コマースOneホールディングス

コマースOneホールディングス、2026年3月期は増収減益 純利益は230.1%増

決算サマリー 2026.08.19
コマースOneホールディングス、2026年3月期は増収減益 純利益は230.1%増

※本記事はコマースOneホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

コマースOneホールディングスは2026年3月期の連結決算を発表した。売上高は38.9億円(前年度同期比+5.5%)、営業利益は3.8億円(同▲40.4%、営業利益率9.8%、同▲7.5pt)となった。親会社株主に帰属する当期純利益は3.0億円(同+230.1%)と大幅増益となった。

目次

連結業績(当期 実績)

売上高は3,895,734千円(前期3,693,315千円、+202,419千円、+5.5%)。営業利益は380,704千円(前期638,411千円、▲257,707千円、▲40.4%)で、フューチャーショップの価格改定によるARPU増加等の増収要因があった一方、既存システムのリニューアルや前倒しの開発投資、人材関連費の増加が減益要因となった。経常利益は472,398千円(前期423,446千円、+48,952千円、+11.6%)、税金等調整前当期純利益は481,308千円(前期353,584千円、+127,724千円、+36.1%)、親会社株主に帰属する当期純利益は302,311千円(前期91,594千円、+210,717千円、+230.1%)で、前年度に一過性で発生したエネサイクル持分法投資損失が無くなったことが増益要因となった。なお、2026年3月期の通期予算との比較では、売上高▲11.2%、営業利益▲42.8%、経常利益▲29.8%、親会社株主に帰属する当期純利益▲37.7%と、いずれも計画を下回った。

項目当期前期増減
売上高3,895,734千円3,693,315千円+202,419千円(+5.5%)
営業利益380,704千円638,411千円▲257,707千円(▲40.4%)
経常利益472,398千円423,446千円+48,952千円(+11.6%)
税金等調整前当期純利益481,308千円353,584千円+127,724千円(+36.1%)
親会社株主に帰属する当期純利益302,311千円91,594千円+210,717千円(+230.1%)
2026年3月期4Qサマリー
出典:コマースOneホールディングス 2026年3月期 決算説明資料 P.4

グループ会社別の状況

グループ会社別では、フューチャーショップ(単体)は価格改定等によるARPU増加(+5.5%)で売上高28.4億円(前年同期比+2.7%)と増収となったものの、既存システムのリニューアルや前倒しの開発投資、人材関連費の増加により営業利益は6.9億円(同▲17.3%)の減益となった。GMVは2,120億円(同+3.3%)、3月末契約件数は2,730件(同▲2.3%)だった。ソフテルは新プロダクト開発のSES売上や「通販する蔵」の大型案件受注が増加し、さらにサムライテクノロジーとの合併によるエンジニアコスト効率化と開発案件受注増加により、売上高8.9億円(同+5.5%)、営業利益0.8億円(同+60.6%)の増収増益となった。空色は新プロダクト開発による費用増加のため減益、コマースOneホールディングス(単体)はグループ拡大による管理費用や環境エネルギー事業を始めとした新規事業の開発費用の増加により営業利益が減少した。

会社指標当期実績前年同期比
フューチャーショップ(単体)売上高28.4億円+2.7%
フューチャーショップ(単体)営業利益6.9億円▲17.3%
フューチャーショップ(単体)GMV2,120億円+3.3%
ソフテル(単体)売上高8.9億円+5.5%
ソフテル(単体)営業利益0.8億円+60.6%
フューチャーショップ単体サマリー
出典:コマースOneホールディングス 2026年3月期 決算説明資料 P.5

通期業績予想

2027年3月期は、2026年3月期実績対比で増収増益を見込む。フューチャーショップは既存・新規プロダクト(越境EC、「future Review」など)の強化により増収を見込むものの、人件費やサーバー代等の増加、デジタルコマース戦略基盤への継続投資により減益を見込む。ソフテルは「通販する蔵」の保守業務にAIを活用した効率化により創出したリソースを開発案件に充当することで増収増益を、AttendMeは営業強化によるメジャーIPのアサイン増加や主要事業の収益化加速により増収増益を、それぞれ見込む。

項目2027年3月期予想2026年3月期(実績)
売上高4,345,026千円3,895,734千円
営業利益500,509千円380,704千円
経常利益511,825千円472,398千円
親会社株主に帰属する当期純利益326,792千円302,311千円
EBITDA619,692千円531,350千円
配当性向90.2%49.1%
EPS46.59円42.80円
ROE12.4%11.8%
2027年3月期通期業績・配当予想
出典:コマースOneホールディングス 2026年3月期 決算説明資料 P.67

株主還元

配当性向は2026年3月期実績で49.1%、2027年3月期予想では90.2%となる見込み。同社は2026年3月期以降、調整後当期純利益(親会社株主に帰属する当期純利益+のれん償却±持分法投資損益)に対する配当性向30%超を目標とし、ROE20%を目標に掲げている。自己株式取得については、取得対象株式総数の上限を50,000株(発行済株式総数(自己株式を除く)に対する割合0.7%)、取得価額の総額上限を45,000,000円とし、2026年5月25日から2026年11月12日までの期間、取引一任契約に基づく市場買付により機動的に実施する。

中期経営計画

2027年3月期の業績予想は、必要な成長投資の実施やM&Aの未実行、マルチチャネル管理システム「Commerce Connect」の開発計画見直し等により、2023年策定の中期経営計画目標(売上高5,411百万円、営業利益1,011百万円、親会社株主に帰属する当期純利益681百万円、ROE20%)に対し、売上高80.3%、営業利益49.5%、当期純利益48.0%、ROE66.7%の達成度にとどまる見込み。同社は未達要因を「開発実行の遅延」「非オーガニック成長の実行不足」「外部環境変化への対応」の3つの構造に分類している。

項目2027年3月期予想中期経営計画目標差異達成度
売上高4,345百万円5,411百万円▲1,066百万円80.3%
営業利益500百万円1,011百万円▲511百万円49.5%
親会社株主に帰属する当期純利益326百万円681百万円▲354百万円48.0%
ROE13.4%20%▲6.7%66.7%
2027年3月期中期経営計画未達要因 概要
出典:コマースOneホールディングス 2026年3月期 決算説明資料 P.34

※本記事はコマースOneホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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