※本記事はクラウドワークスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
クラウドワークスの2025年9月期は、売上高22,657百万円(前年同期比+32.4%)、売上総利益9,566百万円(同+21.9%)、EBITDA(Non-GAAP)2,274百万円(同+30.6%)、営業利益1,759百万円(同+31.2%)と主要指標がいずれも過去最高を更新した。一方、事業ポートフォリオ見直しの一環としてグループ会社4社(Peaceful Morning、シューマツワーカー、AI tech、SEPTA)に減損損失1,320百万円を計上し、親会社株主に帰属する当期純損失は257百万円(前期は910百万円の利益)となった。2026年9月期は事業ポートフォリオの構造改革を行い、DXコンサル領域へ最大25.5億円の成長投資を実施する。
連結業績(2025年9月期 実績)
生産性向上により、EBITDA(Non-GAAP)と営業利益はYoY+30%超、EBITDAマージン(Non-GAAP)10.0%、営業利益率7.8%となった。経常利益は1,759百万円(YoY+26.9%)。一方、サーキュレーション株売却益等の特別利益186百万円を計上したものの、グループ会社4社の減損損失1,320百万円を含む特別損失、法人税等合計838百万円等が影響し、親会社株主に帰属する当期純損失は257百万円となった。
| 項目 | 2025年9月期 | 2024年9月期 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 22,657百万円 | 17,113百万円 | +32.4% |
| 売上総利益 | 9,566百万円 | 7,846百万円 | +21.9% |
| EBITDA(Non-GAAP) | 2,274百万円 | 1,741百万円 | +30.6% |
| 営業利益 | 1,759百万円 | 1,340百万円 | +31.2% |
| 経常利益 | 1,759百万円 | 1,386百万円 | +26.9% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益(△は損失) | △257百万円 | 910百万円 | 黒字から損失に転落 |
セグメント別の状況
事業はマッチング事業(プラットフォーム領域・エージェント領域)とSaaS事業で構成される。FY25累計では、エージェント領域が売上高19,872百万円・売上総利益6,736百万円・営業利益1,322百万円と主力を占め、プラットフォーム領域は売上高1,887百万円・売上総利益1,862百万円・営業利益485百万円と高い利益率を確保。SaaS事業は売上高1,097百万円・売上総利益1,017百万円・営業利益55百万円だった。
| 区分 | 売上高 | 売上総利益 | 営業利益 |
|---|---|---|---|
| マッチング事業 プラットフォーム領域 | 1,887百万円 | 1,862百万円 | 485百万円 |
| マッチング事業 エージェント領域 | 19,872百万円 | 6,736百万円 | 1,322百万円 |
| 連結調整等 | ▲319百万円 | ▲122百万円 | ▲48百万円 |
| SaaS事業 | 1,097百万円 | 1,017百万円 | 55百万円 |

2026年9月期業績予想・構造改革方針
FY26はYOSHIDA300の達成を目指しつつ、売上1,000億円・営業利益100億円以上を目指し事業ポートフォリオの構造改革を断行する。人材マッチング事業では全10サービス・8グループ会社を対象にWACCを下回る不採算事業の撤退を検討する一方、FY25営業利益率28.7%・12.1%のマッチング事業主要2サービスは収益性を維持し成長投資の原資に充当する。DXコンサル領域には最大25.5億円を投資し、コンサル40名・常駐エンジニア60名の採用、AI-BPO推進、AX投資を進める。投資対効果に応じて投資戦略を機動的に見直すことから、EBITDA(Non-GAAP)・営業利益はレンジで開示している。
| 項目 | 2026年9月期予想 | 2025年9月期実績 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 20,000百万円 | 22,657百万円 | 88.3% |
| 売上総利益 | 8,400百万円 | 9,566百万円 | 87.8% |
| 営業利益 | ▲1,000~0百万円 | 1,759百万円 | ― |
| EBITDA(Non-GAAP) | ▲350~650百万円 | 2,274百万円 | ― |

成長戦略:DXコンサルの拡大
DX市場は2030年までに31.3兆円規模へ拡大する見通しで、うち中堅・中小企業向けのDXコンサル市場17.0兆円をターゲットとする。①100万社以上のクライアントへのAI-BPO提供、②正社員とフリーランスのハイブリッドによる高品質・リーズナブルなコンサル提供、③自社プロダクトによる独自コンサルパッケージ、の3つの勝ち筋でDXコンサルの民主化を目指す。工数管理SaaS「クラウドログ」はARR6.9億円・累計導入企業900社以上の実績がある。

財務基盤
2025年9月期末の総資産は15,690百万円、自己資本比率は40.7%、ネットD/Eレシオは▲0.6倍、ネットD/EBITDAは▲1.8倍。サーキュレーション株売却による現預金増加により、現預金/総資産比率は51.6%となった。創出した現預金を活用し、DXコンサルへ投資していく方針。
| 項目 | 金額・比率 |
|---|---|
| 総資産 | 15,690百万円 |
| 自己資本比率 | 40.7% |
| 現預金/総資産比率 | 51.6% |
| ネットD/Eレシオ | ▲0.6倍 |
| ネットD/EBITDA | ▲1.8倍 |

株主還元
当期純損失を計上したことから2025年9月期は無配とした。300株以上を1年以上保有する株主向けのQUOカード優待(10,000円分、優待基準日2025年12月末日)は予定通り実施する一方、今後の株主優待制度は廃止し、資金を中核事業の再成長に充当する方針。
※本記事はクラウドワークスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。