※本記事はSRAホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
株式会社SRAホールディングス(証券コード:3817)は2026年5月、2026年3月期(通期)の決算説明会資料を公表した。連結売上高は53,279百万円(前期比3.2%増)、営業利益8,244百万円(同3.8%増)、経常利益9,500百万円(同16.9%増)、当期純利益5,601百万円(同65.8%増)となり、売上高・粗利益・営業利益・経常利益・当期純利益の全てで過去最高を更新した(売上高は5期連続、粗利益は5期連続、営業利益は7期連続の最高更新)。2027年3月期は売上高55,500百万円、営業利益8,600百万円を計画している。
連結業績(2026年3月期 実績)
2026年3月期は、粗利益率が25.5%から25.8%に改善し、営業利益8,244百万円(前期比3.8%増)となった。経常利益は前期の為替差損171百万円に対し当期は為替差益722百万円を計上したことなどにより9,500百万円(同16.9%増)。当期純利益は貸倒引当金繰入額の減少(前期1,587百万円→当期223百万円)や投資有価証券評価損の解消(前期210百万円→当期無し)により5,601百万円(同65.8%増)となった。2025年5月発表の通期業績予想との比較では、売上高は予想比0.4%減、営業利益は予想比0.7%減とほぼ計画水準だった一方、経常利益は予想比16.6%増、当期純利益は予想比14.3%増と期初計画を超過達成した。
| 項目 | 2025年3月期 | 2026年3月期 | 増減額 | 増減率 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 51,617 | 53,279 | +1,662 | +3.2% |
| 粗利益 | 13,179 | 13,743 | +564 | +4.3% |
| 粗利益率 | 25.5% | 25.8% | – | +0.3% |
| 販管費 | 5,238 | 5,498 | +260 | +5.0% |
| 販管費率 | 10.1% | 10.3% | – | +0.2% |
| 営業利益 | 7,940 | 8,244 | +304 | +3.8% |
| 営業利益率 | 15.4% | 15.5% | – | +0.1% |
| 経常利益 | 8,126 | 9,500 | +1,373 | +16.9% |
| 経常利益率 | 15.7% | 17.8% | – | +2.1% |
| 当期純利益 | 3,377 | 5,601 | +2,223 | +65.8% |

セグメント別売上高(2026年3月期)
セグメント別では、開発事業・運用構築事業・販売事業の全てで増収となった。特にAITにおける販売セグメントが金融業向け大口案件もあり大幅に増加。開発事業は金融業向けが増加した一方、製造業の一部で中国の景気停滞等の影響を受けた顧客も存在し、相対的に増加率は低めとなった。
| セグメント | 2025年3月期 | 2026年3月期 | 増減額 | 増減率 |
|---|---|---|---|---|
| 開発事業 | 25,601 | 25,889 | +288 | +1.1% |
| 運用・構築事業 | 6,444 | 6,594 | +149 | +2.3% |
| 販売事業 | 19,571 | 20,795 | +1,224 | +6.3% |
| 合計 | 51,617 | 53,279 | +1,662 | +3.2% |

2027年3月期 計画
2027年3月期は、外部環境変化に臨機応変に対応しつつ、引き続き売上・利益の成長を目指すとしている。経常利益および当期純利益は前年度比減少を計画しているが、これは前年度に722百万円の為替差益を計上したのに対し、今年度予想では為替差損益の発生を見込んでいないためであり、為替要因を除けば増収増益計画としている。
| 項目 | 2026年3月期(実績) | 2027年3月期(計画) | 増減額 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 53,279 | 55,500 | +2,220 |
| 粗利益 | 13,743 | 14,500 | +756 |
| 粗利益率 | 25.8% | 26.1% | +0.3% |
| 販売管理費 | 5,498 | 5,900 | +401 |
| 販管費率 | 10.3% | 10.6% | +0.3% |
| 営業利益 | 8,244 | 8,600 | +355 |
| 営業利益率 | 15.5% | 15.5% | +0.0% |
| 経常利益 | 9,500 | 9,000 | -500 |
| 経常利益率 | 17.8% | 16.2% | -1.6% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 5,601 | 5,500 | -101 |
| 1株当たり当期純利益 | 443.34円 | 435.34円 | -8.00円 |
| 1株当たり配当金 | 200.00円 | 220.00円 | +20.00円 |

株主還元
1株当たり配当金は、2025年3月期が180円(中間配当金80円+期末配当金100円、年間配当は当初計画比・前年比ともに20円増配)で配当性向67.3%、配当利回り4.1%。2026年3月期は200円(中間配当金90円+期末配当金110円、年間配当は当初計画比・前年比ともに20円増配)で配当性向45.1%、配当利回り4.3%。2027年3月期は220円(計画、中間配当金100円+期末配当金120円)で配当性向50.5%を計画している。連結ROEは10%以上の持続的確保を目標に掲げ、2026年3月期は17.4%、2027年3月期は16.4%(予想)としている。今後も配当性向50%を目途に「安定的な高配当」を目指すとしている。
| 項目 | 2025年3月期 | 2026年3月期 | 2027年3月期(計画) |
|---|---|---|---|
| 1株当たり配当金 | 180円 | 200円 | 220円 |
| 配当性向 | 67.3% | 45.1% | 50.5% |
| 配当利回り | 4.1% | 4.3% | 開示なし |
| 連結ROE | 開示なし | 17.4% | 16.4%(予想) |

トピックス(AI活用の取り組み)
SRAグループでは、自社IP製品(新UniVision、Cavirin、WIS等)へのAI導入や、AIを活用した顧客向けサービス(AI365、SPSS等)の提供を推進。子会社の株式会社AITは、2025年度にIBMのAIエージェント事業およびAI駆動開発事業を開始し、2026年度はAIエージェント人材育成ビジネスやAI駆動開発ツール活用支援サービスの開始を計画している。このほか、カメラ画像診断とAIを組み合わせた点検ソリューション「WIS」、生成AIを活用したカラオケスマホアプリ開発、OracleからPostgreSQLへのマイグレーションを支援するマルチエージェントシステムなど、各事業部でAI活用の取り組みを進めている。
※本記事はSRAホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。