※本記事はアカツキが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
株式会社アカツキは2026年5月13日、2026年3月期通期の決算説明資料を公表した。売上高25,856百万円(前年比+2,204百万円/+9%)、営業利益7,444百万円(同+3,529百万円/+90%)、当期純利益5,652百万円(同+4,006百万円/+243%)と大幅な増収増益を達成した。「怪獣8号 THE GAME」のリリース及びM&Aによる増収効果に加え、全社的な選択と集中により収益性が向上した。同日、株式会社サニーサイドアップグループとの経営統合を前提としたTOB(公開買付け)の実施も発表した。
連結業績(2026年3月期 実績)
「怪獣8号 THE GAME」の2Qリリース及びPAPABUBBLE、CRAYON、WOWsのグループ参画による増収効果に加え、事業ポートフォリオの見直しや既存タイトル運営の効率化により、費用が大幅に減少した。
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 25,856百万円 | 23,652百万円 | +2,204百万円(+9%) |
| 営業利益 | 7,444百万円 | 3,915百万円 | +3,529百万円(+90%) |
| 当期純利益 | 5,652百万円 | 1,646百万円 | +4,006百万円(+243%) |
| 調整EBITDA | 10,553百万円 | 6,978百万円 | +3,575百万円(+51%) |

事業別の状況
ゲーム・コミック事業は「怪獣8号 THE GAME」の貢献と事業ポートフォリオ見直しによる費用減で増益。エンタメ・ライフスタイル事業は新たにグループ参画したPAPABUBBLE、CRAYON、WOWsの業績寄与により増収増益。AI・DXソリューション事業はSNSマーケティングが順調に成長する一方、AIソリューションは事業基盤構築と成長投資を推進する立上げフェーズにある。
| セグメント | 指標 | 当期(2026年3月期) | 前期(2025年3月期) |
|---|---|---|---|
| ゲーム・コミック事業 | 売上高 | 22,134百万円 | 22,374百万円 |
| ゲーム・コミック事業 | 営業利益 | 7,972百万円 | 4,132百万円 |
| エンタメ・ライフスタイル事業 | 売上高 | 2,560百万円 | 1,177百万円 |
| エンタメ・ライフスタイル事業 | 営業利益 | 625百万円 | 463百万円 |
| AI・DXソリューション事業 | 売上高 | 1,143百万円 | – |
| AI・DXソリューション事業 | 営業利益 | ▲193百万円 | – |
| その他事業 | 売上高 | 18百万円 | 100百万円 |
| その他事業 | 営業利益 | ▲64百万円 | ▲284百万円 |

費用の状況
人件費はM&Aによる人員数の増加及び「怪獣8号 THE GAME」のリリースに伴う原価計上により増加。業務委託・外注費もM&Aにより増加した一方、研究開発費は大型新規ゲーム開発の一巡により大幅に減少した。
| 費目 | 当期(2026年3月期) | 前期(2025年3月期) | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 人件費 | 4,453百万円 | 3,620百万円 | +23% |
| 業務委託・外注費 | 5,511百万円 | 5,144百万円 | +7% |
| 賃借料 | 1,551百万円 | 1,809百万円 | ▲14% |
| 研究開発費 | 506百万円 | 5,187百万円 | ▲90% |
| 営業費用合計 | 18,412百万円 | 19,736百万円 | ▲7% |
財政状態
借入金の増加等により現預金及び現金同等物が増加したほか、売上高の季節変動による売掛金及び契約資産の増加もあり、資産合計は前年同期比+7,693百万円の62,325百万円となった。固定負債は借入金の増加により増加した。
| 項目 | 当期末(2026年3月期4Q) | 前期末(2025年3月期4Q) | 増減 |
|---|---|---|---|
| 資産合計 | 62,325百万円 | 54,632百万円 | +7,693百万円 |
| 負債合計 | 16,949百万円 | 13,177百万円 | +3,772百万円 |
| 純資産 | 45,376百万円 | 41,455百万円 | +3,920百万円 |
通期業績予想(2027年3月期)
27/3期の具体的な業績数値は開示していない。ゲーム・コミック事業は「怪獣8号 THE GAME」の通期業績寄与や大型新規開発の一巡による費用減を見込み、AI・DXソリューション事業は先行投資を継続、投資インキュベーションは安定的なイグジットを見込むとし、アカツキグループ全体として増収増益を見込むとしている。なお、サニーサイドアップグループとのTOB成立後に、今後のグループ方針を改めて公表する予定としている。
経営統合・トピック(サニーサイドアップグループへのTOB)
2026年5月13日、株式会社サニーサイドアップグループとの経営統合を前提としたTOB(公開買付け)の実施を公表した。公開買付けは同日5月14日に開始、6月24日終了を予定。スクイーズアウト手続き完了後、当社を株式交換完全親会社、サニーサイドアップグループを株式交換完全子会社として株式交換を実施する。TOB・株式併合後は、当社の商号を「株式会社サニーズホールディングス(仮称)」へ変更予定としている。あわせて、取得する株式の一部を株式交換に充当する目的で自己株式取得(最大260万株、発行済株式総数(自己株式を除く)に対する割合18.0%、取得価格総額最大7,051,200,000円)も発表した。

株主還元
26/3期期末配当は、DOE4%の方針に則り60円へ増配とする(本年6月開催予定の定時株主総会にて決議が前提)。24/3期〜26/3期の年間配当額はCAGR20%で推移。27/3期末配当は基準配当の1/2とする予定だが、2026年5月13日開示のTOBの進捗状況等により変更の可能性があるとしている。2026年3月期〜2028年3月期のキャッシュアロケーションとして、成長投資とのバランスを考慮しつつ、100〜150億円規模の株主還元を機動的に実行する方針を示しているが、具体的な還元方針はTOB成立後に改めて精査し公表予定としている。

※本記事はアカツキが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。