |
| プロセスエンジニアリング事業 | セグメント利益 | 2,129百万円 | 1,418百万円 |
| バルブ事業 | 受注高 | 5,324百万円 | 5,221百万円 |
| バルブ事業 | 売上高 | 5,183百万円 | 4,954百万円 |
| バルブ事業 | セグメント利益 | 366百万円 | 292百万円 |
| その他 | 受注高 | 72百万円 | 88百万円 |
| その他 | 売上高 | 72百万円 | 88百万円 |
| 合計(調整額含む) | 営業利益 | 3,303百万円 | 2,930百万円 |

通期業績予想
2027年3月期は、受注高47,000百万円(前期比10.3%増)、売上高44,000百万円(同2.0%減)を計画する。営業利益は3,300百万円(同0.1%減、利益率7.5%)、経常利益は3,600百万円(同0.6%減、利益率8.2%)、親会社株主に帰属する当期純利益は2,410百万円(同30.1%減、利益率5.5%)を見込む。
| 項目 | 2027年3月期(計画) | 2026年3月期(実績) |
|---|---|---|
| 受注高 | 47,000百万円 | 42,591百万円 |
| 売上高 | 44,000百万円 | 44,890百万円 |
| 営業利益 | 3,300百万円(7.5%) | 3,303百万円(7.4%) |
| 経常利益 | 3,600百万円(8.2%) | 3,620百万円(8.1%) |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 2,410百万円(5.5%) | 3,449百万円(7.7%) |

株主還元
利益配分については、すべてのステークホルダーに対する公平・公正を念頭に、財務体質と経営基盤の強化を図りながら、連結純資産配当率(DOE)2.0%以上を目途に継続的・安定的な配当に努める方針。前中期経営計画「G-23」(2024年3月期〜2026年3月期)の株主還元総額は60億円となり、前々中期経営計画「G-20」(2021年3月期〜2023年3月期)の25億円から倍増した。新中期経営計画「Challenge2028」(2027年3月期〜2029年3月期)では、これをさらに上回る株主還元総額80〜110億円を計画する。また政策保有株式についても縮減を進め、純資産比率は前中計で20%未満を達成、2031年3月末までに15%以下を目指す。

新中期経営計画「Challenge2028」
新中期経営計画「Challenge2028」(2027年3月期〜2029年3月期)を策定し、経営ビジョン「気候変動への挑戦」(Challenge for Climate Change)を掲げた。数値目標として、2029年3月期に受注高54,000百万円(2026年3月期実績比26.8%増)、売上高55,000百万円(同22.5%増)、営業利益5,000百万円(同51.3%増、営業利益率9.1%)、経常利益5,300百万円(同46.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益4,200百万円(同21.7%増)を目指す。ROICは5.5%(同2.1pt改善)、ROEは7.0%(同1.4pt改善)を目標とし、2031年3月期にはROE8.0%以上の実現、早期のPBR1倍以上達成を目指すとしている。
| 項目 | 2026年3月期(実績) | 2029年3月期(目標) |
|---|---|---|
| 受注高 | 42,591百万円 | 54,000百万円 |
| 売上高 | 44,890百万円 | 55,000百万円 |
| 営業利益 | 3,303百万円(7.4%) | 5,000百万円(9.1%) |
| 経常利益 | 3,620百万円 | 5,300百万円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 3,449百万円 | 4,200百万円 |
| ROE | 5.6% | 7.0% |
| ROIC | 3.4% | 5.5% |

※本記事は日阪製作所が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。