丸一鋼管

丸一鋼管、2026年3月期は営業利益39.8%増 北米事業の回復が牽引

決算サマリー 2026.08.19
丸一鋼管、2026年3月期は営業利益39.8%増 北米事業の回復が牽引

※本記事は丸一鋼管が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

丸一鋼管の2026年3月期(通期)連結業績は、売上高243,764百万円(前期比6.8%減)、営業利益32,043百万円(同39.8%増)、経常利益34,248百万円(同28.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益26,676百万円(同1.3%減)だった。北米事業の回復により営業利益は通期計画(31,500百万円)を上回った。4Qには政策保有株式の売却により特別利益として58億円を計上している。2027年3月期は営業利益36,900百万円(前期比4,857百万円増)を計画する。

目次

連結業績(当期 実績)

売上高は前期比で日本が7.1%減、アジアが18.3%減となった一方、北米は6.0%増と増収を確保した。日本は単体の販売数量減少(1.6%減)と販売単価下落により6.8%減、丸一ステンレス鋼管も11.8%減となった。営業利益は前期比で日本が22.9億円、北米が米国の回復により69.7億円の増益となり、アジアは各社微減益により2.9億円の減益。売上高営業利益率は13.1%(前期は8.8%)に上昇した。経常利益は営業外損益が受取配当金の減少などにより前期比15.2億円悪化したものの、営業利益の伸びにより増益を確保した。親会社株主に帰属する当期純利益は、投資有価証券売却益の減少などにより特別損益が前期比86.3億円悪化し減益となった。

項目26/3期実績(百万円)25/3期実績(百万円)前年比
売上高243,764261,649-6.8%
営業利益32,04322,91839.8%
経常利益34,24826,64628.5%
親会社株主に帰属する当期純利益26,67627,033-1.3%
決算ハイライト
出典:2026年3月期決算説明資料 P.4

セグメント別(事業別)の状況

セグメント別営業利益は、日本が単体の採算性重視の取り組みにより前期比11.7%増の21,851百万円となった一方、丸一ステンレス鋼管はBA管の販売数量低迷などにより減益。北米は米国構造用鋼管4社(LEAVITT、MNT、MAC、MOST)が前期比70.4億円の増益、MMX(メキシコ)も0.4億円の増益となり、セグメント全体では5,458百万円(前期は-1,511百万円)に転じた。アジアはSUNSCO(ベトナム)が0.5億円減、KUMA(インド)が1.4億円減、MPST(フィリピン)が0.5億円減と各社が微減益となり、セグメント合計では4,164百万円(前期比6.5%減)となった。個社別では、丸一鋼管単体は販売数量が前期比1.6%減少したものの採算性を重視した製造・販売により営業利益は前期比20.5%増の18,573百万円、丸一ステンレス鋼管は米国へのステンレス管輸出減や半導体向けBA管の低迷により同35.0%減の1,635百万円となった。

セグメント26/3期実績(百万円)25/3期実績(百万円)前年比
日本21,85119,56311.7%
北米5,458-1,511
アジア4,1644,451-6.5%
連結調整569414
合計32,04322,91839.8%
セグメント別営業利益(2026年3月期実績)
出典:2026年3月期決算説明資料 P.7

通期業績予想

2027年3月期の連結業績計画は、売上高274,500百万円(前期比12.6%増)、営業利益36,900百万円(同15.2%増)、経常利益38,000百万円(同11.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益25,700百万円(同3.7%減)としている。営業利益計画は前期比49億円増の369億円で、成長事業(丸一ステンレス鋼管、MST-Xテキサス)の半導体向けBA管回復による利益増(前期比25億円)と、市況が堅調な米国構造用鋼管4社(LEAVITT、MNT、MAC、MOST)での利益拡大(同13億円)を見込む。対米ドル換算レートは150円/㌦としている。丸一鋼管単体は下降傾向にある販売数量に歯止めをかけ、前期を上回る数量確保に努める方針。

項目27/3期計画(百万円)26/3期実績(百万円)前年比
売上高274,500243,76412.6%
営業利益36,90032,04315.2%
経常利益38,00034,24811.0%
親会社株主に帰属する当期純利益25,70026,676-3.7%
2027年3月期計画(連結)
出典:2026年3月期決算説明資料 P.20

株主還元

配当については、25年10月1日付で普通株式1株につき3株の割合で株式分割を実施しており、27年3月期の1株当たり年間配当金は52円00銭を見込む。これは前期実績(44円83銭)に対して約7円20銭の増配となる。配当性向は27年3月期に44.4%を見込み、中期経営計画の目標(45%)に近い水準としている。自己株式取得は25/3期(137億円)、26/3期(153億円)に続き、27/3期は100億円を実施する計画で、総還元金額は213億円、総還元性向は83%を見込む。政策保有株式は26年3月期時点で23銘柄・保有金額330億円(純資産比9.1%)となり、24年3月期(34銘柄・584億円、同16.2%)から縮減が進んでいる。

1株当たり年間配当金自己株式取得額総還元金額総還元性向
2025年3月期43.66円137億円240億円89%
2026年3月期44.83円153億円254億円95%
2027年3月期(見込)52.00円100億円213億円83%
株主還元と政策保有株式縮減の状況
出典:2026年3月期決算説明資料 P.26

中期経営計画/トピック

第7次中期経営計画の最終年度である27年3月期の計画は、連結営業利益で中期経営計画対比31億円のビハインドとなる見込み。半導体向けBA管需要が中計策定時の想定より低調であり、成長事業(丸一ステンレス鋼管、MST-Xテキサス)で31億円減の計画とした一方、コア事業は概ね中期経営計画の利益水準を見込む。事業別では、国内コア事業の営業利益は212億円(前期比10億円増)、海外コア事業は119億円(同16億円増)、成長事業は34億円(同25億円増)を計画する。設備投資額は26/3期の一部期ズレにより27/3期は通期で323億円を見込み、第7次中計期間の投資計画1,300億円に対し概ね計画通り進捗している。また、2026年10月9日にはアナリスト・機関投資家向けに名古屋工場(次世代造管機)の見学会を開催予定としている。

※本記事は丸一鋼管が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

Articles

株主優待

記事がありません。

個人投資家・企業様各位

目次