※本記事はコラボスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
株式会社コラボス(東証スタンダード:3908)は2026年6月3日、2026年3月期通期の決算補足説明資料を公表した。売上高は1,699百万円(前期比▲10.9%)、営業利益は74百万円(同▲1.6%)、経常利益は52百万円(同▲48.9%)、当期純利益は101百万円(同▲30.2%)となった。「@nyplace」等の現有サービスの契約数減少が響き減収となった一方、コストコントロールにより営業利益はほぼ前期並みを維持した。同社は2026年4月に東証グロース市場から東証スタンダード市場へ移行し、2026年3月期の期末配当として1株当たり6円の初配当を実施した。
連結業績(当期 実績)
売上高は、独自サービス「VLOOM」等の新規獲得がある一方、「@nyplace」等の現有サービスにおける既存顧客の業務縮小や大幅なコスト削減等に伴う契約数減少により、前期比207百万円減少した。売上原価は、データセンター環境の整理等に伴う固定費削減により209百万円減少し、売上総利益は680百万円(前期比+0.2%)とほぼ前期並みを確保。当期純利益は、新株予約権戻入益25百万円の計上や法人税等調整額(益)等により101百万円となった(単位:百万円)。
| 項目 | 2026年3月期 | 2025年3月期 | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 1,699 | 1,906 | ▲207(▲10.9%) |
| 売上原価 | 1,018 | 1,227 | ▲209(▲17.1%) |
| 売上総利益 | 680 | 679 | +1(+0.2%) |
| 販売費及び一般管理費 | 606 | 603 | +2(+0.4%) |
| 営業利益 | 74 | 75 | ▲1(▲1.6%) |
| 経常利益 | 52 | 102 | ▲50(▲48.9%) |
| 当期純利益 | 101 | 144 | ▲43(▲30.2%) |

セグメント別(事業別)の状況
同社の売上高は、「@nyplace」「COLLABOS PHONE」等の現有サービスと、「VLOOM」「UZ」等の独自サービスで構成される。2026年3月期通期の売上構成比は現有サービスが83.9%、独自サービスが16.1%。独自サービスでは「VLOOM」が、AI音声認識や自動要約機能等の需要拡大により売上高を前期比約2倍に伸長させるなど、収益基盤の独自サービスへの転換が進んでいる。
| 区分 | 2026年3月期(通期実績) | 2027年3月期(通期予想) | 前事業年度比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 1,699(100%) | 1,780(100%) | +80(+4.8%) |
| 現有サービス | 1,425(83.9%) | 1,090(61.2%) | ▲22.6% |
| 独自サービス | 275(16.1%) | 690(38.8%) | +22.6% |

通期業績予想
2027年3月期の業績予想は、売上高1,780百万円(前期比+80百万円、+4.8%)、営業利益71百万円(同▲3百万円、▲4.5%)、経常利益51百万円(同▲1百万円、▲3.1%)、当期純利益50百万円(同▲51百万円、▲50.6%)。「VLOOM」を中心とした独自サービスの製品力強化に伴う開発投資や人材投資、販促活動やIR施策に伴う費用の増加を見込む一方、安定した利益創出を最優先とする方針。
| 項目 | 2026年3月期(実績) | 2027年3月期(予想) | 前事業年度比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 1,699 | 1,780 | +80(+4.8%) |
| 営業利益 | 74 | 71 | ▲3(▲4.5%) |
| 経常利益 | 52 | 51 | ▲1(▲3.1%) |
| 当期純利益 | 101 | 50 | ▲51(▲50.6%) |

株主還元
同社は株主還元を最重要課題の1つと位置づけ、2026年3月期より初配当・株主優待を開始した。2026年3月期の期末配当は1株当たり6円(年間6円)で、2027年3月期も1株当たり6円(期末、年間6円)を予想している。株主優待は、基準日である3月末日時点で1,000株以上を保有する株主を対象にデジタルギフト15,000円分を贈呈する制度で、2026年3月31日・2026年9月30日・2027年3月31日の株主名簿に連続して3回以上、同一株主番号かつ1,000株以上の保有が記録されていることを条件とする(次回2027年3月末日基準日分)。2026年5月19日時点の総合利回りは約7%。
| 区分 | 第2四半期末 | 期末 | 年間 |
|---|---|---|---|
| 2025年3月期(前回) | 0円00銭 | 0円00銭 | 0円00銭 |
| 2026年3月期(今回) | 0円00銭 | 6円00銭 | 6円00銭 |
| 2027年3月期(予想) | 0円00銭 | 6円00銭 | 6円00銭 |

中期経営計画の実績
2024年3月期~2026年3月期を対象とした中期経営計画では、2026年3月期の数値目標を売上高31億円・営業利益3.0億円としていたが、実績は売上高16.9億円・営業利益0.7億円にとどまり、大幅な未達となった。未達要因として、外的要因(新型コロナウイルス対応の反動減、生成AI技術等へのIT投資需要の急速拡大)と当社要因(特定の大口顧客における想定外の業務縮小やコスト削減、「VLOOM」の約1年のリリース遅延による需要獲得の機会損失)を挙げている。一方で、営業利益は3か年で黒字へ転換した。
トピック
2026年4月、AIコールセンターシステム「VLOOM」にAIによる音声対話を実現する「ボイスボット機能」を追加し、人件費を抑えつつ24時365日の予約・問い合わせ受付を可能とした。また、2026年4月1日付で東証グロース市場から東証スタンダード市場へ市場区分を変更し、コーポレート・ガバナンスの充実と意思決定の機動性・柔軟性向上を目的として、監査等委員会設置会社への移行および執行役員制度の導入を決議した。
※本記事はコラボスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。