※本記事はIDホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
株式会社IDホールディングスの2026年3月期(2025年4月~2026年3月)は、アプリケーション開発、サイバーセキュリティおよびITインフラが堅調に推移し、売上高393億71百万円(前年同期比+8.5%)、営業利益41億28百万円(同+9.2%)となった。新規案件の獲得や価格適正化に向けた取り組みが奏功し、5期連続の増収増益を達成した。売上総利益は初めて100億円を突破した。
連結業績(当期 実績)
売上総利益は10,117百万円(前年同期比+16.9%)、売上総利益率は25.7%(前期23.9%)に改善した。一方、従業員への還元や人材育成・確保のための戦略的投資費用の増加により販管費は5,989百万円(同+22.8%)に増加した。営業利益率は10.5%(前年同期比+0.1ポイント)、親会社株主に帰属する当期純利益は2,907百万円(同+21.7%)、1株当たり当期純利益(EPS)は85.93円となった。
| 項目 | 2026.3期 | 2025.3期 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 39,371百万円 | 36,274百万円 | +3,096百万円(+8.5%) |
| 売上総利益 | 10,117百万円 | 8,658百万円 | +1,459百万円(+16.9%) |
| 営業利益 | 4,128百万円 | 3,780百万円 | +347百万円(+9.2%) |
| 経常利益 | 4,212百万円 | 3,862百万円 | +350百万円(+9.1%) |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 2,907百万円 | 2,389百万円 | +517百万円(+21.7%) |
| EPS(円) | 85.93円 | 71.27円 | +14.66円 |
サービス別の状況
注力領域(ITインフラ・サイバーセキュリティ・コンサルティング/教育)の売上高は95億2百万円(前年同期比+15.6%)、岩盤領域(システムマネジメント・アプリケーション開発)の売上高は292億90百万円(同+6.2%)となった。サイバー攻撃対策の需要増にともなうサイバーセキュリティの受注拡大や、大手ITベンダーとの連携によるアプリケーション開発の新規顧客獲得などが寄与した。
| サービス | 2025.3期 | 2026.3期 | 2026.3期構成比 |
|---|---|---|---|
| システムマネジメント | 15,102百万円 | 15,509百万円 | 39.4% |
| アプリケーション開発 | 12,481百万円 | 13,781百万円 | 35.0% |
| ITインフラ | 4,224百万円 | 4,699百万円 | 11.9% |
| サイバーセキュリティ | 2,198百万円 | 3,143百万円 | 8.0% |
| コンサルティング・教育 | 1,796百万円 | 1,659百万円 | 4.2% |
| その他 | 470百万円 | 577百万円 | – |
| 合計 | 36,274百万円 | 39,371百万円 | 100.0% |

エンドユーザー業種別売上高構成
金融向けの売上高が17,685百万円(構成比44.9%、前年同期比+7.1%)と全体の4割超を占め最大の顧客業種となった。エネルギー・官公庁向けは7,888百万円(構成比20.0%、同+11.9%)、製造向けは3,904百万円(構成比9.9%、同+15.7%)、情報・通信向けは3,328百万円(構成比8.5%、同+15.2%)となった。

通期業績予想
2027年3月期の通期連結業績予想は、売上高42,000百万円(前期比+6.7%)、EBITDA4,850百万円(同+7.3%)、営業利益4,500百万円(同+9.0%)、経常利益4,550百万円(同+8.0%)、親会社株主に帰属する当期純利益3,000百万円(同+3.2%)としている。1株当たり当期純利益(EPS)は88.28円を見込む。
| 項目 | 2027.3期予想 | 2026.3期(実績) | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 42,000百万円 | 39,371百万円 | +2,628百万円(+6.7%) |
| EBITDA | 4,850百万円 | 4,518百万円 | +331百万円(+7.3%) |
| 営業利益 | 4,500百万円 | 4,128百万円 | +371百万円(+9.0%) |
| 経常利益 | 4,550百万円 | 4,212百万円 | +337百万円(+8.0%) |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 3,000百万円 | 2,907百万円 | +92百万円(+3.2%) |
| EPS(円) | 88.28円 | 85.93円 | +2.35円 |

株主還元
2026年3月期の期末配当では1株当たり10円の増配を実施予定。総還元性向目標(50~60%)を維持し、安定配当を継続する方針。2026年4月1日を効力発生日として、普通株式1株につき2株の割合で株式分割を実施しており、分割前換算では年間100円、実質20円の増配を予定している。
中期経営計画
中期経営計画「Next50 EpisodeⅢ “Jump!!!”」(2026.3期~2028.3期)は、「高収益モデルへのシフト」と「カルチャーの革新」の2テーマを掲げ、2028年3月期に売上高440億円、売上総利益(率)123億円(28%)を、さらに2030年3月期に売上高500億円、売上総利益(率)150億円(30%)を目指す。2026年3月期実績は売上高393億円、営業利益41億円(利益率10.5%)となり、目標数値を更新した。
| 項目 | 2025.3期実績 | 2026.3期目標 | 2026.3期実績 | 2028.3期目標 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高(連結) | 362億円 | 385億円 | 393億円 | 440億円 |
| 注力領域売上高 | 82億円 | 87億円 | 95億円 | 157億円 |
| 岩盤領域売上高 | 275億円 | 298億円 | 292億円 | 283億円 |
| 売上総利益率(連結) | 23.9% | 26.2% | 25.7% | 28.0% |
| 注力領域売上総利益率 | 29.7% | 28.5% | 28.9% | 30.6% |
| 岩盤領域売上総利益率 | 22.2% | 25.1% | 25.2% | 26.5% |

※本記事はIDホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。